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ジェームズ・ボンドが巨大スクリーンで躍動! 映画『007』をフルオーケストラの生演奏とともに楽しむ

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2018年4月29日(日)に 『ジェームズ・ボンド 007「カジノ・ロワイヤル」in コンサート』のシネマオーケストラ =“シネオケ(R)″公演開催が決定した。巨大スクリーンに投影されたスパイ映画『007』の映像と共に あの有名なテーマ曲を始め、スリリングで官能的な楽曲が大迫力のフルオーケストラ生演奏で鳴り響く。

『007「カジノ・ロワイヤル」』は、スパイ映画の大傑作『007』シリーズの第21作目。ダニエル・クレイグが初めてジェームズ・ボンドを演じた作品で、ル・シッフル役にマッツ・ミケルセン、ヴェスパー・リンド役にエヴァ・グリーン、そしてジュディ・デンチを再びシリーズのM役として迎え、バハマ、モンテネグロ、ヴェネツィアを舞台に緻密なストーリ展開と、大迫力のアクションシーンが繰り広げられる。

007「カジノ・ロワイヤル」 
監督:マーティン・キャンベル
出演:ダニエル・クレイグ / エヴァ・グリーン / マッツ・ミケルセン /ジュディ・デンチ 他
音楽:デヴィッド・アーノルド
主題歌:「You Know My Name」クリス・コーネル
2006年11月16日 イギリス公開、 2006年11月26日 日本公開
 
 

いま注目を集めている“シネオケ(R)”は、映画音楽だけをオーケストラで演奏するコンサートと大きく異なり、映画そのものが500~600インチ程度の大画面で上映される。多くのシネオケ(R)では、オーケストラは舞台上で演奏し、そのバックに映画館さながらのスクリーンを設置している。スクリーンには映像だけが流れ、セリフ以外の音楽がオーケストラで演奏されるため、観客は映画全編を楽しみながら、映画館以上の臨場感を体感できるのだ。上演作品には「名画」と呼ばれるものが多いのも特徴で、これまで何度もDVDで鑑賞してきた映画がライブになることで、新たな感動、発見が生まれる。

指揮:ニコラス・バック

指揮:ニコラス・バック

指揮:ニコラス・バックよりメッセージ 
ボンド映画の中でもトップを争う作品として高く評価されている『カジノ・ロワイヤル』の楽曲はいくつかの点で非常にユニークです。ピアース・ブロスナン主演の007シリーズの後、プロデューサーたちはジェームズ・ボンド役に新しい俳優を起用し、シリーズを再起動させたいと考えました。新たなジェームズ・ボンドとして抜擢されたダニエル・クレイグのデビューを印象的なものにするため、作曲家のデヴィッド・アーノルドはオーケストラベースのスコアに戻り、映画の最後の最後までボンドのテーマ曲を使用しません。映画全体を通してテーマ曲が問題解決の手がかりとして流れるのですが、フルでの使用はエンドクレジットまでじっと待つのです。 アーノルドはまた、主題歌「You Know My Name」をクリス・コーネルと共同作曲し、このメロディーをスコア全体に織り込んでいます。そして、 ボンドの相手役であるヴェスパーとの愛のテーマ曲は、ボンドと彼女の関係をより特別なものにしています。 
007の映画シリーズは、 私の音楽人生に多大な影響を与えました。オリジナルの007シリーズのほとんどを作曲したジョン・バリーは、若き日の私にとって偉大なインスピレーションであり、デヴィッド・アーノルドが映画『スターゲイト』のために作曲したスコアを聞いて、私は映画音楽の虜となったのです。この2つの要素が1つになったコンサートを指揮することは私にとって本当に特別です。007ファンの皆様にとっても、『カジノ・ロワイヤル』をご自身の目の前に広がるフルオーケストラの生演奏つきで、最初から最後まで観られるということは、エキサイティングで楽しいこと間違いありません。 ご期待ください。 

 

公演情報
ジェームズ・ボンド 007「カジノ・ロワイヤル」in コンサート 
2018年4月29日(日) 13:00開演 (12:00開場)
東京国際フォーラム・ホールA(東京・有楽町)
指揮:ニコラス・バック
管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団
英語上映・日本語字幕あり

チケット情報:1月19日(金)18:00~最速先行販売開始
お申し込み、 公演内容詳細は公式HPにて。 
※最速先行の受付にはローソンチケット シネマ×オーケストラメンバーズの登録が必要になります。 
問:キョードー東京 0570-550-799(平日11時~18時 土日祝10時~18時)


公式HP: http://007crconcert-japan.com 

クラシックの名曲の素晴らしさを花束にして届けたい ピアニスト及川浩治インタビュー

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2018年にデビュー25周年を迎え、さらなる歩みを続けるピアニスト及川浩治。「コンサートは、音楽の素晴らしさ、感動を聴衆と共有するもの」という信念のもと、様々な形で展開されるリサイタルは、常に大きな喝采を集めている。そんな、情熱のピアニスト及川浩治が、デビューリサイタル以来、特別な場所として大切にしているサントリーホールで、2月25日に『名曲の花束』と題したリサイタルを開催する。及川が『名曲の花束』というタイトルに込めた想い、選曲の工夫、ピアニストとして感じている使命や、その飽くなき情熱を生み出す原動力などを語ってくれた。

 

偉大な芸術家の楽曲を伝える「伝道者」として

――『名曲の花束』と銘打たれたリサイタルは、その名の通りの名曲たちがズラリと並んだプログラムとなっていますが、まず構成・選曲の意図から教えてください。

今の時代はWebで検索しさえすれば、どんなマニアックな曲でも耳にすることができるし、楽譜も以前と比べれば本当に簡単に手に入るようになりました。そうした中で、コンサートホールに足を運んでいただくための「ライブならではの意味合いとは何なのだろうか?」と考えた時に、そもそも音楽芸術というのは、作曲家が楽譜を書き、演奏家がそれを音にすることによって聴衆に届くものだと感じました。さらに音というのは空気の振動によって成立しているものですよね。つまり、ライブの空間というのは、そこに集まった人たちの想いと、演奏者の想いのすべてが結びあってできあがるもの。しかも僕の場合は演奏楽器がピアノですから、マイ楽器ではないんです。

及川浩治

及川浩治

――ピアニストの方は、行く先々の会場の楽器で演奏されていますものね。

ええ。ですから本当にピアノリサイタルというものは、一期一会なんです。会場の響き、その時の楽器の状態、その日のインスピレーションが重なり合って、例え同じプログラムであっても、毎回、毎回微妙に違う演奏になるし、タイムテーブルも変わってくる。そうしたライブならではの醍醐味を楽しんでいただきたい。共有して欲しいと考えると、今度はピアノという楽器は、子供の時に習っていたという方がとても多い一方で、途中で習うのをやめてしまった、という方もまた非常に多いんです。

――音楽を専門に勉強するのではなく、いわゆる習い事の1つとして取り組んだ場合、部活動や受験勉強など時間的な制約でレッスンを続けられなくなる方は確かに多いです。

そんな風に、途中でやめてしまう理由は様々だと思いますが、そうした方は往々にして「ピアノは難しかった」という印象を強く持っていらっしゃる。でもそんな方たちにこそ、ピアノの素晴らしさを伝えたい。今の時代のピアニストは、偉大な芸術家が過去に書いた楽曲を人々に伝える「伝道者」だと僕は思っています。そうした意味で、今回選んだ名曲の数々は、100年、150年、200年という長きに渡って人々に愛され続けてきた作品ですから、作品自体の持っている力がとても強いんです。

実際にベートーヴェンが生きた時代には、ベートーヴェン以上の人気を誇っていた作曲家もいましたし、リストがライバル視していた作曲家も、ショパンがコンチェルトを書く時に参考にした作曲家もいるんです。でもそうした人たちの楽曲は次第に演奏されなくなっていき、ベートーヴェン、リスト、ショパンの楽曲は不朽の名作として残った。その違いは何か?と言えば、やはり一聴して「あ、ショパンの曲だ」「ベートーヴェンだ」とわかる個性と、音楽芸術に対する強い意志と、インスピレーションを持っていたことです。彼らの音楽は時代を超えて巷にもあふれているので、クラシックに馴染みのない方でも、例えば今回のプログラムの冒頭で弾く、J.Sバッハの「主よ、人の望みの喜びよ」というタイトルだけは目にしたことがある、という方が多いでしょう。でも、メロディーは浮かばない。

その真反対のことで、やはりバッハの「トッカータとフーガ」のあまりにも有名な冒頭のメロディーは、何かの形で耳にしている方がとても多いと思うのですが、それがバッハの「トッカータとフーガ」だとは、つながっていない方もおられると思います。その両者をつなぎ合わせてもらえるプログラムを作りたいと思ったんです。

――メロディーと曲名がつながると、確かに親しみがより増します。

名曲の1つ1つを花に見立て、それらを組み合わせて“名曲の花束”として届けたいと思っているので、曲の構成や演奏順も、とても重要になってくるんです。

及川浩治

及川浩治

楽曲に親しみ、クラシックを身近に感じてもらえるように

――それでは、演奏される曲目の順序にも様々なこだわりがおありなのですね?

今回のプログラムで最も気を配ったのは、1曲1曲が名曲であるだけでなく、コンサート全体を通して聞いた時に、お客様に「良い時間を過ごした」と思って頂けるものにしたいということでした。おそらくこのプログラムの中で最も曲名とメロディーが広く一致しているのは、ベートーヴェンの「エリーゼのために」ではないかと思うんですが。

――ピアノ学習者の方たちの発表会の定番曲ですね。

そう、本当によく知られていますよね。でも、知られた名曲だから単純にプログラムに入れたということではなくて「エリーゼのために」は1810年に創られていて、この後に弾くピアノ・ソナタ第23番「熱情」よりもあとに作曲されているんです。それだけに、交響曲第5番「運命」、ピアノ・ソナタ第17番「テンペスト」に似たモチーフも使われているし、「熱情」に通じる展開もある。何より誰に捧げた曲か?ということこそ特定されていないけれども、ベートーヴェンが愛する人のために書いた曲だということは確かにわかっている。しかもこの時期には、もうベートーヴェンは偉大な作曲家としての地位を確立していましたから、その彼が愛する人のために書いた曲に、真摯な思いがない訳がない。

愛する人に弾いてもらいたい、聞いてもらいたい、彼の音楽に対する気持ちと贈った人への愛情にあふれた、コンパクトではあるけれどもすごい曲なんです。まさにベートーヴェンの神髄が詰まった曲として「エリーゼのために」を届けたい。そんな想いの中から、プログラムの前半をバッハ、シューマンとリスト、ベートーヴェンという3つのパートで考えていて、1曲1曲のキャラクターを際立たせるような配置にすることを大事にしました。

バッハの「主よ人の望の喜びよ」は人を癒すようなメロディーで、一方「トッカータとフーガ」は劇的です。その後にシューマンの「トロイメライ」の美しさを聞いてもらって、リストの「ラ・カンパネラ」も、あ、知ってる!と思って頂けるでしょう。そしてベートーヴェンの「エリーゼのために」から、ド真面目な(笑)ソナタ「熱情」を弾きます。

及川浩治

及川浩治

――本当に、想像しただけで1曲1曲の個性が際立ちますね。

後半にはショパンの「ノクターン第16番」「バラード第1番」リストの「愛の夢第3番」「死の舞踏」と続けますが、おそらくラストの「死の舞踏」が皆さんにとっては、最も馴染みがない曲だと思うんです。でも、美しい花束の中に1種類だけ知らない花があると、印象に残りませんか?

――気になりますよね。

その効果と共に、自分が弾きたい!と思える曲であることもあって、加えています。結局、名曲を作るというのはインスピレーションですよね。よく思うのですが、もし理論で名曲が作れるのであれば、和声や、対位法などの難しい理論の先生こそが名曲を書いていないとおかしいでしょう? しかも、勉強の過程の若い人よりも、勉強を重ねた年配の人の方が名曲を書けるはずなんです。

でも実際には、今回選んだ名曲を書いた天才たちは、とても若い時から素晴らしい曲を生み出している。神に選ばれた、インスピレーションにあふれた人たちが作った名曲を再現する為には演奏者もインスピレーションにあふれている必要があるし、それをライブの会場で感じて頂けたらと思っています。そういう意味もあって、ショパンのノクターンも、おそらく最も有名なのは第2番だと思うのですが……。

――洋画ファンには「愛情物語」のテーマとしても知られていますし、アニメなどにも使われていますね。

そう、その有名な2番ではなく敢えて16番にしたのは、“ノクターン=夜想曲”の中で、16番がショパンが得意とした即興演奏の色を最も強く持っているからです。サロンに友人たちを招いて即興で演奏することを好んだショパンが、インスピレーションの湧き上がるままに書いた曲ではないかと僕は感じているので、その雰囲気を感じとっていただくことによって、ピアノの詩人と呼ばれたショパンの個性をより知ってもらいたいと思いました。どの曲にもそれぞれにそんな想いがあって、天才たちの個性を知ってもらい、楽曲に親しんでもらって、クラシックをより身近に感じていただける“名曲の花束”をお届けしたいです。

及川浩治

及川浩治

神様に愛れた作曲家の世界をより深く知りたい

――その花束を届けてくださるのが、所縁の深いサントリーホール。

サントリーホールというのは演奏家にとって本当に特別な場所なんです。先ほども言った通り、ピアノリサイタル、ライブの場というのは一期一会なのですが、サントリーホールは一流の演奏家たちが弾いてきた会場で、建物自体がそのエネルギーを吸収していくのでしょうね。あそこに足を踏み入れると特別の感覚になります。もちろん他にも素晴らしいホールはたくさんありますが、サントリーホールが日本の中で並外れた優れたホールだということは、誰もが感じていると思います。そこでリサイタルをできることには、常に感謝の気持ちを持っていますし、だからこそ、聞きにきてくださった方たちと共にコンサートが終わった後に幸せな気持ちになれることが、僕の何よりの望みですね。だからこそ、この『名曲の花束』は、今回だけのタイトルではなく長くシリーズとしてやっていきたいと思っています。

――及川さんはまもなく演奏家として25周年を迎えられます。この長い期間、ピアニストとして第一線で活躍し続けるために、並大抵でない研鑽を積まれていると思いますが、それを支える原動力になっているものは?

僕は“デビュー”というのを、サントリーホールでリサイタルをした時からと捉えて数えているのですが、実際に公開の場で演奏活動をはじめたのは19歳の時なので、30年以上が経ったことになります。元々僕が生まれた時に「及川家の長男が生まれた。及川家の運命だ」ということで父親がベートーヴェンの「運命」を大音量でかけたそうなんです。あのメロディーに僕の人生は迎えられて、だから今、情熱のピアニストと呼ばれ、アグレッシブだと言われているのかも知れない(笑)。そうした環境もあって、ベートーヴェンを神様だと思っている、クラシックが大好きな音楽少年に成長していきました。ピアノを習っていても、レコードで聞いているもっと難しい曲が早く弾きたくて、耳で覚えて遊び弾きをしたり、指揮者の真似をしたりしていて。

そんな中で「ピアニストになりたい」と言うよりは「ベートーヴェンになりたい」と思っていたんです。それほど憧れていて“ベートーヴェン=芸術家”とも思っていました。だからピアニストになることを目的にはしていなかったですね。作曲家にも、指揮者にも、歌手にもなりたいと思っていた時期もあります。ただ、自分の一番身近にあったのが、ピアノだった。でも練習は嫌いでね。嫌いだったけれども、好きな曲を弾くのは楽しかったし、何よりもなぜこの人たちはこんなにすごい曲を生み出すことができたのか。神様に愛されたとしか思えないこの人たちが、どんなことを感じ、どんなことを思ったのかが知りたかったんです。

だから留学した時にも、なぜ先生はこんなに深く曲を理解することができるんだろう、自分もそういうことがわかる人間になりたい、その一心で勉強した結果、ピアニストになっていたというのが正直なところで、それが今も続いています。作曲家の世界により近づきたい、もっと知りたいという想いが原動力ですね。

――そんな及川さんの情熱から紡ぎ出される演奏によって、また私たちもより深い音楽世界を知ることができるのだと思います。最後にリサイタルを楽しみにされている方たちにメッセージをお願いします。

今回のプログラムの多くの曲が、皆さんがどこかで耳にしたことがあるものだと思います。そういう曲の素晴らしさと魅力を皆さんと共有して、皆さんと共に音楽がもたらす非日常の、異次元の世界を感じることができたらとても幸せです。是非サントリーホールにいらしてください。お待ちしています!

及川浩治

及川浩治

インタビュー・文=橘 涼香 撮影=荒川 潤

公演情報
名曲の花束 及川浩治 ピアノ・リサイタル

日時:2月25日(日)14時
会場:サントリーホール
出演者:及川浩治
<曲目・演目>
J.S.バッハ:主よ、人の望みの喜びよ[ヘス編] 

J.S.バッハ:トッカータとフーガ 二短調 BWV 565[ブゾーニ編] 
シューマン:トロイメライ 
リスト:ラ・カンパネラ[ブゾーニ編] 
ベートーヴェン:エリーゼのために 
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第23番 ヘ短調「熱情」op.57
ショパン:ノクターン 第16番 変ホ長調op.55-2
ショパン:バラード 第1番 ト短調op.23
リスト:愛の夢 第3番 
リスト:死の舞踏 S.525


 

【来週の星占い-12星座別おすすめエンタメ情報-】(2018年1月22日~2018年1月28日)

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個々の状況だけでなく全体的な雰囲気の変化が起きやすい時期。昨年末頃に保留されていた物事はこの頃になると幾つかの決着や結論を得て、新たな検討ポイントが生まれていたり、そもそもの取り組み自体がご破算となったり、次のステップへとそれぞれが歩み始めることになるでしょう。

そこまでしがみつく程のうま味が感じられなくなるのかもしれませんし、うまく言いくるめられていたことの詳細が明らかになり、激しい怒りすら感じながらかなぐり捨てるようなものもあるかもしれません。

周りのペースと自分のペースが間に合っていないと、感情まかせに物言いもキツくなってしまいそう。実際そうなったのはお互いさまなところもあるはずなので、ここはオトナで穏便な対応を。いい感じに愛想は振る舞っておきながら、金輪際関わらないと心に決める、くらいのしたたかさがあってもOK。

SNSで発信する情報の中身も、今は当たり障りのないことにとどめていたほうがいいかも。いっそのこと更新もチェックもOFFにしておいた方が気持ちはラクかも。物事がクリアになりすべての準備が整ってから、新たなイメージを打ち出すまで沈黙を守るのもひとつのテクです。まずは一呼吸おくことをこころがけて。思っているより悪いようには進んでいないですから、自爆する前に確認を。

【12星座別 今週のラッキーワード】
◆おひつじ座(3月21日~4月19日 生まれ)
実験的な、アバンギャルド
◆おうし座(4月20日~5月20日 生まれ)
逆説的に、リバーシブル
◆ふたご座(5月21日~6月20日 生まれ)
組み合わせ、カラーパレット
◆かに座(6月21日~7月22日 生まれ)
謎解き、パズル
◆しし座(7月23日~8月22日 生まれ)
ケンカ上等、ファイティングポーズ
◆おとめ座(8月23日~9月22日 生まれ)
恩返し、アンコール
◆てんびん座(9月23日~10月22日 生まれ)
肌感覚、ニュータイプ
◆さそり座(10月23日~11月21日 生まれ)
なれ合い、、ファンミーティング
◆いて座(11月22日~12月21日 生まれ)
没頭、ファクトリー
◆やぎ座(12月22日~1月19日 生まれ)
煙に巻いた、スモーキー
◆みずがめ座(1月20日~2月18日 生まれ)
新機軸、アンテナ
◆うお座(2月19日~3月20日 生まれ)
自己都合、プロデュース

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ブルガリア国立歌劇場日本公演『カルメン』を指揮、若きマエストロ 原田慶太楼に聞く

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アメリカのシンシナティ交響楽団やアリゾナ・オペラのアソシエイト・コンダクターを務めるなど、コンサートとオペラの両方で活躍する若きマエストロ、原田慶太楼。2017年はブルガリア国立歌劇場にデビューし、新演出の『カルメン』を成功に導いた。そして、今年2018年10月、原田は、ブルガリア国立歌劇場日本公演の『カルメン』の指揮を執る。

ブルガリア国立歌劇『カルメン』 ©Sofia National Opera & Ballet

ブルガリア国立歌劇『カルメン』 ©Sofia National Opera & Ballet

原田は、1985年、東京生まれ。音楽を学ぶために17歳で単身アメリカに渡った。

「僕は東京生まれの東京育ちですが、幼いときからインターナショナル・スクールに通っていました。インターナショナル・スクールの中学・高校ではミュージカルをやっていて、舞台で歌ったり、オーケストラで演奏したりしました。『ウエスト・サイド・ストーリー』や『サウンド・オブ・ミュージック』などなどです。そこで将来、ミュージカルのピット・ミュージシャンになりたいと思ったのです。サックスから始めて、フルート、クラリネット、バスーン、ホルンなども勉強しました。それで、ピット・ミュージシャンになるにはアメリカで勉強するのがいいだろうということで、高校2年生のときに、アメリカに渡って、ミシガン州の芸術高校に入りました」

原田慶太楼(撮影:中田智章)

原田慶太楼(撮影:中田智章)

指揮者になったきっかけは、17歳のとき、交際したいと思っていた女性の母親から「世界的な指揮者になるのだったら、娘と付き合ってもいい」と言われたからであった。原田はすぐにその学校で教えていた名匠フレデリック・フェネルのもとで指揮を学び始めた。

「インターネットで指揮者の動画を見て、ゲルギエフやテミルカーノフやビシュコフなどのロシアの指揮者たちに魅力を感じたのです。高校卒業後、すぐにサンクトペテルブルクに行って、名教師ムーシンの弟子にプライベートで指揮を学ぶようになりました。その後、モスクワでも先生を紹介してもらって、20歳のとき、モスクワ交響楽団を指揮して、プロ・デビューしました。曲はラフマニノフの交響曲第2番でした」

その後、憧れていたロリン・マゼールに手紙を書いて弟子入りし、2009年に、音楽祭がひらかれるキャッスルトンの彼の家に住み込むようになった。

「マゼールに『世界的な指揮者になるにはオペラを振れないとダメだよ。そして、言葉ができないとダメ』と言われて、オペラをがんばるようになりました。2010年に、タングルウッド音楽祭でレヴァインのアシスタントをすることになったのですが、レヴァインが病気で振れず、ドホナーニと僕とで『ナクソス島のアリアドネ』を指揮しました。それがプロ・オペラ・デビューになりました」

原田慶太楼(撮影:中田智章)

原田慶太楼(撮影:中田智章)

こうしてオペラとコンサートの両方で活躍するようになった原田は、昨年11月、ブルガリア国立歌劇場の『カルメン』の指揮者に抜擢された。そして今年10月の日本公演でもそれを振る。

「(2017年)11月に新演出の『カルメン』を振って、ブルガリア国立歌劇場にデビューしました。それがヨーロッパでのオペラ・デビューにもなりました。劇場総裁のプラーメン・カルターロフの新演出ということでヨーロッパ的にも注目される公演で、6公演は直ぐに完売でした。追加公演もありました。僕はもうブルガリアにいなくて振れなかったのですが。レビューはすべてポジティヴでした。

ブルガリア国立歌劇『カルメン』 ©Sofia National Opera & Ballet

ブルガリア国立歌劇『カルメン』 ©Sofia National Opera & Ballet

この『カルメン』は日本に持っていくことになっていたので、カルターロフはビゼーの魂を残しながらも日本の能を取り入れたいと考えました。そして能とギリシャ劇を混ぜたシンプルな舞台になりました。コーラスも仮面を被っています。第3幕の後、ホセは故郷に帰るわけですが、故郷でホセとミカエラの間で起きたことを第4幕冒頭で再現して見せたりもします。ビゼーの書いた音楽以外のもの(他人の書いたレチタティーヴォ)は全部止めて、セリフを使います。僕はフランス語が得意なので、僕がセリフの台本を書いて、それをカルターロフに見てもらいました。カルターロフとのコラボレーションで、新しい『カルメン』を作ることができたと思います。カルメン役のナディア・クラスティヴァは、ブルガリア国立歌劇場出身で、カルメンのために生まれてきたと思うような歌手です。ブルガリアの歌手は体格が大きく、骨が強くて、タフなのです。歌劇場のオーケストラもレベルが高い。レパートリーが広く、何でもやれる。とても振りやすいオーケストラでした」

ブルガリアの巨匠カルターロフと原田慶太楼とのコラボレーションによる新しい『カルメン』。気鋭のマエストロが名門歌劇場を相手にどんな演奏を繰り広げるのか注目である。

原田慶太楼(撮影:中田智章)

原田慶太楼(撮影:中田智章)

取材・文=山田治生
人物写真撮影=中田智章
劇場写真 ©Sofia National Opera & Ballet

公演情報
明治ブルガリアヨーグルト スペシャル ブルガリア国立歌劇場
 
■期間:10月5日(金)~10月17日(水) 全11公演
■主催:ジャパン・アーツ 特別協賛:株式会社 明治

 
ビゼー『カルメン』
■日程・会場:
2018年10月5日(金) 18:30 東京文化会館
(カルメン:ナディア・クラスティヴァ)
2018年10月6日(土) 15:00 東京文化会館
(カルメン:ゲルガーナ・ルセコーヴァ)

 
プッチーニ『トゥーランドット』
■日程・会場:
2018年10月8日(月・祝) 15:00 東京文化会館

(トゥーランドット:ガブリエラ・ゲオルギエヴァ)
 
■演奏:ブルガリア国立歌劇場管弦楽団&合唱団
■劇場総裁・演出:プラーメン・カルターロフ
■指揮:原田慶太楼(『カルメン』)/グリゴール・パリカロフ(『トゥーランドット』)
東京以外の公演
10月 7日(日)<名古屋> 日本特殊陶業市民会館 『カルメン』 [問] ※後日発表
10月10日(水)<福井> ハーモニーホールふくい 『カルメン』 [問] 0776-38-8282
10月11日(木)<三重> 三重県文化会館 「トゥーランドット」 [問] 059-233-1122
10月12日(金)<福岡> アクロス福岡 『カルメン』 [問] 092-725-9112
10月13日(土)<兵庫> 兵庫県立芸術文化センターKOBELCO大ホール 『カルメン』 [問] 0798-68-0255
10月14日(日)<岩国> シンフォニア岩国 『カルメン』 [問] 0827-29-1600
10月16日(火)<越谷> サンシティホール 「トゥーランドット」 [問] 048-985-1112
10月17日(水)<水戸> 茨城県立県民文化センター 『カルメン』 [問] 029-241-1166

 

中野翔太が奏でるピアノの響きはニューヨークを吹き抜ける風の如く~『サンデー・ブランチ・クラシック』ライブレポート

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“サンデー・ブランチ・クラシック” 2017.12.17 ライブレポート

日曜の午後を渋谷のカフェで音楽を聴きながら過ごす『サンデー・ブランチ・クラシック』。12月17日に登場したのはピアニストの中野翔太だ。ニューヨークに10年間滞在し、ジュリアード音楽院プレ・カレッジから同音楽院に進み、2009年に同大学院を卒業した。クラシックに軸を置きながらジャズのアレンジも手掛ける中野が奏でる音色は、ニューヨークの街角やセントラルパークを吹き抜ける風のように爽やかであった。

ショパンからリストへ。馴染みのあるメロディ

中野は『サンデー・ブランチ・クラシック』にはこれまでヴァイオリン奏者と組んで2回出演し、今回はソロで初めての出演となる。最初の曲はショパンの「即興曲第1番変イ長調Op.29」。1837年に作曲された“即興曲風”に演奏される曲だ。冒頭のトリルがキラキラと輝き、まるで音符が粒のように踊っているようだ。A-B-Aの3部形式の音楽で、中間部の短調部分は滑らかにしっとりと、そして再びの主題は軽やかに。気持ちのいい冬の日差しが感じられた。

中野翔太

中野翔太

「今日は年末も押し迫るお忙しい中、いらしてくださりありがとうございます」と中野の挨拶に続き、2曲目はショパンの有名な「夜想曲(ノクターン)2番 Op.9」に移る。誰もがおそらくどこかで耳にした馴染み深いメロディで、客席がぐっと引き込まれる。

そしてリスト「愛の夢第3番変イ長調」が演奏される。これもまたリストの最も有名な曲。『3つの夜想曲』のなかの3曲目で、それぞれに詩が付く歌曲を1850年にリスト自身がピアノ曲に編曲した。中野は甘くロマンティックなメロディの中にもその先にある希望や憧れも感じられるような音色を響かせる。若者らしい「愛の夢」だ。

中野翔太

中野翔太

本領発揮。スティーヴィー・ワンダーとガーシュウィン

4曲目は中野自身の編曲によるスティーヴィー・ワンダーの「I Can't Help It」。マイケル・ジャクソンもカバーしているナンバーである。ジャズ、あるいはフュージョンのテイストもある、実にアメリカらしいこの曲が「とても好きだ」という中野。洗練された都会――陽光輝く街角のストリートに爽やかな風が吹き抜けていくようなアレンジは、実に洒脱で心地よい。

そして5曲目はガーシュウィン「3つの前奏曲」。
「ガーシュウィンは大好きな音楽家。彼はもともとジャズの音楽家だったが、クラシック音楽への憧れが強く、独学でクラシック音楽を勉強して、『ラプソディ・イン・ブルー』を作曲したことでクラシック界からも認められるようになりました」と中野が解説する。

中野翔太

中野翔太

この「3つの前奏曲」にはジャズやブルースのコードやリズムが取り入れられており、とてもアメリカらしい曲と言える。そしてこれを弾く中野の音色は、このガーシュウィンのテイストに一番ピタリとはまる。音符が自在に踊り、ニューヨークというアメリカ芸術の中心地で音楽を呼吸した中野の真骨頂はここにあるのだなと思わせられる、そんな演奏だ。

最後は再びショパンの「ワルツ第6番変ニ長調 Op.64-1」、通称「子犬のワルツ」。軽快なタッチで子犬が自分の尻尾を追いかけてくるくると回る、そんな情景を描き出し、演奏会は拍手と共に幕を閉じた。

中野翔太

中野翔太

今回は誰でも気楽に楽しめる曲を

終演後、中野に話を聞いた。

――単独では初のサンデー・ブランチ・クラシックでしたが、選曲のポイントは?

場所がカフェなので、あまり重くならない、気楽に楽しんでいただくという感じにしたいなと思いました。私自身は現代音楽が好きで、コンサートホールなどでリサイタルをするときも現代曲を好んで選曲しますが、今日のようなショパン「夜想曲」やリストの「愛の夢」など定番曲でプログラムを組むのも好きです。

――19世紀のロマン派3曲のあと、スティーヴィー・ワンダー、そしてガーシュウィンと続きました。ジュリアード音楽院で学んだということですが、アメリカの現代音楽にはやはり思い入れがあるのでしょうか。

ジュリアードでは現代音楽を積極的に生徒に聴かせるということをしているので、何度も聴いているうちに好きになりました。アメリカ限定というわけではなく、フランスの現代音楽も好きです。ジョン・アダムズも面白いなと思うのですが、でもアダムズのピアノ曲はそう多くはないので、複数のピアノや楽器でやった方が楽しいかもしれませんね。スティーヴ・ライヒもいいかな。ジョン・コリリアーノ、フランスのアンリ・デュティユーも好きです。​

中野翔太

中野翔太

――今回はご自身で編曲したスティーヴィー・ワンダーの「I Can't Help It」を聴かせていただきました。編曲の時のお話などを聞かせていただけますか?

ニューヨークに住んでいた頃からジャズに興味を持ち、独学でコードなどジャズの理論を勉強していました。作曲することも好きなので、気に入った曲をアレンジしたりすることもその延長線上でした。でもこの曲はドラムなどと一緒に演奏したいですね。ドラムの感じをピアノで出せないか試行錯誤しました。もう1本腕が欲しいなと(笑)。 将来的にはドラムなどと演奏できるアレンジも作りたいなと思います。ピアノ2台でもできるかもしれません。

実はジュリアードの学生時代にジレンマのようなものを抱いたことがあったんです。つまりクラシック音楽って、芸術家にとっては「再現芸術」なんですよね。すでにあるものをどうやって自分で消化して再現するか、というのが大事になってくる。だから一からまっさらな目で作品を創り出す、という芸術に憧れを持っていたんです。時間を見つけては作曲したりしていました。アレンジはその延長線上にあるんです。そういったことを通して、より深い音楽表現に踏み込んで近づいていけるのではと。

――再現芸術と創作の狭間で悩まれたわけですね。

はい。その両者のバランスを取る時にジャズという存在が身近にありました。ジャズの理論はクラシックにも応用できるので一石二鳥だし、演奏技術も互いに応用の効く部分もある。そういう意味ではジャズとクラシックって、相互交流できるような部分があるんです。互いに惹かれるものがあるのではないでしょうか。

――今日はガーシュウィンの「3つの前奏曲」を演奏されましたが、先ほどのジャズとクラシックの相互交流のお話を伺っていると、やはり中野さんにとってジャズからクラシックに移行したガーシュウィンは特別な音楽家だな、という気がしてきます。

確かに。ガーシュウィンがクラシックとジャズの融合という前例を確立してくれたお陰で、あまり意識はしていませんが、例えばジャズピアニストとのピアノデュオをする時、或いは作曲、編曲をする時に彼の作品から無意識的にインスピレーションを受けることもあるかと思います。今後の活動を考えた時にも、ガーシュウィンの存在が支えになる部分というのは出てくると思います。ジャズの要素を加えた室内楽の楽曲など、この分野の表現の可能性を広げることで新たな音楽の在り方を追求して行きたいと思っています。

中野翔太

中野翔太

――中野さんは先のスティーヴィー・ワンダーの編曲や、ジャズピアニストの松永さんとの共演もされていますが、ご自身はジャンルにはあまりこだわらないのでしょうか。

基本的にはクラシック音楽のピアニストという位置はぶらさずにやっていきたいです。その軸がしっかりしていれば、あとはどこに振れてもいいなと。そのバランスがすごく大事だと考えています。例えばスティーヴィーの編曲をしていたときも、「自分はやはりクラシックの音楽家なんだな」と思うところがありました。そこは敢えて外さなくてもいいかなと。ニューヨークにいてジャズを聴いていたからこそわかるのですが。

――クラシックにしっかり足を付けたうえで、表現の枝葉を広げていくような感じですね。

はい。あくまでもクラシック音楽家として、いろいろな演奏をしていきたいですね。

――今後はどのような活動をしていくご予定でしょう。

バンドネオンやホルンとの共演の予定があり、音楽や表現の幅が広がりそうだなと期待しています。引き続き自分の音楽的な感性を磨いて行ければと思います。15歳から25歳までの10年間アメリカに住んでいたので、日本での同世代の音楽家との交流があまりなかったのですが、ここ数年増えてきました。人とのつながりは大切にして、これからも増やし、大事にしていきたいと思います。

――ありがとうございました。

中野翔太(ピアノ)

中野翔太(ピアノ)

取材・文=西原朋未 撮影=福岡諒祠

公演情報
Just Composed 2018 in Yokohama ~現代作曲家シリーズ~
バンドネオン新時代~タンゴからコンテンポラリーまで~

日時:2月25日(日)17:00~
会場:横浜みなとみらい 小ホール
出演者:三浦一馬(バンドネオン)、中野翔太(ピアノ)、上野耕平(サックス)

 

サンデー・ブランチ・クラシック情報
1月27日(日)
實川風/ピアノ
13:00~13:30
MUSIC CHARGE: 500円

2月4日(日)
益子侑/ヴァイオリン&小瀧俊治/ピアノ
13:00~13:30
MUSIC CHARGE: 500円

2月11日(日)
髙木竜馬/ピアノ
13:00~13:30
MUSIC CHARGE: 500円

2月18日(日)
土岐祐奈/ヴァイオリン
13:00~13:30
MUSIC CHARGE: 500円

■会場:eplus LIVING ROOM CAFE & DINING
東京都渋谷区道玄坂2-29-5 渋谷プライム5F
■お問い合わせ:03-6452-5424
■営業時間 11:30~24:00(LO 23:00)、日祝日 11:30~22:00(LO 21:00)
※祝前日は通常営業
■公式サイト:http://eplus.jp/sys/web/s/sbc/index.html?

METライブビューイング2017-18 石丸幹二『トスカ』トークイベント開催

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ニューヨーク・メトロポリタン歌劇場(MET)の世界最高峰の最新オペラ公演を大スクリーンで楽しむ、METライブビューイング。今シーズン第4作目となるプッチーニ『トスカ』新演出が、2018年2月17日(土)~23 日(金)、一週間限定で全国公開される。美貌の歌姫と青年画家の愛が、冷酷な警視総監の欲望によって悲劇へと導かれる物語を、METが総力を挙げて、ローマを舞台にした壮大な新演出と豪華キャスト陣で全世界に配信する。

『トスカ』 ©Ken Howard/Metropolitan Opera

『トスカ』 ©Ken Howard/Metropolitan Opera

『トスカ』 ©Ken Howard/Metropolitan Opera

『トスカ』 ©Ken Howard/Metropolitan Opera

この公開を記念して、舞台・映像・音楽活動と幅広い分野で活躍中の俳優・石丸幹二による上映前トークイベントの開催が決定した。

サックスを専攻していた音大生の時に伝説的オペラ歌手ジェシー・ノーマンの歌に衝撃を受け、専攻を声楽に変えたというほど、オペラのよって人生が変わった石丸から、『トスカ』の作品のみどころや、俳優の目線から観たオペラの魅力が上映前に、たっぷりと語られる。開催は、公開初日の2月17日(土)10時~新宿ピカデリーにて。

『トスカ』 ©Ken Howard/Metropolitan Opera

『トスカ』 ©Ken Howard/Metropolitan Opera

『トスカ』 ©Ken Howard/Metropolitan Opera

『トスカ』 ©Ken Howard/Metropolitan Opera

石丸幹二プロフィール:1965年、愛媛県出身。東京音楽大学音楽学部器楽科でサックス、東京藝術大学音楽学部声楽科で声楽を学ぶ。90年、ミュージカル『オペラ座の怪人』(劇団四季)のラウル役で俳優デビュー。以降、看板俳優として17年間活躍。舞台、映像と幅広く活動を広げる中、近年ではテレビ朝⽇系「題名のない⾳楽会」の司会を務める等、多彩な音楽活動も展開。2018年3月にはミュージカル『ジキル&ハイド』に主演する。

イベント情報
MET ライブビューイング 2017-18 『トスカ』新演出
俳優 石丸幹二 スペシャルトークイベント


■日時:2月17日(土) 10:00~
■場所:新宿ピカデリー(新宿区新宿 3-15-15)
(JR「新宿駅」東口徒歩 5 分/東京メトロ丸ノ内線・副都心線・都営新宿線「新宿三丁目駅」B7 出口 徒歩 1 分)
■登壇者: 石丸幹二 (予定)
■司会: フリーアナウンサー 朝岡聡 (予定)
■チケット発売日: 2/3(土) 0:00~ 劇場HPにてネット先行販売開始
2/3(土) 劇場オープン時~ 劇場窓口販売開始


MET ライブビューイング 2017-18 『トスカ』新演出

■指揮:エマニュエル・ヴィヨーム
■演出:デイヴィッド・マクヴィカー
■出演:ソニア・ヨンチェヴァ、ヴィットーリオ・グリゴーロ、ジェリコ・ルチッチ、パトリック・カルフィッツィ
■MET上演日:2018年1月27日
■言語:イタリア語

 
■上映期間:2018年2月17日(土)~2月23日(金)
※東劇のみ3月2日(金)までの2週上映
■上映劇場:
北海道 札幌シネマフロンティア 011-209-5400 10:00~
宮城 MOVIX仙台 022-304-3700 10:00~
千葉 MOVIX柏の葉 ​050-6865-3401 11:30~
埼玉 MOVIXさいたま 048-600-6300 11:20~
東京 東劇 03-3541-2711 14:30/18:30~
東京 新宿ピカデリー 03-5367-1144 10:00~
東京 MOVIX昭島 050-6861-0325 10:00~
東京 109シネマズ二子玉川 0570-077-109 10:00~
東京 T・ジョイPRINCE品川NEW 03-5421-1113 11:00~
神奈川 109シネマズ川崎 0570-007-109 11:00~
神奈川 横浜ブルク13 045-222-6222 11:00~
神奈川 109シネマズ湘南NEW 0570-016-109 10:00~
愛知 ミッドランドスクエアシネマ 52-527-8808 10:00~
※午後の回あり。1日2回上映。上映時間は劇場にお問い合わせください。
京都 MOVIX京都 075-254-3215 10:00~
大阪 大阪ステーションシティシネマ 06-6346-3215 09:50~
大阪 なんばパークスシネマ 050-6864-7125 10:00/18:30~
兵庫 神戸国際松竹 078-230-3580 10:00~
広島 109シネマズ広島 0570-002-109 10:00~
福岡 福岡中洲大洋 092-291-4058 10:00~
※座席指定券の発売スケジュールは各上映劇場にお問合せ下さい。
※すべて日本語字幕付き。
※東劇のみ3月2日(金)までの2週上映
■上映時間(予定):3時間18分(休憩2回)
■公式サイト:http://www.shochiku.co.jp/met/program/88/

百獣の王・武井壮が、テレビ朝日系『題名のない音楽会』でギロックに挑戦! 熊本マリの猛レッスンに、不屈の精神で一歩前進!?

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陸上十種競技の元日本チャンピオンで、「百獣の王」を名乗る肉体派タレントの武井壮が、なんとピアノに挑戦! テレビ朝日系『題名のない音楽会』で、ピアニスト・熊本マリのレッスンに必死で食らいつく様子が、1月27日に放送される。

武井がピアノを始めたきっかけは「ミュージシャンの友達とジャズバーに行ったとき、自分だけ音楽の話についていけなくて、悔しくて!」。次の日、ピアノを購入したというから恐れ入る。家にいるときは、夜8時までハノンで運指の練習をしているそうだ。「ピアノはスポーツと似ていて、修練を積めばきっとうまく弾けると思います」と、意気込んで収録に臨んだ。

教わったのは、ピアノ教室や愛奏家に人気のウィリアム・ギロック(1917~93)の3曲。ギロックは、美しいピアノ曲を500以上作ったアメリカの作曲家だ。バッハ、ショパンなど各時代の難曲の基礎を身につけられ、ジャズやエスニック風の曲もあり、コンクールでもよく弾かれる。生誕100年の昨年、熊本、小原孝、三舩優子の3人が、アルバムCDを同時リリースしたほど。「どの曲にもタイトルがついていて、イメージしながら弾いたり聴いたりできるのもステキなところです」と熊本はいう。

ギロックの生涯や作品などをまとめた『ウィリアム・ギロック 子供たちに夢を与え続けた作曲家』全音楽譜出版社

ギロックの生涯や作品などをまとめた『ウィリアム・ギロック 子供たちに夢を与え続けた作曲家』全音楽譜出版社

さて、1曲目は『色あせた手紙』。「ショパンの『別れの曲』に似ているの」と熊本が弾いてみせる。「母がピアニストだったので、いつかショパンを弾いてみたい」と思っていた武井は目を輝かせる。だが、アルペジオを含んだ右手の旋律を弾きながら、左手のベース音をバランスよく響かせるのは、初心者には難しい。しかも熊本センセイが、真横で大きな目をカッと見開いて凝視している。サスガの「百獣の王」も緊張し、何度も間違えて「すいません!」を連発。熊本は、武井の鍛え抜いた体つきを眺めながら「これだけ筋肉あれば弾けます」などとジョークを飛ばすが、緊張はほぐれるどころか、スタジオに充満! しかし、それでも武井が笑顔を絶やすことなく、次第に想像以上の吸収力をみせはじめたので、周囲はビックリ。固唾をのんで見守る格好になるのだった。

2曲目の『サマータイム・ブルース』はジャズ風。「左手を気だるい感じで。家で飲んで弾く感じで」などと、熊本のピアニストならではの説明にピンときたのか、ほどなく「ちょっとコツがつかめた気が…」と笑顔に! 3曲目の『月の光』では、手を交差して弾く要領を習得できて「一段、階段上れた感じがします」と満足気だった。彼の今後の成長ぶりを、ぜひシリーズで見てみたいものだ。

もちろん、熊本によるギロックの名曲演奏もたっぷり聴ける。『エオリアン・ハープ』『土曜の夜はバーボン・ストリート』『秋のスケッチ』など、盛りだくさん。妹の熊本エリザとの見事なコンビネーションで、連弾『フィエスタ・マリアッチ』も披露する。鬼久保美帆プロデューサーは「武井さん、大健闘です! スタジオでの忍耐がいい感じにまとまったかと思います。放送をお楽しみに!」。

黒板には「ギロックの作品名一覧(抜粋)」。司会の石丸幹二は『雨の日のふんすい』、松尾由美子アナは『歌ってごらん子猫ちゃん』などに興味を示したが、武井は『王様の狩』『さすらいのカウボーイ』など、勇ましいタイトルをチョイス。さすが、百獣の王!?

黒板には「ギロックの作品名一覧(抜粋)」。司会の石丸幹二は『雨の日のふんすい』、松尾由美子アナは『歌ってごらん子猫ちゃん』などに興味を示したが、武井は『王様の狩』『さすらいのカウボーイ』など、勇ましいタイトルをチョイス。さすが、百獣の王!?

文=原納暢子

番組情報
テレビ朝日系『題名のない音楽会』
「ピアノ界で大人気・ギロックを知る休日」

■放送日時:1月27日(土)  午前10時~10時30分 (テレビ朝日)
※地域によって、放送日時が異なります
 http://www.tv-asahi.co.jp/daimei_2017/schedule/
■出演:(司会)石丸幹二、松尾由美子アナウンサー (演奏)熊本マリ、武井壮ほか
■楽曲:
「エオリアン・ハープ」「土曜の夜はバーボン・ストリート」
「スペインの休日」「森の妖精」「秋のスケッチ」 ・・・演奏: 熊本マリ 
「フィエスタ・マリアッチ」 ・・・連弾: 熊本マリ、熊本エリザ

畦地亜耶加にインタヴュー~細川俊夫のオペラ『松風』(新国立劇場)で踊る、サシャ・ヴァルツ&ゲスツのダンサー

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オペラ『松風』(ドイツ語上演/字幕つき)は、楽曲『ヒロシマ・レクイエム』などでも著名な作曲家の細川俊夫が、世阿弥の能「松風」を題材に、『ディドとエネアス』などの“コレオグラフィック・オペラ”を発表していた旧知のアーティスト、サシャ・ヴァルツに演出・振付を依頼して創作された。2018年2月16日(金)~18日(日)、新国立劇場オペラパレスで上演される(日本初演)。


美術家・塩田千春による無数の紐(ひも)を用いたインスタレ-ションの中、4人の歌手と7人のヴォーカル・アンサンブル達と共に、「サシャ・ヴァルツ&ゲスツ」の男女15人のダンサー達が出演し、松風と村雨の姉妹が亡き在原行平(ありわらのゆきひら)を慕う〈恋物語〉を紡いで行く。その出演ダンサーの一人、畦地亜耶加(あぜちあやか)に、話しを聞いた。

畦地亜耶加 © Erste Sebastian Bolesch 

畦地亜耶加 © Erste Sebastian Bolesch 

――このたび、オペラとダンスが融合する『松風』の初来日公演に、カンパニ-のメンバ-として御出演されるのは、どのような気持ちですか?

2009年に渡独し11年目にして日本での公演は初めてのことなので、とても嬉しいですし、海外で作られた日本の能を題材にした作品が、日本の方々にどう映るのかが楽しみです。一般的なオペラ作品では見ることのできないダンサーと歌手が対等な位置にあるこの作品を楽しんでいただきたいです。

――『松風』は、2011年にブリュッセルの「モネ劇場」(ベルギ-)で初演されたのですね。作品は「ルクセンブルク大劇場」「ポ-ランド国立劇場」の共同制作で、「ベルリン州立歌劇場」の協力もあり、まず、それらの劇場を廻ったそうですね。そして、フランス、香港でも上演されました。畦地さんは、それらにも御出演されたのですか?

私は、2014年の「リ-ル歌劇場」(フランス)から出演しています。その後も、ベルリン、ブリュッセル、ワルシャワで再演があり、参加しました。

――この作品についての感想や解説をお聞かせ下さい。

細川さんの音楽が、舞台上にさまざまな情景を表わすのと同時に、私は踊っていて何だか懐かしいと言うか、とても心地のよい風に吹かれながら踊っている、そんな印象を持ちました。テ-マが日本の能ですから、やはり故郷の日本を思いますし、イメ-ジが浮かびやすいです。またどれかが装飾になるのではなく、音楽、美術、歌、ダンスが、こんなに贅沢に盛り込まれたオペラ作品は、なかなかないと思います。男女15名が出演しますが、日本人では和田淳子さんも一緒です。

――衣装や、塩田さんの舞台美術については、どうでしょうか?

上演中、4つの衣装に着替えますが、袴(はかま)や着物のような形をしているものもあり、生地も柔らかくて体になじみ、断然に着心地がいいです。

また塩田さんの作品については、以前に小さいサイズの繊細なオブジェを拝見して、感銘を受けたことがありました。ところが『松風』の舞台美術となったのは、演者が中に入り、登れる強度を持つ大型の作品で、その迫力には大いに驚かされました。そして登るためには、結構テクニックが必要です。毛糸をうまく掴み、全身を運んで行き、無数の糸の中にある穴を見つけ、その中に身体を埋め込ませたりもします。

――「サシャ・ヴァルツ&ゲスツ」に入団したきっかけを教えて下さい。

ベルリンへは2009年に文化庁の在外研究員として来ました。自分の作品の創作と発表、また、さまざまなア-ティストとのコラボレ-ションも行ないました。

そして「サシャ・ヴァルツ&ゲスツ」には、2009年にベルリンに改築された「Neues Museum(新博物館)」の、オ-プニング企画の「Dialoge 09」で始めて参加したことがきっかけでその後も様々な企画に出演しています。この博物館は第2次世界大戦で深刻な被害を受けたのですが、ようやく70年にわたる修復工事を終えたのです。その開館前の、まだ展示作品が何もない空っぽの建物の中で踊りました。一日に一万人が来館した日もあったのですが、お客さん達は自由に部屋を行き来して、見て廻ることができました。   

――ベルリンでの生活は、いかがですか?

東京と比べて、ア-トの敷居が低く、人と人の距離が縮まるのも早いと思います。初めて行った病院の先生が、私が出演したサシャ・ヴァルツの作品を偶然に見て、自主公演を小さな劇場でした時に、ひょっこり知らない男性が面白そうだからと見に来て、終演後に私を描いた絵をいただいたりしたこともあります。移民が増えたことも影響しているのか変化の激しい昨今ですが、とても生活がしやすい町だと思います。昨年の4月に生まれた息子との新しい生活でも、町の人達に本当によく助けられていることを実感しています。

――最後に、サシャ・ヴァルツさんは、畦地さんにとって、どのような方でしょうか?

好奇心が強く、求めたものが見つかってもさらに探求し続け掘り下げていく方です。ダンサーに身体的なテクニックを求める以前に、まず個人個人を尊重しその存在そのものを見つめている方だと思います。私は彼女から多くのことを学びましたが、自分の感情も身体の一部にあり動きの原動力になること、その逆のアプローチも学びました。心も含めた身体そのものに対しての可能性や魅力を探求し続けている方です。

――では、そのような皆さんで、日本で初演されるオペラ『松風』を楽しみにしています。

取材・文=原田広美

公演情報 
新国立劇場オペラ『松風』/細川俊夫(新制作・日本初演)
全1幕〈ドイツ語上演/字幕付〉

 
■日程:2018年2月16日(金)19:00、17日(土)15:00、18日(日)15:00
■会場:新国立劇場 オペラパレス

 
■作曲:細川俊夫
■指揮:デヴィッド・ロバート・コールマン
■演出・振付:サシャ・ヴァルツ
■美術:ピア・マイヤー=シュリーヴァー、塩田千春
■衣裳:クリスティーネ・ビルクレ
■照明:マルティン・ハウク
■ドラマツルグ:イルカ・ザイフェルト

 
■キャスト
松風:イルゼ・エーレンス
村雨:シャルロッテ・ヘッレカント
旅の僧:グリゴリー・シュカルパ
須磨の浦人:萩原 潤

ヴォーカル・アンサンブル:新国立劇場合唱団
管弦楽:東京交響楽団
ダンス:サシャ・ヴァルツ&ゲスツ

 
★アフタートーク
日時:2月17日(土)公演終了後 オペラパレス
出演:細川俊夫、サシャ・ヴァルツ
入場方法:本公演チケットをご提示ください。(入場無料。ただし満席の場合制限あり)

【来週の星占い-12星座別おすすめエンタメ情報-】(2018年1月29日~2018年2月4日)

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これまで陽の目を浴びることなく、輝かしい誰かの活躍や身近な人の幸せな姿に、心をギュッと締め付けられるような想いで過ごしてきた人にこそ、ラッキーが訪れるシーズンです! 報われる想いや安定の居場所を得て、ある物語が一つ「完」となりそう。

感動大作のヒューマンドラマ、そのエンドロールを見るように、登場人物や関係者ひとりひとりとのエピソードを急に思い浮かべては、感傷に浸りたくなる時があるかも。あの時は解らなかったけれど、今になってそういうことだったのか、と謎が解けるのかもしれませんし、誤解から傷つけてしまったことに素直に謝る気持ちになれるのかも。

この先の自分の物語にも、この人は必ず登場するべきだ、という相手には正面からオファーをしておくことです。もしかしたら、次の物語では「友達」が「パートナー」になっていたり「知り合い」が「親友」になっていたりするのかもしれません。積み上げきれなかった関係、腐れ縁になってしまった関係は、ここで結い直しや整理を。

ご縁の不思議なパワーを得て、目に見える景色、体に取り入れる食事、アンテナを張る情報が変わっていきそうなタイミング。新しい物語、どうぞお楽しみに!

 

【12星座別 今週のラッキーワード】
◆おひつじ座(3月21日~4月19日 生まれ)
結果重視、ナンバーワン
◆おうし座(4月20日~5月20日 生まれ)
品質保証、シグネチャー
◆ふたご座(5月21日~6月20日 生まれ)
安穏とした、フリーテンポ
◆かに座(6月21日~7月22日 生まれ)
印象論、バリューアップ
◆しし座(7月23日~8月22日 生まれ)
虎視眈々、アワード
◆おとめ座(8月23日~9月22日 生まれ)
寛大な、ルーズ
◆てんびん座(9月23日~10月22日 生まれ)
元気はつらつ、ファンキー
◆さそり座(10月23日~11月21日 生まれ)
内省的、リラクゼーション
◆いて座(11月22日~12月21日 生まれ)
高貴な、ラグジュアリー
◆やぎ座(12月22日~1月19日 生まれ)
競り合い、オークション
◆みずがめ座(1月20日~2月18日 生まれ)
すいすいと、シルキー
◆うお座(2月19日~3月20日 生まれ)
颯爽とした、スパークリング

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各バレエ団のスターダンサーが人気5作品で恋物語を綴る『バレエ・ローズ・イン・ラブストーリーズ』

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バレエ・ダンス用品の総合メーカー・チャコットが、幅広い世代を対象にバレエ鑑賞普及啓発の一助となすことを目的として企画・制作する特別公演の第2弾『バレエ・ローズ・イン・ラブストーリーズ~バラで綴るバレエの恋の物語~』を2018年3月26日(月)に開催する。

バレエには、美しく感動的なラブストーリーが多数あり、その中には“愛と美の象徴”といわれるバラが数多く登場。それぞれが作品の中で大切な役割を果たしている。『バレエ・ローズ・イン・ラブストーリーズ』では、稀代のストーリーテラー伊藤範子(谷桃子バレエ団シニアプリンシパル/コレオグラファー)がバレエの世界のラブストーリーのうち、『眠れる森の美女』『ロミオとジュリエット』『白鳥の湖』『ジゼル』『ドン・キホーテ』という5つの人気作品から、バラをモチーフにそれらの名シーンを紡ぎ、バレエの恋の物語を綴っていく。

恋をめぐる様々な感情や物語が、時空を超えてドラマティックに織りなされ、一つの新たなバレエ作品が誕生。バレエファンはもちろんのこと、バレエを初めて見るという方にも楽しめる内容になっている。

公演には各バレエ団でプリンシパルとして活躍するダンサーをはじめ、ジュニアの次世代スター候補も出演予定。年齢を問わず多くの人に、バレエ芸術の美しさ、楽しさを知ってもらえることだろう。

公演情報
Ballet Rose in Love Stories~バラで綴るバレエの恋の物語~​

日時:2018年3月26日(月) 開場17:45 開演18:30
会場:新宿文化センター 大ホール
主催・企画・制作:チャコット株式会社
協力:株式会社ビデオ
<予定演目>
プロローグ
「眠れる森の美女」第2幕より幻影の場のパ・ド・ドゥ
「ロミオとジュリエット」よりバルコニーのパ・ド・ドゥ
「白鳥の湖」第3幕より黒鳥のグラン・パ・ド・ドゥ
「ジゼル」第2よりパ・ド・ドゥ
「ドン・キホーテ」第3幕よりグラン・パ・ド・ドゥ
フィナーレ

演出・振付:伊藤範子(谷桃子バレエ団シニアプリンシパル/コレオグラファー)
出演:
【ドン・キホーテ】
キトリ…小野絢子(新国立劇場バレエ団プリンシパル)
バジル…福岡雄大(新国立劇場バレエ団プリンシパル)
【ジゼル】
ジゼル…佐々部佳代(松岡伶子バレエ団)
アルブレヒト…清水健太(ロサンゼルス・バレエプリンシパル)
【白鳥の湖】
オディール…池田理沙子(新国立劇場バレエ団ソリスト)
ジークフリート王子…井澤駿(新国立劇場バレエ団プリンシパル)
【ロミオとジュリエット】
ジュリエット:永橋あゆみ(谷桃子バレエ団プリンシパル)
ロミオ:三木雄馬(谷桃子バレエ団プリンシパル)
【眠れる森の美女】
オーロラ姫…織山万梨子(牧阿佐美バレヱ団)
デジレ王子…キム・セジョン(東京シティ・バレエ団)
ヴァリエーション…塩谷綾菜(スター・ダンサーズ・バレエ団)、松本佳織(東京シティ・バレエ団)
少女…中島耀(シンフォニーバレエスタジオ/全日本、東京新聞、YAGP日本予選各1位受賞等)


<チケット発売情報>
一般発売日:2018年1月27日
金額:S席8,500円/A席6,500円/B席5,000円(税込)
お問合せ :サンライズプロモーション東京 0570-00-3337 (10:00~18:00)
※4歳以上からご入場いただけます。但し、お席が必要です。
​※出演者・演目等は怪我や病気その他やむを得ない事情により変更になる場合がございます。

 

 

“美人すぎる双子”によるソプラノデュオ 山田姉妹が昭和~平成の名曲を歌い上げる

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山田姉妹が、3月7日(水)に発売する2ndアルバムの詳細を公開した。山田姉妹は、昨年2月にデビューして以来、“美人すぎる双子”として多くのメディアに取り上げられているソプラノデュオである。

幼い頃から音楽好きの両親の影響で昭和の名曲に親しみ、その後、音楽大学で声楽を学びオペラの舞台でも活躍。二卵性の双子ならではのハーモニーを武器に、ジャンルを問わず時代を超えて生き続ける名曲を歌い継ぐ姉妹の歌声は、老若男女問わず大きな反響を呼んでいる。

2ndアルバム『ふたつでひとつ ~心を繋ぐ、歌を継ぐ』は、1960年代から2010年代の中で時代を超えて輝きつづける名曲を選曲。スペシャルトラックとして、山田華・麗それぞれが学生時代に“その時感じた思い”を素直に、書いた詩によるオリジナル曲2曲も収められている。

2月6日(火)にはNHK総合『うたコン』に出演が決定している山田姉妹。アルバムリリース後には、コンサートの他に、アルバム購入者限定のスペシャルイベントが東京と大阪の2か所で予定されており、2018年もその活躍に注目が集まっている。 

リリース情報
山田姉妹『ふたつでひとつ ~心を繋ぐ、歌を継ぐ』
 

2018年3月7日(水)発売
COCQ-85416 3,000円+税
【収録曲】
・野に咲く花のように  作詞:杉山政美 作曲:小林亜星(ダ・カーポ 1983年)
・2つで1つ  作詞・作曲:工藤慎太郎(工藤慎太郎2009年)
・どんなときも。  作詞・作曲:槇原敬之(槇原敬之1991年)
・いのちの歌  作詞:Miyabi 作曲:村松崇継(茉奈 佳奈2009年)
・少年時代  作詞・作曲:井上陽水(井上陽水1990年)
・たしかなこと  作詞・作曲:小田和正(小田和正2005年)
・あの素晴しい愛をもう一度  作詞:北山修 作曲:加藤和彦(加藤和彦&北山修1971年)
・心の瞳  作詞:荒木とよひさ 作曲:三木たかし(坂本九1985年)
・やさしさに包まれたなら  作詞・作曲:荒井由実(荒井由実1974年)
・部屋とYシャツと私 作詞・作曲:平松愛理(平松愛理1992年)
・涙くんさよなら  作詞・作曲:浜口庫之助(坂本九1965年)
【スペシャルトラック(山田姉妹オリジナル)】
・虹色の空 作詞:山田華 作曲:川﨑龍
・ただいま 作詞:山田麗 作曲:川﨑龍

山田姉妹 「ふたつでひとつ」発売記念スペシャルイベント
大阪会場:2018年7月21日(土) 某所
東京会場:2018年7月22日(日) 某所
※参加方法などの詳細は後日HPにて発表いたします。 

山田姉妹オフィシャルHP: http://yamadashimai.com/ 
日本コロムビア・山田姉妹: http://columbia.jp/artist-info/yamadashimai/ 

 

公演情報
山田姉妹 ソプラノ・デュオコンサート ークラシックから青春の名曲までー
2018年3月11日(日)  開演時間15:00~
広島県・三原市芸術文化センター ポポロホール


山田姉妹 ソプラノ・デュオコンサート
2018年5月12日(土) 開演時間 14:00
神奈川県・逗子文化ホール なぎさホール
チケット発売開始 2月12日(月・祝)予定※詳細は後日HPにて掲載致します。
 

山田姉妹 ソプラノ・デュオコンサート
2018年3月17日(土) 開演時間 14:00
広島県・庄原市民会館


ランチタイムコンサート~心のメロディーを歌う~
2018年5月21日(月) 開演時間 12:10
神奈川県・ミューザ川崎シンフォニーホール


第136回 スーパー・リクライニング・コンサート
山田姉妹 ソプラノ・デュオ リサイタル~華麗なる双子デュオの瑞々しいハーモニー ~

2018年6月12日(火)  15:00 / 19:30
東京・Hakujuホール

 

ハンブルク・バレエ団来日公演記者会見~“レジェンド”ノイマイヤーの代表作『椿姫』『ニジンスキー』を上演

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2018年2月2日からハンブルク・バレエ団2018年来日公演が始まる。1986年以来8度目の公演となる今回の演目は、芸術監督ジョン・ノイマイヤー自身が「バレエ団にとって、重要な作品」と位置付ける『椿姫』『ニジンスキー』、そしてガラ公演『ジョン・ノイマイヤーの世界』だ。

このほど行われた記者会見ではノイマイヤーをはじめ、プリンシパルのアレクサンドル・リアブコ、アレクサンドル・トルーシュ、そしてバレエ団広報部長のヨルン・リークホーフが登壇。本公演の概要と、演目の見どころについて語った。

ジョン・ノイマイヤー (撮影:西原朋未)

ジョン・ノイマイヤー (撮影:西原朋未)

■バレエ団を代表する『椿姫』『ニジンスキー』

最初に登壇したリークホーフ広報部長によると、ハンブルク・バレエ団にノイマイヤーが1976年に芸術監督として就任してからの45年間で、海外ツアーは5大陸、延べ1000回以上に及ぶという。そうしたなか2015年にノイマイヤーが京都賞を受賞したことにも触れ、「日本は非常に重要。作品も日本の伝統文化から多くのインスピレーションを受けている」と述べ、ノイマイヤーを「この場で紹介するには時間がいくらあっても足りない、バレエ界のレジェンド」としてマイクを渡した。

「初来日前から日本の歌舞伎や能などに非常に興味を持っていた」というノイマイヤーは、今回上演する『椿姫』『ニジンスキー』について、「今回新しい作品はないが、ハンブルク・バレエ団として非常に人気の高いものを持ってきている。長い年月やリハーサルでの再発見を通し、さらに進化した内容となっているので、ぜひご覧いただきたい」と話した。

■コジョカル&トルーシュの新しいキャストによる『椿姫』

ハンブルク・バレエ団『椿姫』はアレクサンドル・デュマ・フィスの小説を原作に、小説と同時代の作曲家ショパンのピアノ曲を使用してつくられた作品。初演は1978年シュツットガルト・バレエ団によるが、1981年にハンブルク・バレエ団が上演して以後は同バレエ団、そしてノイマイヤーの代表的な作品の一つとなっているほか、パリ・オペラ座バレエ団やボリショイ・バレエ団など、世界の有力カンパニーがレパートリーとして取り入れるなど、バレエ史に君臨する作品と言えよう。

今回マルグリットとアルマンを踊るのはアリーナ・コジョカル&アレクサンドル・トルーシュ(2日、4日)とアンナ・ラウデール&エドウィン・レヴァツォフ(3日)。とくにコジョカル&トルーシュは今回初めて組むペアであり、トルーシュは初めてアルマン役を踊る。ノイマイヤーはこの2人のリハーサルを通して、「新たに気付いた点などの修正も行い、新しいトーンや味付けにした点もいくつかある」と語った。

アレクサンドル・リアブコ (撮影:西原朋未)

アレクサンドル・リアブコ (撮影:西原朋未)

トルーシュは「『椿姫』を初めて観たのは12、3歳くらい。いつかアルマン役を踊るのが夢だった。今回素晴らしいパートナーやダンサー達に囲まれ、みなさんに見ていただける日が来たのを光栄に思う」と期待を述べた。またダンサーとしてこの作品について「非常に美しいバレエ。振り付けが音楽の中で流れ、自分の気持ちがどんどん高揚していく。踊っていても楽しいし、他のダンサーが踊るのを見ていても楽しめる」とも。

■初演時からより進化している『ニジンスキー』

一方『ニジンスキー』は2000年にハンブルク・バレエ団で初演、日本では2005年に初めて上演され、今回は13年振りとなる。過日テレビでも放映され、ご覧になった方々も多いのではないだろうか。今回はその舞台を目の前で観る絶好の機会だ。

作品についてノイマイヤーは「ニジンスキーという人物や、彼の生涯がわかるというものではない。彼の波乱万丈な人生の一部を取り上げたもので、ニジンスキーの深い精神性などを表現している」と話す。今回の上演は発表以来18年を経て、カナダ国立バレエ団など「創作のバックグラウンドを持たないカンパニーでの上演」といった新鮮な目を通して、ブラッシュアップが重ねられてきた。そのため2005年の日本上演から少し変わっている点もあるという。主演ニジンスキーにはリアブコ、トルーシュの2人が配されており、「この2人の解釈の違いが見どころのひとつ」という。

アレクサンドル・トルーシュ ⒸYuji Namba

アレクサンドル・トルーシュ ⒸYuji Namba

特にリアブコは2000年の初演に至る創作の段階から、この作品に関わってきた。「創作時に3人がニジンスキーを踊ったが、それぞれが同じ振りを踊っているのに、まったく違う表現ができているということが素晴らしいと思った。またジョン(・ノイマイヤー)は自分の解釈で踊る自由を与えてくれた。そういう意味でも思い出がたくさんある作品だ」と振り返る。

またノイマイヤーが「テクニックはもちろん重要だが、その技術に光を当てる感情、ダンサーの内面から出てくる光が非常に大事」と話す通り、このニジンスキー役はとくにダンサーの感情表現の部分により多くのものが求められ、またそれが見どころの一つとなっている。

実際に踊るダンサーにとっては「ほとんどの男性ダンサーにとって非常に難しい演目で、一度として満足したことはない。壁を叩いて『自分にはもうできない』と泣きながら思い詰めてしまうこともあるが、それを乗り越えることでまたステップアップできると思わせてくれる、また他では体験できないチャレンジングな作品だ」とリアブコ。トルーシュも「ニジンスキー自身がチャーミングでアグレッシブで、あるいはマニアックだったり、クレイジーなところがあったりと、いろいろな側面を持っている。それを表現できるのはダンサーとして素晴らしい体験。ノイマイヤーの作品では主役はほぼずっと舞台に出っ放しになり休む間もないので、体力的にもチャレンジング。精神面・体力面共々これを踊り続けたら本当に自分が正気を失ってしまうのではないかというところまで追い詰められるが、終わると心身ともに疲労するけれど、自分が違う人間になっていたかのような不思議な体験ができる。自分の仲間や男性ダンサーには体験してもらいたい作品でもある」と話す。

■ガラ公演はすべてのプリンシパル、ソリストが登場

ジョン・ノイマイヤー (撮影:西原朋未)

ジョン・ノイマイヤー (撮影:西原朋未)

今回の来日公演ではガラ公演『ジョン・ノイマイヤーの世界』も上演される。これは「テーマを持った一つのシリーズ」(ノイマイヤー)で、間に短いナレーションを挟みながら今回上演される『椿姫』『ニジンスキー』をはじめ『ペール・ギュント』『クリスマス・オラトリオ』など、ノイマイヤーの様々な作品の一部分が踊られる。「私のドキュメンタリーではなく、私の人生がわかるというものではない(笑)。バレエがいかにアイデアやインスピレーションとともに、表現する芸術であるかを伝えたい」と語るノイマイヤーの世界を知ることができるに違いない。

(撮影:西原朋未)

(撮影:西原朋未)

ハンブルク・バレエ団2018年来日公演は、2月2日東京の『椿姫』を皮切りに、都内で7公演、京都で1公演が上演される。「公演というものは複製の効かない、1度きりのもの。この1作品だけ、というおすすめはしない。皆様には全作品を見ていただきたい」(ノイマイヤー)。現代を代表する振付家が選び抜いたダンサー達によって踊られる、バレエ団が誇りとする舞台の公演がいよいよ始まる。

(文章中敬称略)

取材・文=西原朋未

公演情報
ハンブルク・バレエ団 2018日本公演
 
「椿姫」プロローグ付全3幕
■会場:東京文化会館 大ホール(東京都)
■日程:2/2(金)~2/4(日)
■音楽:フレデリック・ショパン
■振付・演出:ジョン・ノイマイヤー
■美術・装置:ユルゲン・ローゼ
■演奏:東京フィルハーモニー交響楽団
■出演予定
2月2日(金)18:30/アリーナ・コジョカル(マルグリット)、アレクサンドル・トルーシュ(アルマン)
2月3日(土)14:00/アンナ・ラウデール(マルグリット)、エドウィン・レヴァツォフ(アルマン)
2月4日(日)14:00/アリーナ・コジョカル(マルグリット)、アレクサンドル・トルーシュ(アルマン)

 
ガラ公演 〈ジョン・ノイマイヤーの世界〉 2部構成
■会場:東京文化会館 大ホール(東京都)
■日程:2/7(水)19:00
■予定演目:「キャンディード序曲」「アイ・ガット・リズム」「くるみ割り人形」「ヴェニスに死す」「ペール・ギュント」「マタイ受難曲」「クリスマス・オラトリオ」「ニジンスキー」「ハムレット」「椿姫」「作品100─モーリスのために」「マーラー交響曲第3番」より
■音楽:バーンスタイン、ガーシュウィン、チャイコフスキー、バッハ、ワーグナー、シュニトケ、ショスタコーヴィチ、ティペット、ショパン、サイモンとガーファンクル、マーラー
■振付・演出・語り:ジョン・ノイマイヤー
■演奏:特別録音による音源を使用

 
「ニジンスキー」 全2幕
■会場::東京文化会館 大ホール(東京都)
■日程:2/10(土)~2/12(月・祝)
■音楽:フレデリック・ショパン、ロベルト・シューマン、ニコライ・リムスキー・コルサコフ、ドミトリー・ショスタコーヴィッチ
■振付・舞台装置・衣裳:ジョン・ノイマイヤー
■演奏:特別録音による音源を使用
■出演予定:
2月10日(土)14:00/アレクサンドル・リアブコ(ニジンスキー)
2月11日(日)14:00/アレクサンドル・トルーシュ(ニジンスキー)
2月12日(月・祝)14:00/アレクサンドル・リアブコ(ニジンスキー)


■料金:S席:¥23,000 A席:¥20,000 B席:¥17,000 C席:¥14,000 D席:¥11,000 E席:¥8,000
※出演者はダンサーの怪我、カンパニーの都合や芸術的判断等で変更になる場合があります。出演者変更にともなうチケットの払い戻し、公演日・券種の変更はお受けできません。正式な配役は公演当日に発表いたします。
※未就学児童入場不可
■主催:公益財団法人日本舞台芸術振興会/日本経済新聞社
■後援:ドイツ連邦共和国大使館
■問い合わせ:NBSチケットセンターTEL 03-3791-8888(平日10:00~18:00、土曜10:00~13:00)
■公式サイト:http://www.nbs.or.jp/blog/news/contents/topmenu/-2018.html

 

ハンブルク・バレエ団
ガラ公演<ジョン・ノイマイヤーの世界>

 
■日時:2018年2月17日(土)14:00
■会場:ロームシアター京都 メインホール
■チケット料金:S席20,000円、A席16,000円、B席10,000円、C席6,000円、D席(完売)、ユースS席(25歳以下)10,000円
※ユースチケットをご購入の方は、公演当日、証明書のご提示が必要です
※未就学児童入場不可

 
■振付・演出・ナレーション:ジョン・ノイマイヤー
■出演:ハンブルク・バレエ団
■予定演目:『キャンディード序曲』、『アイ・ガット・リズム』、『くるみ割り人形』、『ヴェニスに死す』、『ペール・ギュント』、『マタイ受難曲』、『クリスマス・オラトリオⅠ-Ⅵ』、『ニジンスキー』、『ハムレット』、『椿姫』、『作品100―モーリスのために』、『マーラー交響曲第3番』
※特別録音による音源を使用
■上演時間:約3時間(予定)
■問合せ先:ロームシアター京都チケットカウンター
TEL.075-746-3201(10:00~19:00、年中無休)
■公式サイト:http://rohmtheatrekyoto.jp/program/6776/

 

ピアニスト反田恭平が初めて室内楽をプロデュース~MLMダブル・カルテット

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新進気鋭のピアニスト反田恭平が室内楽の初プロデュースに挑む。MLMダブル・カルテットという名で、反田のもとに若手演奏家8人が集結した。ヴァイオリン奏者の岡本誠司、大江馨、小林壱成、桐原宗生、ヴィオラ奏者の島方暸、有田朋央、そしてチェロ奏者の伊東裕、森田啓佑という、いずれも若手ながら華々しい実績を重ねてきた実力派揃いである。

反田から同公演についてのメッセージ動画が届いたので、ここに紹介する。



MLMは「音楽を愛する若者たち」を意味するロシア語の頭文字。今回の演奏者たちを指すのはもちろん、小さな子供たちや、同世代の皆さんにも"音楽を愛する"という事を共感して頂けたら…という想いから命名されたという。

予定される演奏曲目は、J.S.バッハ《ピアノ協奏曲第1番 ニ短調 BWV1052》、ラフマニノフ《ピアノ三重奏曲 第1番 ト短調「悲しみの三重奏曲」》、ベートーヴェン《弦楽四重奏曲 第16番 ヘ長調 Op.135 より第3楽章》、そしてショスタコーヴィチ《弦楽八重奏のための2つの小品 Op.11》。このうちバッハのピアノ協奏曲では、反田が弾き振りをおこなう。

公演は、2018年2月26日(月)に所沢市民文化センター ミューズ アークホール、3月1日(木)に東京オペラシティ コンサートホールで、それぞれ行われる。

公演情報
反田恭平プロデュース MLMダブル・カルテット

■出演:
[ピアノ]反田恭平 
[ヴァイオリン] 岡本誠司/大江馨/小林壱成/桐原宗生 
[ヴィオラ] 島方暸/有田朋央 
[チェロ]伊東裕/森田啓佑

■予定曲目:
J.S.バッハ:ピアノ協奏曲第1番 ニ短調 BWV1052 (反田弾き振り) 
ラフマニノフ:ピアノ三重奏曲第1番「悲しみの三重奏曲」 
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第16番より 
ショスタコーヴィチ:弦楽八重奏のための2つの作品
メンバー、曲目は変更になる可能性があります。あらかじめご了承ください。

<所沢公演>
■日時:2018年2月26日(月)15:00
■会場:所沢市民文化センター ミューズ アークホール

<東京公演>
■日時:2018年3月1日(木)19:00
■会場:東京オペラシティ コンサートホール

■公式サイト:http://soritakyohei.com/
 

【来週の星占い-12星座別おすすめエンタメ情報-】(2018年2月5日~2018年2月11日)

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今月の初旬頃までは、まだまだ試運転や試行錯誤を重ねているような気分だったものの、ここから直感的にタイミングをとらえて行動に出していけそう。悩んでいても状況は変わらないので、まずは一歩踏み出してみて。もしかしたら、期待しているような展開にはならないかもしれないですが、不思議と清々しい気持ちで次の手を打つ対策へ進めそう。

なんとなく過ごしてきたこと、なんとなくはじめてみたこと、そのどれかがいまひとつしっくりこないままだったら「居心地の良さ」「居場所の最適化」を図るのもいい時。部屋のインテリアをイメージチェンジしてみたり、家族との語らいの場を意識して設けてみたり、自分が一番長い時間を過ごす空間を自分の手で快適にリニューアルしていくのもおすすめ。

その中で、要らないものがみつかるかもしれませんし、もっとこうすればいいんだなというコツを見つけるのかもしれません。家族の誰かがずっと抱えていた悩みや不満も、今ならスッと受け止められそう。同時に素直な気持ちで今の自分がどうなのかを打ち明けることもできるでしょう。その結果、より長い時間を共にしていくのか、程よい距離感でお互いを尊重しようとするのかは、それぞれの状況により異なるみたい。これは家族だけでなく、世の中で起きている嘘かホントかよく解らないニュース、どこか不信感のある商品やサービスや仕事相手などにも言えます。

けっしてハッピーな事だけはないかもしれないですが、それぞれの責任や自立というテーマにもフォーカスがあたっています。誰かに甘えることと、依存や束縛、操作しようとすることは違います。自己愛のはき違えには注意してみて。もうすぐバレンタイン。あなたにとっての愛ってどんな形で表せそうでしょうか? そんなことを考えさせられるような一週間となりそうです。

【12星座別 今週のラッキーワード】
◆おひつじ座(3月21日~4月19日 生まれ)
映画館、サラウンド
◆おうし座(4月20日~5月20日 生まれ)
鼓舞する、エネルギッシュ
◆ふたご座(5月21日~6月20日 生まれ)
淡々と、ア・テンポ
◆かに座(6月21日~7月22日 生まれ)
段々と大きく、クライマックス
◆しし座(7月23日~8月22日 生まれ)
直球勝負、パワーコード
◆おとめ座(8月23日~9月22日 生まれ)
揺るぎない、オリジナリティ
◆てんびん座(9月23日~10月22日 生まれ)
商魂たくましく、コマーシャルソング
◆さそり座(10月23日~11月21日 生まれ)
曝しだす、スクープ
◆いて座(11月22日~12月21日 生まれ)
慇懃無礼、パンクス
◆やぎ座(12月22日~1月19日 生まれ)
伝統芸能、アンティーク
◆みずがめ座(1月20日~2月18日 生まれ)
美術館、コラボレーション
◆うお座(2月19日~3月20日 生まれ)
自然体、アンプラグド

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壮大なオペラアリアの世界が広がるテノール歌手・樋口達哉の妙なる調べ

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“サンデー・ブランチ・クラシック” 2018.1.7 ライブレポート

クラシック音楽をもっと身近に、気負わずに楽しもう! 小さい子供も大丈夫、お食事の音も気にしなくてOK! そんなコンセプトで続けられている、日曜日の渋谷のランチタイムコンサート『サンデー・ブランチ・クラシック』。2018年の初頭を飾る1月7日に登場したのは、今、輝かしい美声でノリにノッているテノール歌手・樋口達哉だ。

福島県出身の樋口は、武蔵野音楽大学、同大学院で研鑽を積んだのち、ミラノに留学。数々のコンクールで卓越した成績を収め、ハンガリー国立歌劇場『ラ・ボエーム』でのオペラデビュー以後、代表的なオペラ作品に次々と出演。またコンサートでも高い評価を得て、現在、日本を代表するテノールとして多くのファンを魅了し続けている。

そんな樋口は、昨年12月6日に『あこがれ~Ti adoro』と題したオペラアリアの名曲ばかりを集めた、自身3枚目となるCDアルバムを発売したばかり。このタイミングでの『サンデー・ブランチ・クラシック』2回目の登場とあって、プログラムはオペラアリアを贅沢に詰め込んだものとなった。

色事師から、勇壮な戦士、そして哀しき道化師へ

まずはじめに、樋口が長年タッグを組んでいるゲストピアニスト金井信がステージに立ち、軽快な前奏を奏ではじめると、樋口が客席の後方から登場。驚きにどよめく客席を練り歩きながら、ヴェルディの『リゴレット』より、マントヴァ公爵のアリア「あれかこれか」を歌う。

客席の後ろから登場した樋口

客席の後ろから登場した樋口

美しい女性は神の贈り物、1人の女性だけに心を傾けてはいられない。節操など心の病にも等しい。今日はこの女性、明日はこの女性、胸ときめかせる美しい女性たちをすべて手にいれる。こんな、色男のずいぶん身勝手なはずの女性遍歴宣言も、明るく輝く樋口の声と、持ち前の華やかさで歌われると、少しも嫌味にならないばかりか、心浮き立つものになるのが不思議なほど。フロアーの女性たちに語りかけるように歌う効果もあり、1曲目からカフェの空気が、樋口の世界に染まる粋なスタートとなった。

樋口達哉

樋口達哉

「明けましておめでとうございます」から続く挨拶の中で「発売されたばかりのCDにちなんで、今日はオペラアリアばかりのプログラムでお送りします」と樋口が語りながら、客席後方に手を振る。小さなお子さんが懸命にステージに向けて手を振っているのに気付いたのだ。お子さんは5歳とのこと。5歳で食事をしながら生のオペラアリアを聴くという、稀有な体験ができるのは、この『サンデー・ブランチ・クラシック』ならでは。会場にも微笑ましい空気が広がっていく。

その空気の中、2曲目に用意されたのは、同じヴェルディのオペラ『アイーダ』から、エジプト軍の指揮官ラダメスのアリア「清きアイーダ」。エジプト王女アムネリスの奴隷のアイーダは、実はエチオピアの王女であり、ラダメスは彼女と深く愛しあっている。この愛がやがて大きな悲劇を呼ぶのがオペラの筋立てだが、「清きアイーダ」はラダメスが愛する人を賛美し、想いの丈を募らせる美しいアリア。樋口の豊かなだけでなく甘さもある歌声が、ラダメスの迸る情熱を見事に表していく。金井の伴奏が、その情熱に巧みに呼応するのも美しい。

金井信(ピアノ)、樋口達哉(テノール)

金井信(ピアノ)、樋口達哉(テノール)

「日曜日のお昼に、こんなに重い曲を歌う方も大変ですが、聞く方も大変ですね」と笑わせながら、樋口がここで改めてピアニストの金井信を紹介。金井が「今が旬の油の乗り切った樋口さんの歌声を是非お楽しみください」と語ると、樋口は「声が少しずつ変化していて、今の『アイーダ』のような重い曲も歌えるようになりました」と説明。11月の野外劇場でラダメス役を歌った時には、時代的に衣装が薄物だったこともあって、出番が終わる度に毛布にくるまって暖を取りながら歌った、というエピソードも披露された。

続けて、樋口が是非いつかオペラの舞台で演じたい、と夢みているというレオンカヴァッロ『道化師』の座長のアリア「衣裳をつけろ」が歌われる。旅芝居の一座の座長が、妻の浮気を知った懊悩の中で尚、衣装をつけて道化を演じ、観客を笑わせなければならない苦しみを歌うこのアリアは、オペラ『道化師』の最大の聴きどころだ。この曲を知ったことが、オペラを志すきっかけともなったという樋口の歌唱は、まさに絶唱。痛切に想いが胸を打つ歌いぶりに万雷の拍手が寄せられた。

樋口達哉

樋口達哉

ストレートに歌詞が伝わる日本語歌曲と、テノールの課題曲とも言える大定番曲に

予定されていたプログラムはこの3曲だったが「もちろんアンコールをご用意しております」という樋口の言葉に、さらに大きな拍手がわき起こる。「ただその前に水を飲ませてください」と言った樋口の言葉を絶妙に受けて、金井が「これだけの大曲を続けざまに歌うというのはありえないことなんです。普通オペラアリアの夕べと題されたコンサートなどでも、オーケストラが序曲を演奏し、歌手がアリアを1曲歌うと、またオーケストラが間奏曲を演奏して、歌手が次のアリアというように構成されているので、こんなにアリアが続くというのは本当に大変です」と語ると、ステージに戻ってきた樋口が「すごいですね、まさに僕の心の声を代弁してくださって!」と感嘆。二人のコンビネーションの良さが伝わった。

金井信

金井信

そのアンコールの1曲目は、CDにもボーナス・トラックとして収められている村松崇継の「いのちの歌」。NHK朝の連続テレビ小説『だんだん』の挿入曲で「歌詞が素晴らしいので皆様にお届けしたい、長く歌い続けたいと思っている」という樋口の解説から歌われたのは、文字通り人生の応援歌。苦しみの日も、絶望に打ちひしがれた日も、あなたの傍にいる。生まれ、育ち、出会えたすべてにありがとう。命にありがとう。というダイレクトに意味を伝える日本語ならではの良さに、喝采の歓声が沸いた。

樋口達哉

樋口達哉

そして、いよいよアンコールラストの曲は、プッチーニの『トゥーランドット』から王子カラフが歌うアリア「誰も寝てはならぬ」。2006年トリノオリンピックで、フィギュアスケートの荒川静香選手がこの曲でフリースケーティングを滑り、見事金メダルを獲得してから、本来のテノール歌手はもちろん、あらゆる楽器でも演奏され続ける、日本の音楽界に欠かせない楽曲となっている。樋口の歌声は、力強くまた輝かしく響き渡り、金井のダイナミックな演奏と相まって、大迫力の歌唱が会場を包み、鳴りやまぬ拍手が続く中、コンサートは幕となった。なんとも豊かで、壮大で、贅沢な30分間だった。

終演後にサイン会も

終演後にサイン会も

レパートリーを広げ、どこまでも遠くへ歌声を届けたい

圧巻のコンサート終了後、晴れやかな表情の樋口と、金井にお話しを伺った。

――『サンデー・ブランチ・クラシック』2回目のご登場というこで、クラシックコンサートとしてなかなかない空間だと思いますが、会場の雰囲気はいかがでしたか?

樋口:前回も思ったのですけれども、今日たまたまお店に入って、僕の歌をはじめて聞いてくださった方もたくさんいらして、カフェで歌わせていただくことで、コンサートとは全く違った聞き方をしていただけるこのコンセプトがとても素晴らしいなと思います。また、この会場の雰囲気、インテリアやソファーなども含めた空間が僕は大好きで、客席との距離感も良いですね。お客様との距離が近いサロンコンサートもありますけれども、これだけの近さで生の声の音楽を聴いて頂ける機会はそう多くないので、『サンデー・ブランチ・クラシック』を含めた、こちらのリビングルームカフェでのコンサートに、人気がある理由がよくわかります。

――お子さんにも声をかけていらっしゃいましたね。

樋口:ずっと僕に手を振ってくださっていたんですよ! 確実に僕のことを知らない方でしたから、嬉しかったですね!

――5歳のお子さんということでしたから、なかなか生のオペラアリアを聞けることはなかったでしょうから。

樋口:そうなんですよ! 5歳というと未就学児童ですから、コンサートホールにはまだ入れないことが多いですよね。そういうお子さんが、僕のことは覚えていないにしても「小さい頃渋谷で歌を聞いたね」ということが記憶に残ってもらえれば、本当に嬉しいなと思います。

樋口達哉

樋口達哉

――オペラアリアを聞いた原体験になったかも知れませんから、本当に素晴らしいことですよね。ご一緒された金井さんはいかがでしたか?

金井:僕もここは雰囲気が抜群に良いなと思います。名前の通り家のリビングルームにお客様がいらっしゃるという感じになれるので、僕も今日2回目ですけれども、良い経験をさせていただけました。

樋口:演奏のあとたくさんの方が声をかけてくださったのですが「リラックスして聞けた」というお声がとても多かったですね。やはり、コンサート会場だと「これから音楽を聴きます」という背筋を伸ばした感覚になるのが、ゆったりとソファーに座りながら聴いて頂けるので。

――クラシックコンサートというと、どうしても「知識がないと難しいのかしら?」というような感覚もありますものね。

金井:そう、ちょっと敷居が高いようなところがね。

金井信

金井信

――それが、こうした場で気軽に聴けることによって、また親しみや興味もわくと思いますが、今日はさらに、オペラアリアばかりのプログラムで。

樋口:こういう場所で、オペラアリアだけのプログラムというのは果たして?と色々考えたりもしたのですが、僕がつい先日オペラアリアを集めたCDを発売させていただいた、というタイミングもあったので、思い切ってオペラアリアに絞って聴いていただくことにしました。おそらくもう少し柔らかい歌があった方が耳心地がいいのかも知れないのですが、でも逆に折角の機会なのだから、僕が今取り組んでいるオペラの楽曲を聴いていただこうと。コンサート中に金井さんも言ってくださいましたが、今、僕自身油が乗っている、最も良い時期だと思うので、その声と歌を存分にお聞かせしたいと思いました。

――逆に、こういう場では滅多に聴けない、というプログラムだったからこそ、初めてのお客様にとっても素晴らしいファーストコンタクトだったと思います。大定番の「誰も寝てはならぬ」もありましたし。

樋口:もう、テノールのコンサートではあまりにも有名になり過ぎて、歌われ過ぎているので、敢えてプログラムに入れない時もあるのですが、やはり今日のような機会には、これでしょうと。

金井:最も歌われていなかった曲が、最も有名な曲になりましたからね。

樋口:本当にトリノオリンピックまでは『トゥーランドット』というオペラ自体があまり上演されていませんでしたし、「誰も寝てはならぬ」も難しいアリアというイメージで、挑戦する人がなかなかいませんでしたからね。それが今や、やらない訳にはいかない曲になって。

――最もブームの頃はフルートのコンサートでも聴きましたし、1番びっくりしたのが尺八のコンサートでも演奏されていて。

金井:尺八でもやりましたか! すごいそれ!

樋口:まさに曲が1人歩きをしましたよね。

――でも、その人気故に、多くの方がクラシックを聴くきっかけにもなったでしょうし、今日の樋口さんの歌も、壮大な楽曲が会場いっぱいに響き渡る大迫力でした。迫力と言えば、声が少しずつ変化しているというお話もあって、さらにレパートリーを広げていこうと?

樋口:そうですね。もちろんこれまで歌っていた曲も歌い続けていきますが、幅が広がるかなと。声の変化というのは、もう少し具体的に言うと、声が安定してきて、重めの歌に挑戦しても、声を酷使するという感覚がなくなってきているんです。これなら歌っても大丈夫だと思えているので、気持ちの面でも、テクニック的にも、挑戦するなら今だなと思っています。

――もう1曲、アンコールでは日本語の「いのちの歌」もありました。

樋口:この会場はお客様の表情までハッキリと見渡せるので、やはり「いのちの歌」の反応が最もよかったように思います。日本語の力は強いなと思いましたね。

――メッセージがダイレクトに伝わりますし、歌詞の内容もとても素敵なので。

樋口:ご存知なかった方もいらしたようで「初めて聴きました」「とても素敵な曲ですね」という風に言ってきてくださったので、良かったなと。

樋口達哉、金井信

樋口達哉、金井信

――そのお客様の反応というところでは、金井さんが絶妙なコメントを挟まれたりして、まさに阿吽の呼吸でしたね。

金井:このまま続けて歌うのは大変そうだな、と思ったので、じゃあちょっと喋ろうかなと。そこは女房役としてやっていますね。

樋口:金井(かない=家内)ですから(笑)。

金井:いつも樋口の「かない」です、と言っています(笑)。

樋口大先輩の金井さんと、こうしてご一緒できるのは本当にありがたいので、これからもよろしくお願いします!

金井:こちらこそ!

――では、年頭でもありますので、是非今年の抱負もお聞かせください。

樋口:昨年は酉年で、僕は年男でもあったので、飛躍の年に、鳥のように飛翔していきたいと思っていましたが、今年は戌年なので、犬のように俊敏に駆けて駆けて、遠吠えの如く、どこまでも遠くまで、この声をお届けしたいと思っています。

金井:僕はその声を届ける為の後方支援をしたいですね。本当に言った通り、油の乗っている彼の、おそらく人生で最も良い時期がこの何年かではないかと思うので、その声の輝きを見届けていきたいです。

――ますますのご活躍を楽しみにしています。ありがとうございました。

金井信(ピアノ)、樋口達哉(テノール)

金井信(ピアノ)、樋口達哉(テノール)

取材・文=橘 涼香 撮影=荒川 潤

サンデー・ブランチ・クラシック情報
2月11日(日)
髙木竜馬/ピアノ
13:00~13:30
MUSIC CHARGE: 500円

2月18日(日)
土岐祐奈/ヴァイオリン
13:00~13:30
MUSIC CHARGE: 500円

2月25日(日)
滝 千春/ヴァイオリン

13:00~13:30
MUSIC CHARGE: 500円

3月11日(日)
あいのね/フルート・ピアノ

13:00~13:30
MUSIC CHARGE: 500円

■会場:eplus LIVING ROOM CAFE & DINING
東京都渋谷区道玄坂2-29-5 渋谷プライム5F
■お問い合わせ:03-6452-5424
■営業時間 11:30~24:00(LO 23:00)、日祝日 11:30~22:00(LO 21:00)
※祝前日は通常営業
■公式サイト:http://eplus.jp/sys/web/s/sbc/index.html?

ヴァイオリニスト五嶋龍 インタビュー~今夏、3年ぶりの全国リサイタル・ツアー決定

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昨年3月、人気番組『題名のない音楽会』(テレビ朝日系列)の司会を惜しまれつつも卒業したヴァイオリニストの五嶋 龍(ごとうりゅう)。卒業後は、世界各地でのリサイタルやNHK交響楽団などのオーケストラとの共演のみならず、チャリティコンサートを中心とした社会活動にも情熱を傾けてきた。2018年は、さらなる飛躍の年となりそうだ。今春3月には、アメリカ最高峰のオーケストラ、ニューヨーク・フィルとの共演が予定され、夏には全国リサイタル・ツアーが行われることが決定している。五嶋の全国ツアーは、実に自身3年ぶりで、まさに待望の公演。 “忘却にして永遠に刻まれる時”という意味深長なタイトルが付けられたこのツアーに、五嶋はどんな想いを込めているのだろうか。世界を飛び回り、ますます活躍の幅を広げている五嶋に、リサイタル・ツアーへの意気込みから最近の関心までを訊いた。

人生の一瞬に、心に刻まれる「時」「想い」を

――まず、リサイタルに向けてのお気持ちを聞かせてください。

2012年、2015年と、これまで3年サイクルでリサイタル・ツアーを行ってきました。僕には、そのスタイルが合っていると思います。3年経てば、曲目についても演奏法についても、前回とは違った姿を披露できますから。この3年間は、改めてじっくり自分自身と向き合い、どういった音楽を作っていくかということに集中して取り組んできました。

僕は、この楽器、ストラディヴァリウス「ジュピター」の音が特別だと思っています。昨年は、予期せぬ自然災害の被害も多い年でしたから、微力ながら、「何か出来ることがあれば……」という想いで演奏や社会活動を行ってきました。そうした活動を通じて、多くの人々の心を慰めることができたのではないかと思っています。今回のリサイタルでも、多くの人にジュピターの音色を聴いていただけることも嬉しいですね。今から心待ちにしています。

――リサイタルは「忘却にして永遠に刻まれる時」と題されています。含蓄のある素敵なタイトルですね。

最近、記憶の客観性について、考えを巡らせています。過去の出来事というのは、思い出してみようとしても思い出せない部分があり、ある出来事があったという事実は覚えていても、詳細がぼやけてしまいますね。哀しいこと、苦しいこと、楽しいことといった、その時の確かなフィーリングや、何故、そういった状態に陥ったのかということは、いつの間にか遠のき、「自作の抒情詩」とでも呼ぶべき自分の解釈になっていく。演奏会というのも、結局は事実というよりも、どうやって捉えていただいたのかが問題なのではないでしょうか。リサイタルで奏でられた音楽であっても、いずれは、誰が、どこで弾いていたものだったのかは忘れられてしまうかもしれない。でも、聴く人の人生の一瞬に心に刻まれた、その「音」や「想い」として、いつか感じて欲しいんです。そう願って、このタイトルにしました。

――今回の選曲にコンセプトやテーマはあるのでしょうか。

演奏するシューマンやドビュッシー、尹(ユン)の作品は、どれも僕にとっては新しいレパートリーです。時代や国、作曲法といった切り口からプログラムを決めようとも考えたのですが、結局は、全く異なった作品を取り上げることにしました。全ての作品について言えることですが、それぞれにストーリーがあります。タイトルとも関連しますが、リサイタルに来ていただいて、多彩な作品の中から何か一つでも、心に残る瞬間を感じて頂ければいいなあと思っています。

五嶋龍

五嶋龍

――まずは、シューマンの《ヴァイオリンとピアノのためのソナタ第2番》について、作品がもつ魅力を教えてください。

この作品には、シューマンが抱いていた内面の葛藤が映し出されています。晩年、彼は精神的に病んでいきますが、完全に現実離れしていたわけではなく、自身の病状を理解する時もありました。いわば、正気と狂気との狭間で書かれた作品で、彼自身の葛藤を克明に伝えているのが、この曲なのではないかと思っています。最終的には負けてしまう戦いであったのですが、自分が失われつつある瀬戸際で、最後まで戦い続けた心の深淵が伝わってきます。

――ドビュッシー《ヴァイオリンとピアノのためのソナタ》は、異国情緒に溢れながらも幻想的な作品ですね。

ドビュッシーは、自らを印象派とは呼んではいませんでしたが、僕には印象派の水彩画のような作品だと感じられます。全3楽章からなり、それぞれの楽章は短いけれど、対比するモチーフが、まるで絵具でキャンバスを彩るよう。ミステリアスな曲です。

――そして、尹伊桑(ユン・イサン)による《ヴァイオリン・ソナタ》。日本では演奏される機会も少ない作品ですが、聴きどころはどこでしょうか。

尹(ユン)の作品には、現代にまで引きずってきた理不尽な世界に対するメッセージがあり、民族的な音質が西洋音楽に溶け込んでいます。そこが、興味深いところですね。モダンな作品ですが、伝えたい印象や感情は明白かつ大胆。韓国の民族的な色合いや文化を、新たな形で世界へ伝えようとした作品だと感じています。

――今回、ピアニストに迎えたマイケル・ドゥセクさんとは、既に何度も共演されていますね。彼の印象はいかがでしょうか。

僕と彼とでは、演奏スタイルや解釈が全く違っています。それでも、共演すると、ぶつかり合うわけではなく、お互いに色々と駆け引きをしながら、思いつかなかったような新たなアイディアが生まれてくるんです。彼の演奏の魅力は、インテリジェンスの中に人間性が窺えること。自己主張を押し付けず、優しさの中に規律のある音楽が聴こえてきます。心で音楽を奏でる人と言ってもいいかもしれません。作品に対して、忠実な側面がある一方で、実に新鮮な視点もお持ちです。

五嶋龍

五嶋龍

何事も深みを追求して完成させたい

――音楽的なことでの展望をお聞かせいただけますか。

ヴァイオリンの為に作曲された曲は、ピアノなどに比べて雲泥に少ないですし、プログラムを考えるときには聴衆の皆さんの好みに合わせることも必要です。でも、僕が使っているジュピターの音色は、本当に一聴に値するものですから、自分なりのプログラムを示して、皆さんの最高の想い出になれると嬉しいですね。そんなヴァイオリニストになりたいと思っています。

――ストラディヴァリウス「ジュピター」の個性を、五嶋さんはどう感じてらっしゃいますか。

柔軟性があり、幅広い音色を出してくれる一方で、確固とした個性を纏ったユニークな音でもある。自信に満ち溢れた音なんですよ。しなってくれるけど、折れないんですね。

――五嶋さんはこれまでにも、演奏活動に留まらない多彩な活動をされてこられました。音楽以外で、挑戦してみたいこともあるのでしょうか。

音楽以外に学びたいと思うことは、いっぱいあります(笑)。これまでも色々と挑戦してきましたが、何でも、ただやるだけのではなく、深みを追求して完成させることが一番の楽しみなのではないかと思っています。空手ももっと強くなりたいですし……、最近だと、サバイバル・トレーニングに興味がありますね。自分の身体と精神が、どれだけプレッシャーに応えられるかを試したい。アメリカには、山奥に籠ってやるトレーニングのようなプログラムが数多くあるんです。家族を守れるような、自分になりたいですね。

――最後に、今回、楽しみにされているお客さまにメッセージをお願いします。

大胆なタイトルの下に、時代も曲想も異なる作品を演奏しますが、その中でどれか一つでも心に残していただければいいなあと思っています。後々にまで残る瞬間をゲットしていただきたいですね。エネルギー全開で弾き切ります!


取材・文=大野はな恵 撮影=岩間辰徳 動画=登坂義之

公演情報
五嶋 龍 ヴァイオリン・リサイタル2018

7月28日(土)渡辺翁記念ホール(山口県)
7月29日(日)軽井沢大賀ホール(長野県)
7月30日(月)サラマンカホール(岐阜県)
8月1日(水)アクトシティ浜松 中ホール(静岡県)
8月2日 (木)北広島市芸術文化ホール(北海道)
8月3日 (金)深川市文化交流ホールみ・らい(北海道)
8月5日 (日)三原市芸術文化センターポポロ(広島県)
8月6日 (月)ザ・シンフォニーホール(大阪府)
8月8日 (水)サントリーホール(東京都)

公式サイト:https://www.ryugoto.com/


 

 

広汎性発達障害のあるピアニスト・野田あすかにインタビュー「ピアノは自分の気持ちを伝えてくれる存在」

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ピアニスト・野田あすかが、2018年3月21日(水・祝)から全国を巡るピアノ・リサイタルを行う。野田は広汎性発達障害、解離性障害を抱えており、それが原因で、いじめ、転校、退学、自傷、パニックなど、数々の苦難を経験してきた。そんな彼女を支えたのはピアノ。奏でるピアノの音色はそれまでの苦悩を感じさせない優しさと美しさに溢れており、多くの人を感動させてきた。全国ツアーを前に、レッスンを続ける野田に話を聴いた。

インタビューを始める前に、野田の手を見せてもらうと、オクターブが届かないのでは、と思うくらい小さな手に驚いかされた。ところが「手のひらの皮が伸びるので2㎝くらい広がるんです!」と野田はその場でギューっと手のひらを広げ、目を丸くするこちらを見て茶目っ気たっぷりに笑っていた。

野田あすか

野田あすか


――今年初めて全国ツアーをするにあたり、リサイタルで初めて弾く曲があるそうですね。どのような曲か、教えてください。

クラシックの曲ではドビュッシーの「月の光」、ベートーヴェンのピアノソナタ第14番「月光」、そしてバラキレフの「ひばり」です。

――これらの曲を今回弾きたいと思ったきっかけは?

2017年にリサイタルをしたとき、私はずっと皆さんに「幸せの音楽を届けたい」と思って弾いていたのですが、最後に演奏した時、お客さんが私に来年の希望や光を見せてくれたような気がしたんです。だからその「光」というイメージから今回弾く曲を決めました。また、私はこれまでにソナタの全楽章を人前で弾いたことがなかったので、今回それにもチャレンジをしてみたいと思ったからです。

――それは大きな挑戦となりそうですね。では、オリジナルで初めて披露する曲についても教えてください。

今、決まっているのは「木もれびの記憶」という曲です。この曲は私が小学生の時の記憶から出来た曲です。昼休みに先生が「外で遊びなさい」と皆を外に出したんです。でも私は何をして遊べばいいのかがよく分からなかったので、皆がいろいろなことをしている様子を大きなクスノキの下で一人眺めていたんです。その時、自分がクスノキに守られているような気がしていて、その場所がとても好きになりました。太陽がクスノキの葉っぱに当たって緑色の光になって私を包み、クスノキと私の世界を作ってくれているような気がしたんです。その時の不思議なあたたかさや、少し寂しかった気持ちなども曲に込めました。

――昔のことをとてもしっかり覚えているんですね。今日のインタビューの前に野田さんの曲を聴いたのですが、どの曲も本当に気持ちが楽になる、優しさに溢れる曲だと感じました。

ありがとうございます。どの曲が一番好きでしたか?

野田あすか

野田あすか

――逆に質問されてしまいました(笑)。私が好きな曲は「ぴあちゃんとおさんぽ」です。ところで、野田さんが作る曲は、歌詞がある曲とピアノだけの曲がありますが、歌を付ける、付けないはどうやって決めているんですか?

歌詞を付けようと思う曲は、最初から自分が「歌おう」と思って作っています。だからピアノだけの曲に後から歌詞を付けよう、と思うことはないんです。また、とても高い音を使って作ってしまった場合、そこまで声が出ないですし(笑)。歌詞のない曲は、聴いた人がどう感じるかは、人それぞれ違うと思います。私は、ピアノを通して自分が伝えたいことと、聴いている人が感じることが違っているのがむしろ嬉しいんです。

「これを伝えたい」とハッキリ思うことがある場合は、歌詞を付けてお客さんに何を言いたいか伝えようと思って作っています。

――歌がないピアノ曲でも、どこかメロディの中に歌詞があるような気がしたのですが。

そういう曲には、皆さんがそれぞれ好きな歌詞を付けてくれたら嬉しいです(笑)。

――野田さんにとってピアノはどんな存在ですか?

まず、私より美人さんでしょ?(笑) 言葉でうまく言えないこともピアノがあると楽に言えるような気がします。

――ちなみに野田さんが好きな和音ってありますか?

6度です。曲を作るときに6度を使いすぎないように、と作曲の先生から時々言われるんですが(笑)。ドとソを一緒に鳴らすより、ソの隣のラも一緒に鳴らした時の音の響きが魔法のようで好きなんです。(実際にピアノを鳴らして説明)

――華やかにも、どこか少しもの悲しさを感じる素敵な音になりますね。

今日降っている雪を音で表現するとこんな感じ……(またピアノを鳴らす)。


取材日当日は、記録的な大雪となった都内だったが、めったに雪が降らない宮崎出身の野田は、朝から大喜びで雪の写真をたくさん撮っていたとのこと。その心の高揚を表すかのように、取材中「雪やこんこん」のメロディを普通に弾き出したかと思ったら、一瞬にして様々な音が重なり合う変奏曲に変えて弾き、聴く者たちを感動させていた。

野田あすか

野田あすか

――ところで、好きなピアニストっていらっしゃいますか?

リサイタルを聴いて心に残った人なんですが、デニス・マツーエフというロシア人のピアニストです。普通のピアニストはキラキラした音を出す人が多いと思うんですが、デニスさんはとても深くて暗い音を出すんです。私は当時、小学生でしたけど、時間を忘れて聴き入っていました。あと、ピアノと直接関係ないのですが、演奏中にデニスさんのズホンの裾がものすごくずり上がって、靴下がたくさん見えていたのをよく覚えています(笑)。

――(笑)。野田さんはズーンとくる深くて暗めの音が好きなんですか?

ズーンの音のほうが好きです。今回の「木もれびの記憶」はズーン系です(笑)。

――どのようなズーン系の音を聴けるのか、楽しみです! では、最後になりますが、今回の全国ツアーでお客さんにどのような気持ちを伝えたいですか?

「これを伝えたい」というハッキリとしたものがあるのか、自分では分からないのですが、私のピアノを自由に感じてもらいたいです。楽しい気持ちになる人がいてもいいし、悲しい気持ちになって涙が出てしまう人がいてもいいと思います。私は心を込めてたくさんの「音」を届けたいと思います。
 

取材・文・撮影=こむらさき

公演情報
野田あすか ピアノ・リサイタル ~全国ツアー2018~

【島根公演】2018年3月21日(水・祝)島根県民会館 大ホール
【新潟公演】2018年5月11日(金)長岡リリックホール・コンサートホール
【高知公演】2018年5月13日(日)高知県立県民文化ホール・オレンジホール
【東京公演】2018年7月13日(金)紀尾井ホール
【静岡公演】2018年7月15日(日)浜松市福祉交流センター
【愛知公演】2018年7月18日(水)アートピアホール
【大阪公演】2018年7月20日(金)あいおいニッセイ同和損保 
ザ・フェニックスホール
【兵庫公演】2018年7月21日(土)神戸新聞松方ホール
【宮崎公演】2018年9月30日(日)都城市総合文化ホール 大ホール


 

 

新国立劇場バレエ団『ホフマン物語』~ホフマン役・菅野英男インタビュー「出せる気持ちは全て舞台に置いてきたい」

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新国立劇場バレエ団は2018年2月9日から『ホフマン物語』を上演する。2015/2016シーズンのオープニングを飾ったこの作品は、スコティッシュ・バレエ団の元芸術監督にして振付家ピーター・ダレルが1972年に発表した作品。オッフェンバックの同名のオペラ(新国立劇場でも2/28~3/10に上演予定)をベースとしながら、詩人ホフマンが恋した4人の女性を巡って起こった奇譚を回想するというストーリーだ。

主役ホフマンを演じるのは前回に引き続き福岡雄大、井澤駿、そして菅野英男の3人だ。今回は菅野にこの作品の見どころなどを聞くことができた。

撮影:鹿摩隆司

撮影:鹿摩隆司

■年代を演じる難しさとサポートの難しさ

――菅野さんは2度目のホフマン役となりますが、この作品に初めてふれた時、どのように感じましたか。

ストーリーは聞いていましたが、やってみてこれは難しいぞと。1人の人間が年齢を経ていく作品は、ホフマン以外にあまりありません。1人のダンサーが20代、30代、40代、50代という年齢を経て、またそれを演じ分けないとならない。

女性は1幕ごとに変わりますが、男性はプロローグとエピローグ、1幕から3幕まで出ずっぱり。しかも踊りも全幕に比べてサポートが多く、手を回す位置も独特で体力的にも難しいです。

――演技の面でも行間が広く、ホフマンというキャラクターもダンサーの解釈による部分が多いように感じました。

各幕のストーリーは決まっていて振付は指導の先生から教わりますが、1幕から2幕、2幕から3幕の繋ぎの部分は演じる側も、観るお客様もご自身の体験や、作品の時代背景といったものを考えながら観ていただかないとならない。

演じる側としては、2幕から3幕は心から愛したアントニアを結果的に死なせてしまい、そこから信仰の道に入るという流れが見えますが、1幕から2幕は悩みます。でもお客さんにぶつ切りに見えてもおかしいし、説明的なやり方になっても面白くない。どうやって自然に見てもらえるか、そこを考えていきたいと思います。

■20、30、40、50代の恋。初老のホフマンは心を50代に

撮影:鹿摩隆司

撮影:鹿摩隆司

――それぞれの世代を演じるということで、20代、30代は実際に経験されていますが40代、50代というご自身のこれからの年齢はどうやって考え演じられたのでしょうか。

プロローグで気を付けたのは「動きをのろのろしすぎない」ということです。恋を何度も失い人間が信じられず、ステラが好きだけれど自分なんかでいいのかといったところをイメージしてやっていました。今までいろいろありすぎてもう疲れたよと(笑) もうステラが最後だと、という気持ちで挑みました。

――動きではなく、心を50代にすると。

はい。そういうことをイメージしていると、動きもなんだか年を取るんです(笑) 肉体的なものでなく、それまでの人生経験を考えることで、それが動きに出るのかなと。実際今、60代、70代の方も若い人は若いし、お元気です。そういう方々は気持ちが若いのだと思うんです。ちょうどよく見せるためには、僕らがイメージする50代では違ってしまう

――先ほどの繋ぎの話や行間の話、心の50代化など、大原監督はこの作品で非常に難しい課題を男性ダンサーに託したなぁと思いました。ホフマンを演じる男性は1人とは言え、新国のプリンシパルなり主役を踊る男性ダンサーは、この課題をクリアしないとならないわけですね。

すっごく難しいですよ。でもこの作品を経験すると、ほかの作品のいろいろな演技に対してもとても自信がつくと思います。

――実際にホフマン役をやって演技に対する影響や、考え方が変わことなどはありましたか?

今までも自分の気持ちで踊りたい、と思っていましたが、さらにどういう見せ方がいいのかとか、それぞれの登場人物の思いなどをより意識するようになりました。僕はどちらかというと演技で見せた方がいいダンサーなのかなとも思います。役に気持ちが入らないと絶対にダメなんですよ。気持ちが入れないとほかのことも上手くいかず、テクニックで失敗しないかなとか、余分なことを考えてしまうんですが、気持ちが入れれば余計なことを考えずに、すんなり入って行けるんです。

■それぞれの女性に対するサポートの違い

撮影:鹿摩隆司

撮影:鹿摩隆司

――ホフマンはそれぞれの幕で違った女性をパートナーとして踊りますが、サポートも難しいというお話でした。菅野さんのサポートは素晴らしいと定評ですが。

もともとソロを踊るより人と踊っていた方が楽しいので(笑)、 米沢さんからも「菅野さんは女性をきれいに見せてくれる。サポートが上手」と言ってもらってはいるんですが、僕自身はそこまで女性をきれいに見せているという意識はありません(笑)。

――え、そうですか? ニューイヤー・バレエの『シンフォニー・イン・C』ではやはり菅野さんのサポートは素晴らしい、という声をあちこちで聞きました。

ありがとうございます。女性がしっかりしたポジションにいられて、なおかつ自分もしっかり見えるというのを意識しているんです。結局一番お互いに一番やりやすいところに入ればそのように見えるのかな。だからホフマンは楽しいですね、3人の女性と物語を作りながら踊れるわけですから。

――4人の女性のうちステラとは踊りませんから、実際に踊るのは3人ですね。それぞれ癖もタイプも違い、頭の切り替えは大変なのでしょうか。

そういうことはないです。逆に相手に要求を聞きます。相手が誰だからこうしなきゃ、というのは意識したことはないですね。サポートに関しては女性に合わせるようにしているんです。極力女性のやりやすい方に持って行こうと。初回は打ち合わせができていないときはともかく、ぶつかることはあまりないです。

■悪魔は「恋の実らないホフマン」の具現化?

――『ホフマン物語』の登場人物として、常にホフマンの邪魔をする悪魔(リンドルフ/スパランツァーニ/ドクター・ミラクル/ダーパテュート)の存在があります。今回リンドルフ役の貝川鐵夫さんとは打ち合わせなどはされているんでしょうか?

特にしていないです。作品の中でもホフマンは彼の存在に気付いていないし、目の前に現れるときは毎回違う人物として現れるし。人間なのか悪魔なのか運命なのか……敢えて例えれば「悪魔」なのかもしれないし、ホフマンの「運命」なのかもしれない。思った人とどうしてもうまくいかない運命のシンボル、というのか。

――上手くいかない恋の象徴、ですか。

そうですね。彼の中に何か上手くいかないものがあって、それを具現化したものがリンドルフでありスパランツァーニであり、ドクター・ミラクルであったりダーパテュートなのかもしれないですね。

■哀しい役が似合う!? 前回は放心状態にも

撮影:鹿摩隆司

撮影:鹿摩隆司

――踊られていて好きなシーンはありますか?

最後の幻想の4人が出てきて1人取り残されるところから最後までの流れの哀しいシーンが一番好きです。知り合いのダンサーに「菅野さんは哀しい役や苦悩する役、ほんとうに可哀想って思う役がすごく似合うよね」って言われたことがあるんです。どっちかというとそういう役が似合うらしいです(笑)。

――なんだか分かります(笑)。余韻というか、人の心に降らせる何かが染み込んでくる感じがするんですよね。

ありがとうございます。でもそういう気持ちをお客様に伝えたいと思っています。最後に「あ、この人可哀想」って思っていただければいいなと。

前回ホフマンを踊ったあと、しばらく楽屋でぼーっとしていました(笑)。各幕でいろいろな気持ちを出して、最後の大好きなシーンで思いっきり出し切ってきたのかな。自分では珍しいというか、毎回そこまでやり切れるかどうかはわかりませんが、でも毎回自分の気持ちは全部舞台において来ようと思っています。「白鳥の湖」などはファンタジー的なところもありますが、ホフマンは実際に人間の話ですし、こういった感情表現のできる作品はそうないですし。

――人として役に入っていきやすいんですね。今回のホフマンですが、前回からここをブラッシュアップしようと考えていることはありますか。

いえ、むしろあまり慣れ過ぎないようにしようと思います。新鮮さがなくなってしまいますから。前回は前回、今回は今回で、フレッシュな新鮮な感覚で、今回の自分は何を感じるかな、ということを大切にしながらやっていきたいです。

■バレエマスターとして「オール新国を見てほしい」

――今回は主演の合間にバレエマスターとしてのお仕事を?

今回は大原監督からも自分が主役を踊るんだからそれに徹しろと言われています。

――バレエ団にとってこの『ホフマン物語』はどういう作品でしょう。

若いときにこうした作品を通して、感情を表に出して踊るということを経験するのはいいことだと思います。指導者の方も言っていたのですが、コールドのペアにしても一組一組にドラマがあっていいと。そうしたドラマを作ってほしいと。

また演劇性の強い作品は大事だと思います。日本人は技術はすごいが、感情表現が弱いところがある。技術がいいだけに、そこが磨けたらバレエ団としてもっとレベルアップするんじゃないかなと。バレエは台詞がない分、人の気持ちは表情や仕草、自身が纏う雰囲気で見せるしかないので演技の部分の勉強は大事だなと思います。

――最後にお客様にメッセージを。

ホフマン役は前回とキャストは同じですが三者三様を楽しんで欲しいです。また主役だけでなく新国のダンサーすべて、舞台の端から端まで見てほしいです。オール新国、といいますか、どこを見ても面白いと思います。言い過ぎたかな(笑)。

――ありがとうございました。楽しみにしています。

(文章中敬称略)

取材・文=西原朋未

公演情報
新国立劇場バレエ団『ホフマン物語』

■会場:新国立劇場 オペラパレス (東京都)
■日程:2018/2/9(金)~2018/2/11(日・祝)

 
■出演
2018/2/9(金)19:00
【ホフマン】福岡雄大 
【オリンピア】池田理沙子 
【アントニア】小野絢子 
【ジュリエッタ】米沢唯 
【リンドルフ(悪の化身)ほか】中家正博 

 
2018/2/10(土)14:00
【ホフマン】菅野英男 
【オリンピア】柴山紗帆 
【アントニア】小野絢子 
【ジュリエッタ】本島美和  
【リンドルフ(悪の化身)ほか】貝川鐵夫 

 
2018/2/11(日・祝)14:00
【ホフマン】井澤駿 
【オリンピア】奥田花純 
【アントニア】米沢唯 
【ジュリエッタ】木村優里 
【リンドルフ(悪の化身)ほか】中家正博

 
■芸術監督:大原永子 
■音楽:ジャック・オッフェンバック 
■編曲:ジョン・ランチベリー 
■振付・台本:ピーター・ダレル 
■指揮:ポール・マーフィー 
■管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団

 

【来週の星占い-12星座別おすすめエンタメ情報-】(2018年2月12日~2018年2月18日)

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ちょっと一息、深呼吸をしてみましょうか。相手に何か伝えなくてはいけないのにうまく言葉にできなくてモヤモヤする、タイミングやテンションがかみ合わない。受け取る情報に対しても、自分の都合の良いように解釈していていいのか、不安になることもありそう。

ポジティブな言い方で届いたメッセージでも、あなたが傷つかないよう、実際には知らされない事実が裏には隠されているのかもしれません。ただ、それを追求したとしても、知ったところで幸せな気分にはなれないのかも。不安を怒りに変えると、程よい距離の人間関係まで失ってしまいそう。

自分が色々と思うことがあるのなら、相手にだってあるはず。どちらかがコントロールしようとする、共感や同調を強く求めるような関係に対して「自分はこう」とハッキリ意見することは週明けの方がよさそう。それぞれの気持ちや考え方を思いやって尊重することが「解り合うこと」だとしたら、白黒つけずに居ることを今は求められているのかも。

新しい情報や人間関係、知らなかった裏ワザ、縁のないカルチャーとの接点が得やすい時期でもあります。常識だと思っていたことがまったく通用しない世界に触れて、考え方が大いに変化することもありそう。迷ったら「はじめて」の方を選んでみて。ただし、これまで通りのやり方で失敗したと思うことは、新しいやり方で塗り替えていけるのか冷静に状況を見ながら進めるのがよさそうです。

【12星座別 今週のラッキーワード】
◆おひつじ座(3月21日~4月19日 生まれ)
麗しい、エキゾチック
◆おうし座(4月20日~5月20日 生まれ)
大放出、フィーバー
◆ふたご座(5月21日~6月20日 生まれ)
札付きの、トランプ
◆かに座(6月21日~7月22日 生まれ)
謎解き、ミステリアス
◆しし座(7月23日~8月22日 生まれ)
食道楽、ディナーショー
◆おとめ座(8月23日~9月22日 生まれ)
たっぷりの、ゴージャス
◆てんびん座(9月23日~10月22日 生まれ)
奮発、セレブ
◆さそり座(10月23日~11月21日 生まれ)
特別編集、スペシャル
◆いて座(11月22日~12月21日 生まれ)
疾走感、エキサイティング
◆やぎ座(12月22日~1月19日 生まれ)
限定、ローカル
◆みずがめ座(1月20日~2月18日 生まれ)
以心伝心、ジェスチャー
◆うお座(2月19日~3月20日 生まれ)
情熱、ロマンス

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高畑充希、井上芳雄、KREVAらが“ディズニー・レジェンド”と共演 『リトル・マーメイド』イン・コンサートが開幕

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日本初上陸となるDisney on CLASSIC Premium『リトル・マーメイド』イン・コンサートが、2月11日(日・祝)日本武道館にて開催された。

Presentation licensed by Disney Concerts. (C) Disney

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Disney on CLASSIC Premium『リトル・マーメイド』イン・コンサートは、ディズニー映画不朽の名作『リトル・マーメイド』全編を巨大スクリーンで上映し、アーティストの歌とパフォーマンス、総勢70名を超えるオーケストラの生演奏で贈る“フィルム・コンサート”だ。

高畑充希(アリエル役)とマルシア(アースラ役)

高畑充希(アリエル役)とマルシア(アースラ役)

満席となった武道館のステージには、高畑充希(アリエル役)、KREVA(セバスチャン役)、ジャングルポケットの斉藤慎二(シェフ・ルイ役)らが登場。映像に合わせて「パート・オブ・ユア・ワールド」や「アンダー・ザ・シー」「レ・ポワソン」などを歌い、会場大きな拍手に包まれた。

KREVA(セバスチャン役)

KREVA(セバスチャン役)

井上芳雄(エリック王子役)

井上芳雄(エリック王子役)

岡幸二郎(トリトン王役)

岡幸二郎(トリトン王役)

マルシア(アースラ役)

マルシア(アースラ役)

ジャンルポケット 斉藤慎二(シェフ・ルイ役)

ジャンルポケット 斉藤慎二(シェフ・ルイ役)

井上芳雄(エリック王子役)は、同作の劇団四季ミュージカル版より「あの声」「一歩ずつ」などを披露。また、コンサートのオープニングには『リトル・マーメイド』『美女と野獣』『アラジン』『塔の上のラプンツェル』『ポカホンタス』『ノートルダムの鐘』など数々の名曲を生み出し、アカデミー賞®8度受賞を誇る、“ディズニー・レジェンド”のひとり、作曲家のアラン・メンケンも登場し、メドレーを弾き語りで演奏した。

スペシャルゲスト:アラン・メンケン

スペシャルゲスト:アラン・メンケン

本編上映後のスペシャル・ステージには、1989年公開の同作品でアリエル役を演じ、2011年に“ディズニー・レジェンド”を受賞したジョディ・ベンソンが登場。「パート・オブ・ユア・ワールド」を歌い、2002年以来16年振りとなる来日で、約9,000人の『リトル・マーメイド』ファンに歌声を披露した。

スペシャルゲスト:ジョディ・ベンソン

スペシャルゲスト:ジョディ・ベンソン

公演は明日2月12日(月・祝)に同じく武道館、2月14日(水)には大阪城ホール公演が開催される。各日当日券を販売予定だ。



コンサートを終えた各出演者からのコメントは以下のとおり。

高畑充希

リトル・マーメイド の“Part of your world”が大好きで、いつかアリエルとして舞台で歌えたら、と思っていたのですが、まさかの武道館!想像よりも壮大なカタチで夢が叶うと聞き、ぜひ!とお受けしました。

初めてのステージはあまりのお客さんの多さと熱気に、足がガクガクと震えてしまいましたが、素晴らしいオーケストラの皆さんやジョディさん、アラン・メンケンさん、キャストの皆さんとご一緒出来て、身に余る光栄に胸がいっぱいです。

 

井上芳雄

とても豪華なコンサートで、自分も出演しているというより、ミュージカル界1、2位を争うディズニーファンとして、このお祭りに参加している気分でした!

(舞台袖で)アラン・メンケンさんがジョディさんの歌を聴きながら、涙されていて、「リトル・マーメイド」30年の歴史を感じました。

最近、王子役もあまり来ないので、これが“ラストプリンス”かも!?

 

KREVA

セバスチャン役の依頼があった時には「面白い!」と、即決でした。

いつもとは違う世界にプレッシャーや不安もたくさんありましたが、

初日を迎えお客様の喜ぶ顔を見て、この舞台に立てる喜びをしみじみと感じています。

 

斉藤慎二

正直依頼を断わろうと思いました。出演者を見て、完全に場違いだと!(笑)ただ、本当にリトル・マーメイドが大好きでその気持ちだけは大切にしたくて引き受けました。皆さんと一緒のステージに立てた事に感謝感謝です!ハ〜イ!

 

マルシア

初めてのディズニー作品出演で、オファー頂いた時は本当に嬉しかったです。

ディズニーの夢の世界・最高のエンターテイメントの中で生きられるということが嬉しくて、フルオーケストラで歌うという機会も滅多にないですし、すぐに「出演したい!」とお返事させていただきました。

そしてこの「リトル・マーメイド」が世に出た年と、私がデビューした年が一緒だということも、何か縁を感じます。

(コンサート中は) 正直緊張し過ぎて、自分がステージで何をしたのかあまり覚えてないのですが、自分が作ってきたアースラを全力で表現できたと思います。

アースラを知っている皆様の夢を壊さないよう、残りの公演も全身全霊で歌わせていただきます。

 

岡幸二郎

学生時代にディズニーランドのキャストとして働いていた位大のディズニーファン!!

そんなディズニーのコンサート、しかもあの、あの、アラン・メンケンさんとジョディ・ベンソンさん(誕生日が一緒なんです!)と同じ舞台に立てる!!

ミュージカルをやってる人間として、まさに夢の様な空間を味わう事はそうそう無いだろうと二つ返事でした。(いつの間にかオウジでは無くオヤジ役ですが…笑)

コンサートを終えて、改めてディズニーの世界観の普遍性とディズニーファンの皆様の熱気にパワーを貰えました。

学生時代から○○年、再び夢と魔法の世界に浸れた事に喜びは隠せません。

公演情報
Disney on CLASSIC Premium『リトル・マーメイド』イン・コンサート
 
言語: 日本語上映・日本語歌唱
※ アラン・メンケン、ジョディ・ベンソンは英語でのパフォーマンスとなります。
 
出演:高畑充希(アリエル役)、井上芳雄(エリック王子役)、KREVA(セバスチャン役)、
ジャングルポケット 斉藤慎二(シェフ・ルイ役)、マルシア(アースラ役)、岡幸二郎(トリトン王役)、綿引さやか(アクアータ役)、ほか
 
スペシャルゲスト:アラン・メンケン、ジョディ・ベンソン
 
指揮:マイケル・コザリン(指揮)
オーケストラ:THE ORCHESTRA JAPAN
ナビゲーター:ささきフランチェスコ
 
■ 東京公演
日時:2018年2月11日(日・祝)  13:00開演/18:00開演
2018年2月12日(月・休)  13:00開演(12:00開場)
会場:日本武道館(東京都・千代田区)
 
■大阪公演
日時:2018年2月14日(水) 19:00開演(18:00開場)
会場:大阪城ホール(大阪府大阪市)
 
オフィシャルサイト:http://disney.jp/mermaid-concert

 

 

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