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9歳のバイオリニスト吉村妃鞠が出演 『はじめてのクラシック~中学生・高校生のために~』の開催が決定

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2020年8月20日(木)、24日(月)サントリーホール 大ホールにて、第14回『はじめてのクラシック~中学生・高校生のために~』が開催される。

本公演は、子どもからお年寄りまで幅広く楽しめる本格的なクラシックコンサートを開催したいと、2007年に東京で第1回公演を行った。その後話題を呼び、学生のための”夏休み恒例のコンサートとして人気公演へと成長、今年で14回目を迎える。

本物のクラシック音楽を生の演奏で聞く機会があまりない小中高生に対して、本格的なコンサートホールで触れてもらう機会を提供したいと考え、1,000円という学生料金(18歳未満対象)を設けている。また年代、クラシック通に限らず、誰もが楽しめるコンサートになるように毎年趣向を凝らした選曲で、クラシック音楽への親しみやすさ、コンサートの楽しさを経験してもらい、将来いつでも気軽にコンサートに足を運べるよう、必要なマナーとクラシック音楽の教養を学べる機会となる公演となっている。

三枝成彰を案内役として、今年はソリストに9歳のバイオリニスト吉村妃鞠(よしむらひまり)を迎え、指揮に小林研一郎(こばやしけんいちろう)、管弦楽は東京交響楽団という日本最高峰の演奏でベートーヴェンやチャイコフスキーなど、誰もが耳にしたことのあるクラシックの名曲が演奏される。

吉村妃鞠

吉村妃鞠

案内役:三枝成彰(さえぐさしげあき)より本公演に向けて

三枝成彰

三枝成彰

音楽に親しんでこなかった人が、これから聴きはじめようとするとき、聴きやすいやさしい曲から入るべきか、あるいはいきなり“本物”から入るべきか?それはとても難しい選択です。しかし、私はやはり、初めての人こそ 、わかりやすいものよりは“本物”を最初から聴いていただきたいと思っています。本物は必ず、聴く人に何かしらの感動をもたらしてくれます。その感動を、味わっていただきたいのです。「クラシックは初めて」という人に、まずそういう体験をしていただこうと、 2007年から行っているのがこの「はじめてのクラシック」です。クラシック音楽ってどういう音楽なのか?クラシック音楽はどういうふうにできているのか?それをお話ししたいと思っています。

〈曲目〉

L.v. ベートーヴェン:「エグモント」序曲
P.I. チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲ニ長調 作品 35より 第 1楽章<ヴァイオリン:吉村妃鞠>
P.de サラサーテ:ツィゴイネルワイゼン 作品 20<ヴァイオリン 吉村妃鞠>
L.v. ベートーヴェン:交響曲第 5番ハ短調 作品 67「運命」
P.I. チャイコフスキー:スラヴ行進曲 変ロ短調 作品 31 他

※演奏曲目は変更になる場合がございます。予めご了承ください。

 


かてぃん×菊池亮太×けいちゃん×ござ ストリートピアノ新時代へ~新たなピアノライブを創る『ねぴらぼ』にインタビュー

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新型コロナウイルスの影響で、新しい生活様式が推奨される中、音楽業界にも新しい表現の形が登場している。2020年7月24日(金)18:00からインターネット配信されるピアノ・ラボラトリー・ライブ『NEO PIANO CO.LABO.(ネオ・ピアノ・シーオー・ドット・ラボ)』は、感染防止の観点から無観客での開催。かてぃん、菊池亮太、けいちゃん、ござと、それぞれYoutube Liveなどでのピアノ配信スタイルで人気を博しているピアニスト4人が、Zepp Hanedaのステージで、超絶技巧のパフォーマンスで魅了する。

――無観客でのピアノライブ。最初に企画を知ったときの印象を教えてください。

菊池:それぞれと連弾をしたことはあったのですが、4人で同じステージに立つのは初めてです。みんな素晴らしい実力の持ち主なので、楽しみですね。

かてぃん:最初にお話しをいただいたときは、「ついに来たか!」という感じでした。ストリートピアノとは違い、今回ショーとして作り込んで発信できることが嬉しいです。

菊池:そうですね。音響など施設が整った環境で、こういう僕たちが一緒にライブをするというのは、コンテンツとして良い育ち方をしてるなと感じますし、音楽的にもとても意味があること。ムーブメントを感じます。

左から ござ、菊池亮太

左から ござ、菊池亮太

――タイトルに『NEO PIANO』と入っていますものね。

けいちゃん:タイトルからして、もうわくわくしますね。

ござ:この中の誰も経験したことがないものなので、不安もあります。でも、それぞれ経験が豊富で、また持ち味も違うので、僕たち自身も「どんなものになるのだろう」と。

けいちゃん:それぞれの背景は違うけれど、僕は、4人に共通しているなと思っていることがあって。それは「妥協しない」っていうことなんです。圧倒的なクオリティーの高さ、それから、YouTubeでは視聴者さんにどう見られているか意識している。だから、これまでにない新しいものをお見せできると確信しています。

――お互いを尊敬していて、すでに息がぴったりの様子ですが、4人が出会われたのはいつ頃ですか。

菊池:この中では、僕とござさんが一番つきあいが長くて3年ぐらい。

けいちゃん:昨年の11月にみんなと会ったのが最初でした。半年ちょっと前に会った人と、いまライブをするなんて、通常は考えられないですよね(笑)。

かてぃん:うん。それぞれの演奏はネットで見て知っていましたけれど、出会うことはなくて。僕とござさんも1年ぐらい前に飲み会で会話したのが初めてでした。なので昨年末に、共通の知人を通じて交流できたときは、「やっと会えた!」という印象でした。

左から かてぃん、けいちゃん

左から かてぃん、けいちゃん

――4人ともYouTubeなどでの配信を多用した音楽表現に力を入れ、その分野では最前線にいらっしゃいますよね。

けいちゃん:SNSなどが発達して、誰でも発信者としてどんどん表現ができる。ピアノに限らず、楽器が得意な人とってはチャンスの時代だと思っています。

ござ:うん。クラシック以外のジャンルでも、取り入れている人が増えたよね。アイデア次第で、表現の幅は広がるので、クラシックやジャズなどのジャンルにこだわらずに発信していきたいです。

かてぃん:YouTubeなどでピアノ演奏を発信する人が増えて、僕は、僕よりも下の世代が自分の楽譜を見て弾いてくれていることが嬉しいなと思っています。弾いてくれるっていうことは、僕のアレンジを「かっこいい」と思ってくれたり、僕のスタイルに憧れてくれているということだから。彼らが10年後に活躍してくれていたら、もっと嬉しい。

菊池:音楽をやっている人はシャイな人が多いけれど、僕たち4人の活動が「外に向けて表現をしていきたい」というモチベーションや、勇気になってくれれば嬉しいよね。

――4人は全員、ベースとしてクラシックを学ばれていますね。一昔前は、ピアノは女の子のものというイメージも強かったと思いますが、みなさんが子どものときはいかがでしたか。

かてぃん:確かに、僕が子どものときは、男の子がピアノを弾くのはちょっと恥ずかしいというのはありましたね。僕自身も、周囲は「ピアノが弾けるなんてすごいね!」と言ってくれていたけれど、サッカーや野球をやっている友だちを見ると、「かっこいいな」って思っていました。

ござ:部活とかクラブはやっていなかったの?

かてぃん:中学1年生のときに、バスケットボール部に所属していたけれど、周りから「手を痛めたら怖いから、やめろ」と言われてね。反抗したけど、結局、中2で自分からやめてしまったんだよね。

かてぃん

かてぃん

ござ:けいちゃんは?

けいちゃん:僕は帰宅部でした。よく「サッカー部でしょ?」って間違われてた(笑)。

ござ:菊池さんは?

菊池:僕はブラスバンドしてた。中高トランペットで、高校はほぼ幽霊部員だったけど。ミュージカル『オペラ座の怪人』を練習していたときに、ハイトーンのビブラートを吹けるようになったときは「やった!」って思ったよね。ござさんは?

ござ:同じ。中高吹奏楽だった。中学はクラリネットで、高校はユーフォニアム。本当は高校もクラを吹きたかったけれど、人数が多いからユーフォに行けって。

菊池:やりたかった楽器とは別の楽器をやることになるのは吹奏楽あるあるだね。そうかぁ、吹奏楽やってたのは2人だけだったのか。

――本当に背景がさまざまな4人が集まりましたね。ライブの選曲は、どのように進められているのですか。

かてぃん:ライブが決まった後、4月に政府の緊急事態宣言があってからは、僕ら会うこともできていなくて。今日が久しぶりなんだよね。ずっとZoom会議だったから。

3人:うん。

かてぃん:なので、まだいまはお互いにやりたい曲を出しつつ、構成を考えているところですね。

けいちゃん:視聴者のみなさんが聴きたいと思うだろうなっていう曲は入れようねと話しています。

けいちゃん

けいちゃん

ござ:僕らは基本的にはストピを通じて活動を拡大してきたので、ストピで僕らを知ってくれた人にも、初めて僕たちのライブを見てくれる人にも楽しんで頂ける内容にしたいね。 あとは自分の色を出せる曲を選んでいきたいかな。

菊池:グランドピアノが2台、キーボードも何種類かあって、ベースとドラムが居るので、常に同じ編成でコラボするというわけでもなくて。4人での曲も、ソロ曲もあるし、デュオもある。いろんなパターンで構成していけるので、バリエーションを楽しんでもらいたいね。

けいちゃん:いま流行っている曲も取り入れていきたいけど、そこはこれからみんなで相談しよう。

かてぃん:ライブのタイトルにある「CO.LABO.」は、正式な読み方は「シーオー、ドット、ラボ」なんだけれど、「コラボ」とも読めるから、新しい実験的なことにもチャレンジしたいよね。ポピュラーなものを並べるのではなくて、いまの自分たちにしかできないことを、見せて行きたい。

――「CO.LABO.」にかけて、この人とやってみたい!という思いはありますか?

かてぃん:「CO.LABO.」には、「協力をして実験をしていく」、コーポレーションの意味もあるんです。僕はずっと誰かとオリジナル曲を作ってみたいと思っていました。実は、今回それを叶えようと。けいちゃんと挑戦します。

けいちゃん:そう、ここではそんなチャレンジもできるんだよね(笑)。

かてぃん:キャッチーなフレーズはけいちゃん、アンキャッチーなものは僕。それを2、3個持ち寄って、その化学変化を楽しみながら作っていきたいね。

けいちゃん:僕は、頭の中に旋律が浮かんで、それを弾きながら完成させていくタイプ。どんなものができるか楽しみだね。

――会場は、完成したばかりのZepp Hanedaです。無観客でのステージを生配信する、新しい生活様式の中でのステージですが、どのようなお気持ちですか。

けいちゃん:新しい時代が来たんだなあと。

ござ:うん。やってみて感じることが、いろいろあると思う。たとえば、現段階では「拍手がないのが寂しいのかな」って。でも逆に、歓声がないということはそれだけ集中できるということだから、生の音が純粋な状態で自分の耳に届くっていう利点があるのかも。

ござ

ござ

かてぃん:僕らこれまでずっと配信に力を入れてきて、目の前に人がいなくても「人が聴いているんだ」という緊張感を持って弾いてきたので、これまで通り、最善のパフォーマンスを見せることができると思います。聴いてくださる方も、僕らの演奏を画面を通じて見聴きすることに慣れているから、そこは親和性が高いと思っています。

菊池:本来であれば皆さんの前で演奏して、拍手を頂けたらとても嬉しいです。でも僕たちは画面上でも、コメントなどでの反応の盛り上がりがあれば、たくさんの拍手を頂いているときと同じ気持ちになる事ができる。舞台上で皆さんからのコメントはリアルタイムで読めるように画面を置いてくれてるみたいなので、ぜひぜひ、お客さんには盛り上げてほしいですね!

――演出にも工夫があるとうかがいました。

ござ:そうなんです。無観客だからこそ実現できる演出を考えています。

けいちゃん:うん。見ている人に会場にいるような臨場感を味わって欲しいと、フロアのあちこちにカメラを置くと聞きました。ステージを映すもの以外にも、会場のあちこちに8台設置する予定だと。お客さんが会場にいないからこそ叶う、カメラワークも楽しんで欲しいです。

ござ:それぞれの手の動きのアップとかね。

けいちゃん:うん。通常演奏をするときって、鍵盤に対して指は平行に動かしていくけれど、僕は鍵盤に対して手首を90度近くに傾けて、上からなぞるように弾いたことがあるんです。大道芸みたいだけど、そうやって見ても楽しめるパフォーマンスって大切だと思っていて。そういう部分も楽しんでもらえたらいいなって思っています。

かてぃん:そういう、ビジュアルに力を入れているのって、けいちゃんらしいよね。

けいちゃん:手の内を晒すみたいでなんか恥ずかしいな(笑)。

菊池:普段は自分でカメラを設置したりして、定点からの映像が多いですよね。でも今回はカメラマンさんがいっぱい居る。だからこそ、普段の僕たちじゃ撮れないような動きのある映像が撮れるはず。どうなるのか、すごく興味あります(笑)。

菊池亮太

菊池亮太

ござ:僕らも、まだ完成形が見えていないからね。もともとこのライブは、ストピの人気を一過性のもので終わらせないように、ここで一つの集大成というか、形に残しておきたい、見せておきたいという気持ちもあって始まりました。皆さんにそんな僕たちの気持ちが伝わるように、頑張りたいよね。

――最後に、楽しみにされている方へにメッセージをお願いします。

けいちゃん:ついに最強の4人が集う機会が実現します。……って、こういうと自分で自分を「最強」って言ってるみたいだな(笑)。最強の3人と、一緒に音楽ができることはとても楽しみ。未知な部分がたくさんあるので、ぜひ楽しみにしていてください。

かてぃん:観客のみなさんにとっても、僕たちにとっても、経験したことがない新しいライブになると思います。当日なにが起こるかは、僕たちにもわかりません。挑戦の機会でもあるので、是非見届けて欲しいです。

ござ:平時ではない今、音楽業界も社会も急速に変化しているさなか。実際にお客さんに集まってもらうことはできませんが、僕らが考える最善のステージを、真新しいZepp Hanedaからみなさんにお届けすることができればと思っています。

菊池:ピアノというのはとても歴史の古い楽器ですが、どの時代においても新しいムーブメントの中心に必ずいる。つまり、「常に新しい楽器」とも言えるんですよね。この時代のこの状況、そこにいるこの僕たちならではの、新しいピアノの表現方法をお届けしたいと思っていますので、ぜひ楽しんでください!

左から ござ、けいちゃん、菊池亮太、かてぃん

左から ござ、けいちゃん、菊池亮太、かてぃん

かてぃん・菊池亮太・けいちゃん・ござ ピアニスト4名によるラボラトリーライブ『NEO PIANO CO.LABO.』リハーサルの様子を無料生配信決定

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動画配信等で活躍する若手ピアニスト、かてぃん、菊池亮太、けいちゃん、ござの4名が出演するピアノ・ラボラトリー・ライブ『NEO PIANO CO.LABO.』(ネオ・ピアノ・シーオー・ドット・ラボ)のリハーサルの様子を、イープラス「Streaming+」にて2020年7月14日(火)20:00から無料生配信することが決定した。

『NEO PIANO CO.LABO.』は、インターネットの動画配信等で活躍する若手ピアニスト4名による、フェス形式の新しいピアノ実験ライブ。7月24日(金)18:00より、新造されたZepp Hanedaから無観客生配信で行われる。Zepp Haneda史上初となる、2台のグランドピアノを入れた迫力のステージを展開予定だ。

今回のリハーサル配信は、より多くのお客様に、本公演とStreaming+のサービスを体験していただくため行われるもので、チケットは無料。無料視聴チケットに申し込んで、”生”の舞台を映像配信で楽しもう。

なお、出演する4人のピアニスト、かてぃん、菊池亮太、けいちゃん、ござの対談インタビューがSPICEにて掲載されている。こちらも要チェックだ。

夜のゴッホ美術館より世界同時配信 ピアニスト・向井山朋子のオンライン・パフォーマンス 第3弾が開催

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2020年7月12日(日) 4:30(日本時間)より、アムステルダム在住のピアニスト/美術家の向井山朋子が、世界同時配信オンライン・パフォーマンス第3弾として『A Live vol.3』From Van Gogh Museum Amsterdam-“Night at the Museum”を蘭アムステルダムのファン・ゴッホ美術館から配信することが決定した。

A Live Vol.3 by Tomoko Mukaiyama + Reinier van Brummelen

『A Live』=ライブ配信であること。Alive(生きている)こと。
『A Live』は、従来のコンサート、パフォーマンスの形態が困難な現在のコロナ時に、バーチャルな新しいプラットフォームを探ることを目的に始まった、向井山朋子のオンライン・コンサートシリーズ。映画人レニエ・ファン・ブルムレンと協働し、音楽と映像の融合、オンライン・インスタレーションを制作、Luftzug/遠藤豊が生中継の配信プラットフォームの設置等、テクニカル・ディレクションを担当している。

空っぽの、現代音楽シーンを象徴するコンサートホールであるムジークへボー(アムステルダム)を会場に万華鏡のような光のインスタレーションの中でパフォーマンスを行ったvol.1(SUPERT:A Live)、現実/非現実の間を彷徨いながら映画的なアプローチで挑んだvol.2。パフォーミングアーツの核となる“今”“ここ”、アーティストと鑑賞者による場と時間の共有を現在のテクノロジーを利用して新たなライブ体験のあり方を提示してきた。

“Night at the Museum”

“Night at the Museum”

“Night at the Museum”

“Night at the Museum”

シリーズ最後となる『A Live vol.3』では、向井山朋子+ピアノとヴィンセント・ファン・ゴッホ+絵画の対話をキーワードとして「Night at the Museum」と題し、閉館後の夜のゴッホ美術館より配信する。ピアノ・プログラムは「ソニック・タペストリー」。バロックからコンテンポラリーまでの作品の断片を織り込むタペストリーを「ひまわり」の前でパフォーマンスする。

Van Gogh Museum, Amsterdam

Van Gogh Museum, Amsterdam

ゴッホ美術館の創設者であるヴィンセント・ウィレム・ヴァン・ゴッホより美術館へ寄贈されたスタインウェイ、vol.2でも使用したベルギーのピアノ工房が巨匠バレンボイム氏と共に開発した全弦、交差なしのストレート張弦のピアノ、クリス・マーネを演奏。

Vincent van Gogh, Sunflowers

Vincent van Gogh, Sunflowers

ヴォーカル・デュオSiriuS、デビューコンサートが盛況のうちに終了 オペラやミュージカル名曲の数々を披露

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2020年7月7日(火)、東京・サントリーホール ブルーローズにて開催されたヴォーカル・デュオ SiriuS(シリウス)のデビュー記念コンサート。盛況のうちに幕を閉じた本コンサートの、当日のオフィシャルレポートが到着した。


SiriuSは、テノールの大田翔とバリトンの田中俊太郎によるヴォーカル・デュオ。東京藝大出身というクラシック界のサラブレットであるふたりが、クラシックの枠を飛び越え、古今東西の名曲を歌いあげる新進のユニットだ。

SiriuS

SiriuS

本公演は、2020年2月19日(水)に発売となったデビューアルバム『MY FAVORITE THINGS』のリリースとデビューを記念し、元々4月18日(土)に行う予定だったが、新型コロナウイルスの影響で延期になっていた。

主催側は、安全面を考え再度の延期も想定していたが、SiriuSの歌声をファンの皆様に何とか届けたいという思いから、この状況下での出来る方法を検討。客席数を会場の50%以下に絞り間隔を確保しつつ、スタッフはフェイスシールドを着用するなど最大限の配慮を行いながら、ライブ配信も取り入れ全国のファンに視聴可能な環境で実施された。

開演の拍手の中、この日の為に用意されたネイビーのタキシードを着た二人が登場、待ちわびていたファンの歓声の中、まずはふたりの出自であるクラシック本流のオペラの実力を披露。ヴェルディの歌劇『ドン・カルロ』の二重唱「われらの胸に友情を」や、大田のソロによるプッチーニの名アリア「星は光りぬ」、田中ソロによるワーグナーの「夕星の歌」などをマイクを持たずに披露。身体という楽器を十全に活かした発声法で、ホール中を満たした。

SiriuSデビュー記念コンサート

SiriuSデビュー記念コンサート

SiriuSデビュー記念コンサート

SiriuSデビュー記念コンサート

その後、このコロナ禍の最中にコンサートが実施できたことへの感謝を述べ、坂本九の「上を向いて歩こう」を披露。

不安が続く世の中にあって、この名曲の歌詞はなによりのポジティヴなメッセージとして響く。最後は、圧巻のオペラメドレーが披露され、第1部は幕を閉じた。

SiriuSデビュー記念コンサート

SiriuSデビュー記念コンサート

2部は、デビューアルバム『MY FAVORITE THINGS』に収録されている「ビー・マイ・ラヴ」で幕を開けた。

この曲はSiriuSが結成された当初から歌唱している思い入れの強い楽曲であり、二人のハーモニーはことのほか有機的に絡み合い、観る者を魅了した。

SiriuSデビュー記念コンサート

SiriuSデビュー記念コンサート

「魅惑の宵」、「私のお気に入り」などデビューアルバム『MY FAVORITE THINGS』に収録されている楽曲が続いた後、現在医療従事者応援ソングとしても注目されている「一人きりじゃない(You'll Never Walk Alone)」を彼らのメッセージを込め歌唱。

SiriuSデビュー記念コンサート

SiriuSデビュー記念コンサート

また、今回SiriuSは振り付けにも挑戦。

「チキ・チキ・バン・バン」は事前にSNSなどで振り付け動画を公開しており、来場者と一緒に当日披露することを目標としていた。曲が始まると客席も一緒に手の動きを行い会場はこの日最高の一体感と暖かな空気に包まれた。続いて披露されたミュージカルの名ナンバー「雨に唄えば」では実際に傘を使ってダンスを披露するなど、クラシック発エンターテインメントを追求するSiriuSのこれからを示すマイルストーン的なステージングを見せつけてくれた。

SiriuSデビュー記念コンサート

SiriuSデビュー記念コンサート

最後は、「ア・ミリオン・ドリームズ」を重厚に歌い上げ、2部は終了。

会場の鳴りやまない拍手に応えアンコール。なんとゴダイゴの名曲「銀河鉄道999」を披露。会場からどよめきと大きな拍手が沸き起こる。

実は、SiriuSは自身のYouTubeライブで、自身のユニット名にちなみ、星にまつわる曲を募集した際に多数の楽曲がリクエストされ、その中からこの楽曲が選ばれた。二人ならではのオペラティックヴォイスに絶妙に合わせたアレンジが効いた「銀河鉄道999」は、もしかしたら彼らの新たな代表曲となるかもしれない親和性をみせており、新境地とも言えるだろう。

大きな拍手の中、最後の楽曲「天国への階段」へ。観客への感謝とコンサートを実施出来た喜びを噛みしめ、コンサートは幕を閉じた。

初のコンサートで圧巻の実力とパフォーマンスを魅せつけたSiriuSに今後も目が離せない。

SiriuSデビュー記念コンサート

SiriuSデビュー記念コンサート

牧阿佐美が語る、自作と母・橘秋子が遺した『角兵衛獅子』への思い ~「日本のバレエ」を創り続けたい~

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日本バレエ界を代表する名門である牧阿佐美バレヱ団が、2020年8月11日(火)に「サマー・バレエコンサート 2020」を急きょ開催する。古典バレエの名作からパ・ド・ドゥとオリジナル作品を上演し、主宰・牧阿佐美の新旧作品や牧の母・橘秋子が遺した『角兵衛獅子』(第2幕)も披露する特別な機会だ。牧に上演作品や創作への思いを聞いた。


■ダンサーたちを心配した自粛期間

――2月下旬、政府から公演自粛要請が出て、4月には緊急事態宣言が発令されました。その期間をどのように過ごされましたか?

本当につまらないというか、ほとんど家にいて退屈しておりました(笑)。最初の頃は20年、30年分の疲れがドッと出てきたので、やりたいことはたくさんあったのですが考えられませんでした。途中からは掃除をしたり、三食を自分で作ったりしていました。外での会議やバレヱ団のオンライン会議に出ることもありましたが、家で消毒・洗濯ばかりしていましたね。

――こんなことは長きにわたる舞踊生活の中でも初めてかと思います。

一番心配したのはダンサーたちが稽古できないことです。バレヱ団の舞台も2本キャンセルになりました。ダンサーは常に磨いていないと駄目なんですね。研いだ包丁やナイフが錆びてしまうのと同じように美から離れていくんです。3か月休んだので、完全に元に戻るためにはその3倍、1年くらいかかると思います。リモート・レッスンをやった時期もありますが、家で狭い所に立ってずっと運動するのは良くないんです。バーレッスンばかりしていると足が太くなったりするので長くはやれません。それに皆プロなんだから基礎は自分でできるわけです。

『ラ・バヤデール』(C)スタッフ・テス㈱

『ラ・バヤデール』(C)スタッフ・テス㈱


■母・橘秋子50回忌に創作中心に

――「サマー・バレエコンサート 2020」は、「この時期に可能な形でのバレエ公演」として古典バレエの名作などにバレヱ団のオリジナル作品を加えたガラコンサートです。この形態で急きょ上演しようと思われた経緯を教えてください。

4月の橘バレヱ学校創立70周年記念公演にバレヱ団の人が加わって『角兵衛獅子』をやる予定でしたが中止になりました。今年は母・橘秋子の50回忌なんです。今の生徒は母のことを知りません。だから学校公演でできなければバレエ団でやろうと考えました。それから私の『トリプティーク(青春三章)』は、バレヱ団のロシア公演でも上演した作品ですが、それをやってみたかったんです。クラシックの作品に関しては、なるべく顔を合わせないでできるものを選びました。

『角兵衛獅子』(C)エーアイ、撮影:塩谷武

『角兵衛獅子』(C)エーアイ、撮影:塩谷武

 

――牧先生、橘先生の創作に接する貴重な機会です。

私は小学生の頃に振付を始め、小学5年生のときにショパンの前奏曲第15番「雨だれ」を使ってソロを創りました。すると母が「阿佐美、これは白鳥が夢を見ているような感じがする」といって『白鳥の夢』という題名の30分のバレエにしてくれました。創ることは好きで、アキレス腱を切って踊れない時期は自分が振付していました。芥川也寸志先生の音楽を使った『トリプティーク(青春三章)』は、そのあとに創りました。1968年に3人の作曲家の曲による公演をやったときに、團伊玖磨先生の『シルクロード』、黛敏郎先生の『ブガク』と一緒に上演したんです。

橘秋子『角兵衛獅子』新潟取材にて

橘秋子『角兵衛獅子』新潟取材にて


■巨匠作曲家の音楽と共に

――『トリプティーク(青春三章)』の初演は1968年、第8回NHK音楽祭「バレエの夕べ」で、今回30年ぶりの再演です。1953年に作曲した「弦楽のための三楽章」に振付したもので、第一楽章は「希望」、第二楽章は「感傷」、第三楽章は「情熱」を表します。

若さがある青春のものとして創ったんです。音楽に沿いましたが、音の通りにできているというよりもイメージ・全体がそう見える感じでした。今回はそれに倣いつつ少し直そうと思います。自分で第二楽章のパ・ド・ドゥを踊りましたが、芥川先生の音楽はきれいなので気に入っていました。のちに新国立劇場バレエ研修所に別の振付をしてモスクワのクレムリン宮殿で上演したのですが、そのときミラノ・スカラ座バレエ学校の前ディレクターに「この曲は誰が作曲したのか?」と聞かれました。15分くらいですがまとまっていますし、海外に行くときに日本人の作曲家の作品として凄くいいなと思います。

『トリプティ―ク』牧阿佐美&畑佐俊明

『トリプティ―ク』牧阿佐美&畑佐俊明

――『カルメン』より カルメンの踊りも上演します。芥川がロディオン・シチェドリン(編曲)に使用許可を求め、TBSの「コンサート・コンサート」で牧先生が振付されたそうですね。1971年の「橘秋子追悼公演」でも上演され、以後バレヱ団のコンサート演目になっています。

幕開けにカルメンの性格を出しているところです。当時、芥川先生からお話をいただいて月に1本作品を創っていました。先生がロシアから帰ってこられたとき、「シチェドリンに許可をもらったので振付してください」と言われました。シチェドリンはマヤ(・プリセツカヤ)のご主人なので、彼女から私のことを聞いていたと思います。シチェドリンの作品の演奏許可が下りるのは難しかったんです。その頃、テレビの依頼で振付をする機会がたくさんあってありがたかったですね。音楽が届くのが撮影の2週間前ということもありましたが、当時のダンサーたちは振りを早く覚えてくれました。

――牧先生の作品ではもうひとつ「ゴットシャルクの組曲」よりも披露します(音楽:ハーシー・ケイ/ルイス・モロー・ゴットシャルク)。ジュニアの選抜クラスA.M.ステューデンツの第3回公演(1985年)から現在まで続く、フィナーレに出演者全員で踊る定番曲です。

女の子向けに創ったのですが、今回は男性15~16人に新しい振付を踊ってもらいます。新作を創るためには本来もっと本格的に考えなければいけないのですが、まずダンサーたちに踊ってもらいたいと考えました。リズム感があるので、その強弱で創っていきます。滑らかさとシャープさが出てきてくれれば。日本人って、どちらかというとリズム感がないんですよ。日本では二拍子がほとんどなので、三拍子の豊かさがない。今は違ってきていますが、日本人に三拍子は難しいとは思います。

『コサックの歌』(C)O.S.アーツプロダクション㈱

『コサックの歌』(C)O.S.アーツプロダクション㈱


母子で創り上げた『角兵衛獅子』

――第二部でさきほど話に上りました故・橘秋子先生の『角兵衛獅子』第2幕(初演:1963年、音楽:山内正)をバレヱ団としては42年ぶりに上演します。

母に連れられて新潟の月潟村まで角兵衛獅子を見に行ったんです。昔は捨て子たちが年に1回、月潟村の地蔵祭りに集まってくる。そこで捨てた親とか、さらわれた親が自分の子を探すんです。そこから創ったんですね。親に連れて帰ってもらえる子もいるのですが、主役の姉妹の親は来ないんですよ。それで結局また1年旅回りをしないといけない。昔の第1幕と第2幕を私がくっ付けて少しカットしたのが今の第1幕です。昔の第1幕・第2幕は軽業もあって肩の上でいろいろやったりするのですが取ってしまい、今の第2幕に少しだけ入れています。今回上演する第2幕は、お祭りのフィナーレで角兵衛獅子たちが赤いさらしを持って踊る場面です。

『角兵衛獅子』(C)エーアイ、撮影:塩谷武

『角兵衛獅子』(C)エーアイ、撮影:塩谷武

――初演の頃の思い出をお話しください。

私は踊っていないんです。私と大原永子さん、森下洋子さんは年齢が離れていたので、母は永子さんと森下さんに『角兵衛獅子』を、私に『飛鳥物語』(1962年、音楽:片岡良和)を創りました。でも『飛鳥物語』も『角兵衛獅子』も私が半分くらいは振付しています。母は台本を書き構成もするのですが、ステップを創るのは私がやらされたので、角兵衛獅子の所作や歩き方を取り入れました。母は弟子たちに小笠原礼法をやらせていたので、姉妹にはその雰囲気も少し入っています。母も私も若かったですね。音楽に合わせて私が振付しましたが、母が「合わない」といったら、そこを変えて挑戦していきました。

『角兵衛獅子』初演ポスター

『角兵衛獅子』初演ポスター


■「日本のバレエ」を創り続けたい

――2016年に『飛鳥物語』を『飛鳥 ASUKA』としてプロジェクションマッピングも導入してリ・クリエイションしました。初演ではスヴェトラーナ・ルンキナ、ルスラン・スクヴォルツォフが主演しました。富山での再演時にはニーナ・アナニアシヴィリが来ました。ことあるごとに「日本のバレエ=日本人しか踊れないものではなく、世界中のバレエ団やダンサーが踊れる作品を創りたい」という旨をおっしゃっていますね。

「日本のバレエ」を創るとき、衣裳で失敗することがあります。『飛鳥 ASUKA』の舞台は奈良時代で、シルクロードの影響も受けているため洋服っぽい衣裳でできました。『角兵衛獅子』も、もんぺなので何とかなるんですね。江戸時代の着物になると難しい。バレエって脚の線なんですよ。脚の動きを隠してしまうと、手が上がるのと後は顔だけですよね。だから、なるべく美しく見える線の連続で創りたい。2019年にウラジオストクで『飛鳥 ASUKA』を上演したとき、美しく見える斜めのラインを使って振付すると、批評でもきれいだと書かれましたし、マリインスキー劇場で踊っていた教師の方に「初めてこんなきれいなバレエを見た」といっていただきました。バレエは瞬き一つ、角度一つに意味があるんです。日本人は体格のこともあるので、きれいにするしか表現がないような気がします。

『飛鳥 ASUKA』スヴェトラーナ・ルンキナ&菊地研 2016年(撮影:鹿摩隆司)

『飛鳥 ASUKA』スヴェトラーナ・ルンキナ&菊地研 2016年(撮影:鹿摩隆司)

――ルンキナやアナニアシヴィリが『飛鳥 ASUKA』を踊ったのをご覧になりいかがでしたか?

ルンキナは、私が「ここまでのラインを出してもらいたい」というと、ちゃんとやってくれるんですね。動きの中の精神的なものも出してくれました。ニーナもそうです。ただ、止まったときや、かちっとしたときの精神的なものを、踊りを通して出すのは難しいですね。

――普遍的なバレエ作品になったという手ごたえはありましたか?

はい。ロシアで『白鳥の湖』が創られても、それを教えなかったら絶対世界中に広がらなかったと思うんです。ロイヤル・バレエの『マノン』にしてもそうです。私は「日本のバレエは日本人にしか踊れない」というのが凄く嫌なんですね。『飛鳥 ASUKA』をルンキナが踊り、ニーナも踊ってくれる。そのようにして日本のバレエを世界に知らせていきたい。一昨年、新国立劇場バレエ団が『不思議の国のアリス』を上演しましたが、振付のクリストファー・ウィールドンは「英国人がやるのとは違う表現があると思うから日本に来たんだ」とおっしゃったと聞きました。日本人が踊ったらどう違うのかというのを見たいわけです。私もそう思うんです。日本のバレエも世界中の人に踊ってもらいたい。日本の精神を感じながら、その人たちの表現で。バレエであればいいんです。バレエになれば。バレエ=『白鳥の湖』だけではありません。

『飛鳥 ASUKA』青山季可&清瀧千晴 2019年ウラジオストク公演(撮影:瀬戸秀美)

『飛鳥 ASUKA』青山季可&清瀧千晴 2019年ウラジオストク公演(撮影:瀬戸秀美)

――今後の創作への意気込みをお話しください。来年2021年は牧阿佐美バレヱ団創立65周年です。記念になる作品を上演されるのではないかと期待しているのですが。

まだ迷っていますが考えています。実は黛先生と「光源氏」(「源氏物語」)をやろうとしていた時期があるんです。1980年代の半ばより前ですが、海外で初演できないだろうかと打ち合わせしていましたが結局実現しませんでした。当時若手の女性が多かったので「光源氏」をやろうとしたんです。今度はそれをやるか、別の「日本のバレエ」を創るかのどちらかを考えています。それから『北斗』(1992年初演)のリメイクもやりたい。『飛鳥 ASUKA』と同じ奈良時代の物語です。母が創った『戦国時代』(1966年初演)に小杉太一郎さんが作曲しましたが、長いので短くしてストーリーも変えました。『北斗』はそのままでもできますが、物語が複雑なので分かり易くしたい。とにかく「日本のバレエ」を創っていきたいですね。

牧阿佐美バレヱ団「サマー・バレエコンサート 2020」予告

取材・文=高橋森彦

ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団が演奏したクラシックの名曲を、3次元によるハイレゾサウンドで収録 限定版として配信

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本日、2020年7月9日(木)、ワーナークラシックスが、35曲の壮観なクラシック名曲からなるプレイリスト的な作品『3D オーケストラル・コレクション』を、アマゾン・ミュージック限定作品として配信開始したことを発表した。

本楽曲の演奏は、英国の俊英ベン・ジャーノン指揮、ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団及び合唱団。3Dサウンドが最も効果的に再現されるために、特別なマイクやセッティング、そして最新のドルビー・アトモス・サラウンド・システムが使用され、ロンドンの歴史あるアビイロード第1スタジオにて収録している。

楽曲購入者は、35のクラシック名曲を、オーケストラ・サウンドの奥行と高さを兼ね備えた立体的な3次元(3D)によるハイレゾ(24bit/96kHz)サウンドで楽しむことができる。また、3Dサウンドは、アマゾン・ミュージックHDに加入し、アマゾンのスマートスピーカー「Echo Studio」で再生可能となる。5つの指向性内蔵スピーカーを備えた「Echo Studio」は、3Dサウンド用として設計されており、スペース、明瞭さ、奥行きのあるプレミアムサウンドを作り出しているそうだ。
そして、ドルビー・アトモス・ミュージックは、音楽に、より多くのスペースと自由を与え、ステレオ録音で失われたものを明らかにしてくれている。ドルビー社によって開発されたこのオーディオ・テクノロジーによって、楽曲購入者は、まるでロンドン・フィルハーモニー管弦楽団の演奏をコンサートホールにいるかのように、26人の名作曲家の作品を体験することができるとのこと。
 
収録楽曲は約4世紀に及ぶクラシック音楽の名曲を幅広く楽しめる選曲で、バッハ、ヘンデル、ヴィヴァルディから、モーツァルト、ベートーヴェン、チャイコフスキー、ワーグナー、ヴェルディ、そしてマーラー、エルガー、ラヴェル、プロコフィエフ、ホルスト、ショスタコーヴィチ、バーバーまでのお馴染みの楽曲揃いで、個々の和むメロディから圧倒的なパワーで迫る作品など、クラシックの魅力を存分に楽しめる内容となっている。

フランスの音楽シーンを沸かす名手が集う 仏サロン・コンサート『Rendez-vous à Paris』より選りぬきの5公演が期間限定配信

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厳選された話題のクラシック映像を無料で楽しめる映像ストリーミング・サービス「medici.tv JAPAN」にて、今年5月半ば~6月末にかけてフランスにて無観客ライブ配信で開催されたサロン・コンサート・シリーズ『Rendez-vous à Paris(ランデヴー・ア・パリ)』の映像が、2020年7月14日(火)までの期間限定で配信されている。

サロン・コンサート・シリーズ『Rendez-vous à Paris』は、フランスを拠点に、クラシックに特化した映像ストリーミング・サービスをグローバルに展開するmedici.tv(メディチ・ティービー)が開催したもの。COVID-19の影響でコンサート開催が困難な状況となるなか、medici.tvもまた、無観客のコンサートのライヴ・ストリーミング配信に意欲的に乗り出しているという。本コンサートには、当代フランスの音楽シーンを沸かす多彩な名手たちが集い、14夜のコンサートに35人の音楽家が出演した。

今回medici.tv JAPANにて無料配信されているのは、その『Rendez-vous à Paris』シリーズより5公演。ヴァイオリンのルノー・カピュソン、チェロのジャン=ギアン・ケラスソル・ガベッタ、ピアノのニコラ・アンゲリッシュベルトラン・シャマユエベーヌ四重奏団ほかが織りなす室内楽、マキシム・パスカル指揮ル・バルコンリュカ・ドゥバルグと新星アレクサンドル・カントロフのピアノ・リサイタルまで、フランス音楽界のいまを、堪能できるコンサートになっているという。


宮田大(チェロ)のゲスト出演が決定 反田恭平×MLMナショナル管オンデマンド・コンサート『Hand in hand Vol.3』

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2020年7月18日(土)にイープラス・Streaming+にて配信されるオンデマンド・コンサート『Hand in hand Vol.3 反田恭平 MLMナショナル管弦楽団~マラソンコンサート~』昼公演(13:30開演)に、チェリストの宮田大がゲスト出演することが決定した。

『Hand in hand』は、ピアニスト・反田恭平がプロデュースするオンデマンド・コンサートシリーズ。2020年4月よりスタートした企画で、第三弾となる今回は反田率いる新世代のアンサンブル・MLMナショナル管弦楽団が登場。「マラソンコンサート」と題し、昼夜2公演、各回異なるプログラムで開催される。

昼公演へのゲスト出演が決まった宮田との共演は、かねてから反田が熱望していたという。ともに世界で活躍する二人の共演が、今回ついに実現する。宮田は、反田や岡本誠司(ヴァイオリン)とともに、「ブラームス : ピアノ三重奏曲 第1番 ロ長調 Op.8」を披露する予定だ。

ピアニスト、ラン・ランがバッハの傑作「ゴルドベルク変奏曲」に挑戦したニュー・アルバムをリリース 先行シングル配信&MV公開も

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2020年9月4日(金)、ピアニスト、ラン・ランがニュー・アルバム『バッハ:ゴルトベルク変奏曲』をリリースすることが発表された。ニュー・アルバムはヨハン・セバスティアン・バッハが鍵盤楽器のために書いた記念碑的作品「ゴルトベルク変奏曲」の録音。

1741年の後半に出版された「ゴルトベルク変奏曲」は、ピアノ芸術の中でも独自の地位を占める傑作。バロック鍵盤芸術の最高峰であり、鍵盤楽器奏者にとってのエヴェレストと形容されることもあるほどで、最高の技術と音楽性を要求される難曲だ。

ラン・ランは17歳の時、この曲を暗譜で、ピアニスト/指揮者のクリストフ・エッシェンバッハの前で演奏。これをきっかけに、彼はバッハ作品の解釈について、著名な音楽家たちの教えを仰ぐようになったという。

「ゴルトベルク変奏曲」について、ラン・ランは「これは鍵盤楽器のために書かれた作品の中でも、最も例外的な作品であり、創造力がみなぎっていると同時に、最高に多次元的です。全身全霊を傾けることを要求されると同時に、自分に何が欠けており、いまから何を学ぶべきかを、教えてくれます。私は今38歳です。年寄りではないですが、自分の音楽家としての成長のうえで、新たなステージに進むべき時がきたと、考えています。そこで《ゴルトベルク変奏曲》を通して新たな領域へ足を踏み入れ、このプロジェクトに完全に没入したのです。私が演奏家として目指しているのは、よりいっそう自己を認識し、聡明になると同時に、ほかの人たちに刺激を与え続けること。その目標は常に自分の中にありますが、今回のプロジェクトは、そんな私の歩みをさらに前へと進ませてくれました」とコメントしている。

2020年3月、ラン・ランはライプツィヒの演奏会でこの変奏曲を演奏。ライプツィヒはバッハが30年近く創作活動をおこなった場所で、彼の墓も会場となった聖トーマス教会にある。そんなバッハゆかりの場所での演奏後間もなく、ラン・ランは、同楽曲をスタジオで録音。アルバムのデラックス・エディションには、この2種類の録音が収録されている。このようにライヴとスタジオの録音が1つのパッケージで同時にリリースされるのは、世界初の試み。

「あのリサイタルのときほど、バッハを身近に感じたことはなかった」とラン・ランが語るほど自然体のライヴ盤の演奏と、集中し考え抜かれたスタジオ録音での演奏を1つのパッケージで楽しむことができる。

また、7月10日(金)、アルバムから先行シングルとして「アリア」の配信がスタート。同時にミュージックビデオも公開となった。

「アリア」ミュージックビデオ

このアルバムのリリースを受け、8月8日(土)のテレビ朝日「題名のない音楽会」では「ピアノ界のスーパースターが20年かけて挑んだ曲を聴く音楽会」と題して、ラン・ラン特集のオンエアが決定。ニュー・アルバム『バッハ: ゴルトベルク変奏曲』からの演奏を含め、ラン・ランのパフォーマンスを楽しむことができる。

反田恭平×務川慧悟「観客の力で音楽はより豊かに」喜び溢れた2台ピアノの世界~『Hand in hand Vol.2』レポート

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通常のコンサート開催が難しいコロナ禍において、ピアニスト・反田恭平がさまざまな思いを巡らせながら開催に踏み切ったオンライン・コンサート『Hand in hand』。木管楽器の魅力を伝えた第1回(2020年4月1日)に引き続き、第2回は、反田が厚い信頼を寄せるピアニスト・務川慧悟との2台ピアノコンサートとして、2020年6月28日(日)に開催された。

今回は、浜離宮朝日ホールからオンライン生中継を行うと同時に、会場には限定30席の観客席も設けられた。552席あるホールの中央およびバルコニーのブロックで、各座席の間隔を置きながら鑑賞できるチケットが発売され、入場時には一人ひとりの検温と、手指の消毒を済ませてからホール内に入るというウィルス感染予防対策が取られた。筆者も関係者席から久々に生演奏を聴くことができた。

浜離宮朝日ホールにて

浜離宮朝日ホールにて

反田と務川の出会いや2台ピアノ共演のきっかけ、さらに今回のプログラミングについてはこちら(https://spice.eplus.jp/articles/270307)のインタビューを参照されたい。この日は実際に二人の和やかなトークと、ピッタリと息の合った演奏が届けられた。

幕開けは務川のソロによるラモーの「ガヴォットと6つのドゥーブル」。変奏曲の主題となるガヴォットは、リリカルに、なおかつ推進力をもって提示された。客席のほとんどが埋まらないホールというのは、極めて残響が豊かだ。その潤沢な響きの中で、声部は立体的に響き、スケールやバス進行のキャラクターが明快に示された。

演奏後、反田は「物語のように聴こえる演奏だった」と賞賛を贈り、務川は久々のステージ演奏に「特別なものを感じながら演奏できた」と応えた。

Hand in hand vol.2『反田恭平×務川慧悟 2台ピアノの世界』(Streaming+より提供)

Hand in hand vol.2『反田恭平×務川慧悟 2台ピアノの世界』(Streaming+より提供)

ここから先は2台ピアノのプログラム。ラヴェルの「スペイン狂詩曲」(プリモ:務川、セコンド:反田)では、音色変化の豊かな二人のピアノが、ラヴェルの華麗なるオーケストレーションを思わせた。〈夜への前奏曲〉では張り詰めた色気を、〈マラゲーニャ〉では妖艶でゴージャスな響きを聴かせ、〈ハバネラ〉では務川が輝きのある音色でメロディーラインを作り、反田は厚みがありつつも機動性の高い伴奏を奏でた。〈祭り〉ではオーケストラのように大きなうねりを形成しながらも、精彩できめの細かいアンサンブルを作り上げた。

Hand in hand vol.2『反田恭平×務川慧悟 2台ピアノの世界』(Streaming+より提供)

Hand in hand vol.2『反田恭平×務川慧悟 2台ピアノの世界』(Streaming+より提供)

Hand in hand vol.2『反田恭平×務川慧悟 2台ピアノの世界』(Streaming+より提供)

Hand in hand vol.2『反田恭平×務川慧悟 2台ピアノの世界』(Streaming+より提供)

曲間のトークも楽しい。二人は作品や演奏についてのコメントのほか、衣装についても言及。この日のために「憧れのヨウジヤマモト」を一緒に揃えたという。「靴下も色違い」と仲の良さもアピール。黒のセットアップはスタイリッシュながら、どこかゆったりとした雰囲気も漂わせ、二人の雰囲気によく合っていた。

トークと演奏は心地よいテンポでつながれてゆき、二人がステージ袖にはけることはない。生中継のカメラと客席の聴衆を前に、高いサービス精神を示し続けた二人だが、後で聞いたところによれば、給水用のボトルにも気づかないほど本番に集中していたそうだ。

浜離宮朝日にて

浜離宮朝日にて

3曲目はモーツァルトの「2台ピアノのためのソナタ ニ長調」(プリモ:務川、セコンド:反田)。務川の極めて上品に煌めく音色、反田のふくよかな温かい音色、それぞれの特性が際立ちながらも、トリルの機微までピッタリと合う演奏は実に気持ちよく、立体的で楽しい。掛け合い部分ではまるで「君がそうくるなら、僕はこう」といった調子の生き生きとした対話が立ちのぼり、作品の持つみずみずしい生命力を感じさせた。第2楽章のゆったりとしたアンダンテでは、日常の何気ない幸福感を広げてくれるような、穏やかな時間を提示した。

Hand in hand vol.2『反田恭平×務川慧悟 2台ピアノの世界』(Streaming+より提供)

Hand in hand vol.2『反田恭平×務川慧悟 2台ピアノの世界』(Streaming+より提供)

音楽に喚起された“喜び”は、弾き姿に自然とにじみ出る。二人はとにかく楽しそうに演奏する。曲が終わると反田の口から「楽しかったー」という言葉が自然と飛び出し、「やはりお客さんが聴いてくれていると、音楽も自然と変わる。想像力が豊かになる」とコメントした。

プログラムの最後を飾るのは、ラフマニノフの「2台ピアノのための組曲 第2番」(プリモ:反田、セコンド:務川)。反田の思い入れの深い作品だ。モーツァルトとはガラリと空気を総入れ替えし、楽器も2台とも全く別のものに入れ替えたかのような、強烈にカラフルな和音の連続で〈序奏〉を開始。音圧の高いタッチと敏捷なリズムが見事なバランスで繰り出された。〈ワルツ〉では、やはり呼吸がピッタリと合う二人が瀟洒な間合いを作り、〈ロマンス〉では務川の伴奏に乗って反田の旋律が極めて自然に歌われた。〈タランテラ〉は理性的に熱量がコントロールされ、音数の多さにも関わらず一音たりとも潰れず、豊かなレイヤーを形成した。楽器の持てる可能性をMAXまで駆使したかのような驚異的なパフォーマンスに、会場では実際の人数の3倍ほどを思わせる拍手喝采が贈られた。

Hand in hand vol.2『反田恭平×務川慧悟 2台ピアノの世界』(Streaming+より提供)

Hand in hand vol.2『反田恭平×務川慧悟 2台ピアノの世界』(Streaming+より提供)

カメラと、少人数の聴衆とを前に、務川は「この一瞬に掛けるような思いで演奏した」と語った。反田は「体感時間としては長かった」というが、物理的に計測不能な深い音楽的時間を生きたのだろう。それは聴衆も一緒だ。反田と務川それぞれの魅力が幾重にも累乗され、充実した音楽的時間を共にすることができた。

二人は最後に「可愛い曲で遊びます」とアンコール曲を披露。モーツァルトの原曲にグリーグが2台ピアノのパートを付け足したという「ピアノソナタ ハ長調K545」の第1楽章だ。繰り返しではプリモとセコンドを入れ替えながら、対旋律を大胆に響かせたり、引っ込めたりと、まさに遊び心に溢れた演奏で朗らかに締めくくった。

コンサートの通常開催を願いながら、反田の『Hand in hand』は続けられる。次回は7月18日(土)に、MLMナショナル管弦楽団とともに「マラソンコンサート」と題して行われる。昼と夜の2部構成で、プレトークあり、室内楽やピアノ協奏曲ありの豪華なプログラムだ。もはや小さな音楽祭のような催しに、満足度の高い1日となりそうだ。

取材・文=飯田有抄

【今週家でなに観よう?】7月11日(土)~7月17日(金)配信の演劇&クラシックをまとめて紹介

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これまでSPICEにて紹介した、おうち時間のお供になる演劇&クラシックの配信をまとめてお届け! 週に1回更新&「#テレシアター」にて該当期間の情報をいただき次第順次更新していきます。今週は、2020年7月11日(土)~7月17日(金)に観られる配信をまとめました。(SPICE編集部)

※情報の正確性には万全を期しておりますが、変更がある場合もございます。
※また、有料・無料を問わず紹介していますので、価格や会員登録の必要性等の詳細は、公式サイトをご確認のうえご視聴ください。

今週(7月11日(土)~7月17日(金))配信

▼7月11日(土)

●2020年7月11日(土)11:00
図夢歌舞伎『忠臣蔵』第三回配信「五・六段目」
配信:イープラス「Streaming+」https://eplus.jp/zuumukabuki/

●2020年7月11日(土)13:00
下北沢駅前劇場「劇壇週間」
西川浩幸と岡田達也の『東京砂漠リターンズ~駅前劇場にやってきた~』

詳細:https://duobus.jp/gekidansyukan/

●2020年7月11日(土)14:00
文春落語オンライン『柳家喬太郎独演会Vol.3』
詳細:https://bunshunrakugo7.peatix.com

●2020年7月11日(土)16:00/19:00
朗読劇『リーディングファンタジー』第1弾『僕のAIルク』(笹翼、長江崚行)
SPICE紹介記事:https://spice.eplus.jp/articles/272155

●2020年7月11日(土)17:00
下北沢駅前劇場「劇壇週間」
末原拓馬(おぼんろ)×美木マサオ(マサオプション)『くじらの足音に耳塞ぐ』

詳細:https://duobus.jp/gekidansyukan/

●2020年7月11日(土)19:00
TOHO MUSICAL LAB. 
配信:イープラス「Streaming+」https://eplus.jp/tohomusicallab/
ホームページ:https://www.tohostage.com/tohomusicallab/

●2020年7月11日(土)20:00
下北沢駅前劇場「劇壇週間」
『西山宏幸の全力!ハァハァライブ配信@駅前劇場』の様子を、さらに3カメで追う覗き見配信

詳細:https://duobus.jp/gekidansyukan/

●2020年7月11日(土)20:00
「宝石シリーズ」3夜連続特別配信SPECIAL~第2夜『MysticTopaz』
配信:LINE LIVE「チーム・ハンサム!」チャンネル(https://live.line.me/channels/5026485)にて

●2020年7月11日(土)21:00
紀尾井町夜話特別編『紀尾井町家話 第五夜』(席亭 尾上松緑/出演 片岡亀蔵、中村松江)
配信:イープラス「Streaming+」https://eplus.jp/sf/detail/3288220006

▼7月12日(日)

●2020年7月12日(日)4:30(日本時間)
向井山朋子『ALivevol.3』From Van Gogh Museum Amsterdam-“Night at the Museum
詳細:https://luftzug.nl/streaming/tomokomukaiyama/
※アーカイブ配信は7月21日まで

●2020年7月12日(日)12:00
『大地(Social Distancing Version)』
配信:イープラス「Streaming+」https://eplus.jp/mitani2020/

●2020年7月12日(日)[全4回] 12:30/14:30/17:00/19:30
『FAKEMOTION–卓球の王将-』オンライン舞台(朗読劇)恵比寿長門学園/薩川大学付属渋谷高校
公式ウェブサイト:https://www.fakemotion.jp
※各回出演者は公式サイトにて

●2020年7月12日(日)13:00
下北沢駅前劇場「劇壇週間」
腹筋善之介の『ブレイン・ブレイク駅前劇場編』

詳細:https://duobus.jp/gekidansyukan/

●2020年7月12日(日)14:00
文春落語オンライン『扇辰・喬太郎・彦いち同期会』
詳細:https://bunshunrakugo8.peatix.com

●2020年7月12日(日)15:00
CUBE produce『PRE AFTER CORONA SHOW』(脚本・構成・総合演出:ケラリーノ・サンドロヴィッチ)
リーディングアクト『プラン変更~名探偵アラータ探偵、最後から7、8 番目の冒険~』

キューブオフィシャルサイト:https://www.cubeinc.co.jp/archives/theater/preaftercoronashow

●2020年7月12日(日)17:00
CUBE produce『PREAFTER CORONA SHOW』(脚本・構成・総合演出:ケラリーノ・サンドロヴィッチ)
コント映像作品『PRE AFTER CORONA SHOW The Movie』

キューブオフィシャルサイト:https://www.cubeinc.co.jp/archives/theater/preaftercoronashow​

●2020年7月12日(日)18:00
下北沢駅前劇場「劇壇週間」
山崎一と大石継太と高田聖子の「別役実『門』」

詳細:https://duobus.jp/gekidansyukan/

●2020年7月12日(日)19:30
シアターコクーン・ライブ配信『プレイタイム』
配信:イープラス「Streaming+」https://eplus.jp/playtime/
公式サイト:www.bunkamura.co.jp/cocoon/lineup/20_playtime.html

●2020年7月12日(日)19:30
『中村壱太郎×尾上右近ART歌舞伎』
配信:イープラス「Streaming+」https://eplus.jp/artkabuki-stp/

●2020年7月12日(日)20:00
「宝石シリーズ」3夜連続特別配信SPECIAL~第3夜『JEWELRY HOTEL』
配信:LINE LIVE「チーム・ハンサム!」チャンネル(https://live.line.me/channels/5026485)にて

●2020年7月12日(日)20:30
Onoda Land主催『小野田龍之介ライブストリームHAPPYBIRTH DAY』
公式サイト:https://fan.pia.jp/ryunosuke.o-fc/

▼7月13日(月)

●2020年7月13日(月)19:00
『久石譲フューチャー・オーケストラ・クラシックスVol.2』
配信:ニコニコ動画(https://www.nicovideo.jp/)、YouTube久石譲公式チャンネル(https://www.youtube.com/channel/UCxyzciBLt1Hyw06dlqwAIkw
公式サイト:https://joehisaishi-concert.com/
※終了時期は未定

●2020年7月13日(月)20:00
歌舞伎夜話特別編『歌舞伎家話』第六回(市川猿之助、市川團子)
配信:イープラス「Streaming+」https://eplus.jp/sf/detail/3285590006

●2020年7月13日(月)22:00~22:30頃
YouTubeLive『ヨーロッパ企画の生配信』@ヨーロッパ企画公式チャンネル
中田が考えた企画をやってみたらさらに凄いことになった

配信:https://www.youtube.com/user/europekikakumovie
公式サイト:http://www.europe-kikaku.com/youtubelive-7/

●2020年7月13日(月)~
劇団飛行船『長靴をはいた猫』
劇団飛行船YouTubeチャンネル:https://www.youtube.com/channel/UC35bloNWdwHm8vQbNpQJRdw
劇団飛行船公式HP:http://www.hikosen.co.jp

▼7月14日(火)

●2020年7月14日(火)22:00~22:30頃
YouTubeLive『ヨーロッパ企画の生配信』@ヨーロッパ企画公式チャンネル
本秀康さんと「ヨロッパ通信」の表紙を見ていく夜

配信:https://www.youtube.com/user/europekikakumovie
公式サイト:http://www.europe-kikaku.com/youtubelive-7/

▼7月15日(水)

●2020年7月15日(水)20:00
LE VELVETSオンラインコンサート『STAY Voice&Music』
配信:イープラス「Streaming+」https://eplus.jp/le-velvets0715
公式サイト:https://www.le-velvets.com/

●2020年7月15日(水)~7月19日(日)毎日20:00
ウンゲツィーファ連ドラ演劇『一角の角』(いっかくのすみ)
ウンゲツィーファ公式サイト:https://ungeziefer.site/ikkaku/
吉祥寺シアターサイト:http://www.musashino-culture.or.jp/k_theatre/

▼7月16日(木)

●2020年7月16日(木)18:30
舞台『KING OF DANCE』(大阪初日)
配信:イープラス「Streaming+」https://eplus.jp/kod-streaming/
公式ホームページ:https://king-of-dance.com
※アーカイブ期間あり(生配信終了から1週間)

●2020年7月16日(木)22:00~22:30頃
YouTubeLive『ヨーロッパ企画の生配信』@ヨーロッパ企画公式チャンネル
大歳を王とし3択ロワイヤル第2章ー囚われのナベシマー

配信:https://www.youtube.com/user/europekikakumovie
公式サイト:http://www.europe-kikaku.com/youtubelive-7/

▼7月17日(金)

●2020年7月17日(金)3:00~7月24日(金)3:00
ナショナル・シアター・アット・ホーム『アマデウス』(Amadeus)
ナショナルシアターライブ公式サイト:https://www.nationaltheatre.org.uk/nt-at-home/
ナショナル・シアター・チャンネル:https://www.youtube.com/user/ntdiscovertheatre/

●2020年7月17日(金)~19日(日)19:15
エイチエムピー・シアターカンパニー『死者ノ書』
配信:仮想劇場ウイングフィールド(Vimeo)https://vimeo.com/wingfield1992
公式サイト:https://www.hmp-theater.com/info.html
※オフライン(表現者工房)上演もあり

配信中(期間限定)

●2020年7月10日(金)~7月12日(日)<7/12終了!>
劇団赤鬼無観客配信公演『EDIH CU AHINO(エディチュアヒーノ)』
配信:イープラス「Streaming+」https://eplus.jp/sf/detail/0115960002
劇団赤鬼公式サイト:http://akaoni.jp/

●2020年7月9日(木)~2020年7月14日(火)<7/14終了!>
サロン・コンサート・シリーズ『Rendez-vous à Paris(ランデヴー・ア・パリ)』
配信:medici.tv JAPAN (メディチ・ティー・ヴィー・ジャパン)https://medicitv.jp/
※5公演を配信

●2020年7月10日(金)3:00~7月17日(金)3:00<7/17終了!>
ナショナル・シアター・アット・ホーム『深く青い海』(The Deep Blue Sea)
ナショナルシアターライブ公式サイト:https://www.nationaltheatre.org.uk/nt-at-home/
ナショナル・シアター・チャンネル:https://www.youtube.com/user/ntdiscovertheatre/

●2020年5月13日(水)~8月8日(土)
「”堺からあなたの自宅へ” 〜Stay Home 応援プロジェクト〜」
第34回定期公演 G. Verdi オペラ『アイーダ』全4幕
堺シティオペラ第30回定期公演『カルメン』
堺シティオペラ 第27回定期公演『ちゃんちき』 

配信URL(堺シティオペラ Sakai City Opera):https://www.youtube.com/channel/UCi0knd7y_ov9liAHQgnIBSw?view_as=subscriber
堺シティオペラ公式サイト:http://sakai-city-opera.jp/

●2020年6月5日(金)~9月4日(金)
『東京春祭オンデマンド』
配信サイト: https://www.tokyo-harusai.com/ondemand_list/
『東京・春・音楽祭2020』公式サイト:https://www.tokyo-harusai.com/

配信終了未定(または期限なし)&随時更新

●2020年7月3日(金)16:00より配信開始
ミュージカル『ハミルトン』
配信:ディズニープラス(世界同時独占配信)
公式サイト:https://disneyplus.jp

●2020年5月31日(月)~ ※配信終了未定
2020リモート読み合わせ版『12人のおかしな大阪人』​
配信URL:https://youtu.be/sREChhyaK30

●2020年4月24日(金)~ ※配信終了未定
劇団4ドル50セント×柿喰う客 コラボ公演 舞台『学芸会レーベル』『アセリ教育』
劇団4ドル50セント 公式YouTubeチャンネル「ドルセンTV」:https://www.youtube.com/channel/UCNLQJJy4LMc5dFV6hmalPZg

●2020年5月1日(月)~
【期間限定】おうちでタカラヅカ
TakarazukaRevueCompany 公式サイト:https://www.youtube.com/user/TRCofficialchannel

●2020年5月1日(月)~ (新規更新は6月5日にて終了/掲載は無期限)
SPICE×関東落研連合 共同プロデュース落語企画
SPICE STAGEチャンネル:https://www.youtube.com/channel/UC_vWhKR5e2rVTr1ITllQ-dA

●2020年4月20日(月)~ ※順次公開中
演劇ユニットくものした リモート企画・通話劇
公式YouTubeチャンネル:https://www.youtube.com/channel/UCqkrTUzsXOwHnV3W7rQPMFA/videos
公式サイト:https://kumonosita25.wixsite.com/kumonositahp

●2020年5月11日(月)~
日本フィル×テレビマンユニオン チャンネル『「クラシックちょい聴き」プロジェクト』
配信一覧:https://japanphil.or.jp/orchestra/news/22221

●2020年5月1日(月)~
シャイニング・シリーズVol.5「ボローニャ歌劇場弦楽五重奏~東京音楽コンクール入賞者とともに~」より
東京文化会館チャンネル:https://www.t-bunka.jp/info/5501/
東京文化会館公式サイト:https://www.t-bunka.jp/

●2020年5月1日(月)~​
ワークショップ・コンサート「クラシックであそぼう!」
東京文化会館チャンネル:https://www.t-bunka.jp/info/5499/
東京文化会館公式サイト:https://www.t-bunka.jp/

●2020年5月11日(月)~ ※配信終了未定/UKの中等教育学校再開まで
シェイクスピア・グローブ座『マクベス』(Macbeth /2020)
公式YouTubeチャンネル:https://www.youtube.com/channel/UCwN-jwNNNQN-8sfKG-qg8uA
公式サイト:https://www.shakespearesglobe.com/watch
※終了は現地時間

●2020年5月22日(金)18:00~
超、リモートねもしゅー2『保母、超ウソツキ♡』
配信URL(動画配信サイト「Filmuy」):https://filmuy.com/chouremotenemoshuu
※レンタル30日間見放題

●2020年5月20日(水)~
特別企画・大野和士のオペラ玉手箱with Singers「大野和士セレクトオペラ名曲集」ヴェルディ~サン=サーンス~プッチーニ
配信URL:https://youtu.be/39JL6psZIzE
「巣ごもりシアター」サイト:https://www.nntt.jac.go.jp/sugomori/

●2020年6月5日(金)20:00~
範宙遊泳 むこう側の演劇『バナナの花』#1 ほか、過去公演を配信中
範宙遊泳公式YouTubeチャンネル:https://www.youtube.com/user/hanchuyuei/

●公開中
パリ国立オペラ​「バスティアンとバスティエンヌ」(モーツァルト)
詳細:https://www.operadeparis.fr/en/magazine/bastien-et-bastienne-replay


各公演の紹介記事ならびにこのほかSPICEでご紹介した配信情報は、SPICE「テレシアター特集」にてまとめてご確認いただけます。ぜひチェックしてみてくださいね!

★次回は7月18日(土)頃更新予定。7月18日(土)~7月24日(金)に観られる配信をまとめてお届けします。

【来週の星占い】ラッキーエンタメ情報(2020年7月13日~2020年7月19日)

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それぞれのスピード感で、物事が一気に動きはじめる予感。一時的に気の緩んでいたムードがピリッと一変するかもしれません。どうせ変わらないだろうと思っていたことが、段取りや準備不十分な中でも変わりはじめ、想定外の動きに驚かされることも多いでしょう。場合によっては、思わぬ方向からのゲームチェンジ、あるいは強制終了が告げられ、途方に暮れるケースもありそう。今までの流れはなんだったのか、なんてキツネにつままれたような気分になることも。

いずれにせよ、春先からの数か月、周りの状況や世の中を覆っていた情報はどうあれ、自分で決めたことを実直にやり遂げてきたひとにとっては、それ相応の結果が出始める時期です。物事の捉え方ひとつで、明るくもなり先行き不透明にもなる。解釈の仕方も、ひとそれぞれの置かれている立場から見えているものや信念で異なるようです。どう行動するか、どう受け止めるか次第で、結果の意味は大きく変わると言えるでしょう。

輝かしい過去の実績や経験が大きな障害にもなりやすいときです。既得権益や古い縁にすがりついているだけでは、不都合な真実を突きつけられてしまうタイミング。もはや時間稼ぎも言い訳も通用しない、と認めざるを得ない象徴的な出来事があるのかもしれません。表向きは穏やかな話し合いであったとしても、ターニングポイントとしてかなりの衝撃をもって現れてくるようです。

旧態依然の企業や教育機関など、権力や組織に対する反感や怒りもピークとなりますが、その反面、告発者や情報提供者に対しての威圧も強まりそう。発言や行動履歴も、自分の知らないところでしっかり監視されていることがあると考えた上で、日々の生活を見直す必要があります。オンラインを介して意図せぬ情報が拡散しやすい傾向は加速しています。自分自身の情報を、誰がどこまでみることができるようになっているのか、発信する内容やタイミングも、重々チェックを入れていたほうが良さそうですよ。

【タロットのお告げによる ラッキーポイント】

星占いの12星座がもつ性質や性格の傾向から
「火・土・風・水」4つのタイプ別にラッキーポイントをお伝えします!

〈火の星座〉のあなたへ
牡羊座(3月21日~4月19日 生まれ)
獅子座(7月23日~8月22日 生まれ)
射手座(11月22日~12月21日 生まれ)

思っている以上に、状況はあなたに有利です。思い込みを捨ててガンガン前を向いて良し。

〈土の星座〉のあなたへ
牡牛座(4月20日~5月20日 生まれ)
乙女座(8月23日~9月22日 生まれ)
山羊座(12月22日~1月19日 生まれ)

頼まれごとをするよりも、あなたがどうしたいかをもっと宣言して進めてみてはどう?

〈風の星座〉のあなたへ
双子座(5月21日~6月20日 生まれ)
天秤座(9月23日~10月22日 生まれ
水瓶座(1月20日~2月18日 生まれ)

解からない相手に何度も骨を折るより、解ってくれる人を探すことに目を向けてみて。

〈水の星座〉のあなたへ
蟹座(6月21日~7月22日生まれ)
蠍座(10月23日~11月21日 生まれ)
魚座(2月19日~3月20日 生まれ)

どうせダメだ、と思ったらそんな結果になってしまいます。どうせなら成功を祈って!

>>気になるエンタメ・はe+でチェック!

森山開次×新国立劇場バレエ団『竜宮 りゅうぐう』~誰もが知る「浦島太郎」がファンタジックなバレエに

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2020年7月24日(金)から新国立劇場バレエ団『竜宮 りゅうぐう~亀の姫と季ときの庭~』(以下『竜宮』)の公演がはじまる。振付は国内外で広く活躍するダンサーの森山開次。ダンスやオペラの振り付けも行うほか、新国立劇場ではダンス公演で『サーカス』(2015・18 年)、『NINJA』(2019年)で自らダンサーとして、さらに演出・振付・アートディレクションを行い「森山ワールド」ともいえる遊び心も交えたアーティスティックな世界を展開している芸術家だ。今作はその森山が誰もが知る日本のおとぎ話『浦島太郎』を、原典である御伽草子に収録されている物語をモチーフにしたバレエだ。通常であればバレエ団恒例の夏の「こどものためのバレエ劇場」公演の新作であるに加え、新型コロナウィルスによる劇場閉鎖明けの初のバレエ公演となった。大人も子供も、あらゆる世代のバレエファンが期待を寄せている。(文章中敬称略)

©石塚定人

©石塚定人


■助けた亀はお姫様。キッチュで可愛く愛らしい海の生き物たちにも注目

誰もが知る『浦島太郎』は「助けた亀に連れられて……」の童謡のように、亀とともに竜宮城へ行き、乙姫に迎えられタイやヒラメの舞い踊りを楽しむうちに時がたち、国に帰り土産の玉手箱を開けたら老人になってしまった……というお話。だが「御伽草子」の物語は助けた亀がそもそも竜宮城の姫であるということは、実はあまり知られていない。しかも『浦島太郎』の物語には続きがあり、森山も「物語を読んで一番驚いたのは、太郎がお翁さんになったあと、さらに鶴に変身して亀の姫と再会し、最後には鶴亀の夫婦明神となって人々を守っていったという話です」と語る。

Photo by Isamu Uehara

Photo by Isamu Uehara

バレエはこの物語をベースに、太郎と亀のプリンセスの心のふれあいを軸としながら、鶴亀の神となり「めでたしめでたし」となるファンタジーが描かれるという。すでにポスターなどに登場している竜宮城の仲間たち――フグやイカや金魚など――もキッチュでかわいらしく、森山がデザインしたという衣装ともども、実に楽しみでならない。

Photo by Isamu Uehara

Photo by Isamu Uehara

Photo by Isamu Uehara

Photo by Isamu Uehara


■災禍を経て舞台と再び対峙するときに思う「時」

またこの物語は季(とき)の庭と呼ばれる四季――いわば「移ろいゆく時」という、もう一つのテーマも織り込まれているという。

「ダンスや音楽は、時の芸術。舞台上の一瞬を届けるために、私たちは鍛錬と稽古を繰り返す」と森山。

「時とは何か。そして、竜宮城とは何か。なぜ、太郎は故郷に帰ったのか。現代を生きる私たちも"今"という時をどのように生きるべきか、あらためて見つめることができるかもしれません。当たり前のようにあった<舞台のありがたさ尊さ>をあらためて感じる今、時の感覚も違って感じられます」という森山の言葉は、この災禍で舞台から遠ざけられたダンサー達はもちろん、我々観客にとっても<舞台のありがたさ尊さ>を実感する時になることは間違いない。世界初演でもあるこの舞台、あらためて舞台芸術に対峙することのできるその「時」のすばらしさを、ぜひ心ゆくまで感じたい。

Photo by Isamu Uehara

Photo by Isamu Uehara

文=西原朋未

堺から世界へ~堺を拠点に活動する3つの芸術団体がコラボ公演を開催

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6月に入ってクラシック音楽のコンサートも少しずつ動き始めた。

関西のオーケストラも、ゆっくりではあるが、活動を再開し始めた。もちろん奏者はソーシャルディスタンスを十分にとって、マスクの着用やアクリルボードの設置などを併用しながらも、ホール客席には定員の1/3~半分ほどの観客の姿が。他団体の様子を気にしつつ、政府、自治体、各ホールで取り決めたガイダンスに沿った対応を慎重に行っている。

そんな中に有って、コロナ後初めての演奏が7月16日の定期演奏会と、日程の巡り会わせとはいえ、6月スタートの他楽団に比べ、少々出遅れたきらいのある大阪交響楽団から、とても素敵なニュースが発表された。

大阪交響楽団と同様、堺市に拠点を構える芸術団体、堺シティオペラ野間バレエ団が、昨年秋に誕生した客席数2000席を誇るフェニーチェ堺で3団体合同公演を開催するというのだ。オール堺でバレエ、オペラ、オーケストラのコラボレートしたコンサートをどこよりも早く行うことは、進取の気風に満ち溢れた堺らしくて、何だか笑ってしまう。

しかもコロナの問題で、オーケストラはようやく動き出したものの、オペラ団体やバレエ団は活動再開に向けた準備を模索している段階での開催発表。少し早過ぎはしないか?

先日行われた会見でも、新型コロナ感染症対策に関する質問も多かったのだが、大阪交響楽団の赤穂正秀事務局長の発言には驚かされた。

「楽団員や事務局スタッフ全員、今週中にPCR検査を実施して、身の潔白を証明して来週の定期演奏会に臨みます。その上で、月1回ペースで検査を実施出来ればいいのですが。」

堺を本拠地に活動する大阪交響楽団 (C)飯島隆

堺を本拠地に活動する大阪交響楽団 (C)飯島隆

確かに、検査で感染していない事が証明出来るなら、奏者は安心して演奏に集中出来、観客にとってもこれほどの安心材料はない。しかし、一般的にも十分に浸透しているとは言えないPCR検査受診が、今後オーケストラの新型コロナ感染症対策にどのような影響を及ぼすか、これを受けての他団体の動きが気になるところだ。

コンサートのタイトルは「Teatro Trinitario(テアトロ トリニタリオ)2020」。三位一体劇場という意味のイタリア語だそうで、今回の趣旨にぴったりのタイトルだ。

メインプログラムとして、3つの芸術要素が絶妙に絡むビゼー作曲のオペラ「カルメン」を抜粋版で上演。前半は歌にバレエ、オーケストラ演奏をたっぷり楽しんで貰おうという趣向。

指揮は古くから堺シティオペラと共演を重ね、3団体全てと共演経験のある柴田真郁が務める。

コンサートの聴きどころとコロナ対策について、各団体の責任者に語ってもらおう。

◆堺シティオペラ エグゼクティブ・プロデューサー 坂口茉里

「堺シティオペラは今から42年前に市民が集まって出来た文化団体です。堺から世界へ発信できるような作品を意識し、毎年公演を行って来ました。今回は、ステージ上に広いスペースを取る事と、ホール全体を大きな空間にする事を目的に、反響板を取っ払って舞台を創ります。それにより響きの問題など音楽的なリスクは大きいのですが、今回はコロナ感染症対策がいちばん。合唱団はステージいっぱいに広がって歌います。接触を避け、距離を取り、マスク越しに互いの声を聴き合うのは難しいのですが、稽古で克服したいと思っています。マスクを外すのは本番だけになるでしょうね。素晴らしい出演者を得て、最高の『カルメン』をお届けします」

堺シティオペラ エグゼクティブ・プロデューサー 坂口茉里 (C)H.isojima

堺シティオペラ エグゼクティブ・プロデューサー 坂口茉里 (C)H.isojima

堺シティオペラ オペラ「カルメン」(2015.9.5 SAYAKAホール) (C)ひかり写真室

堺シティオペラ オペラ「カルメン」(2015.9.5 SAYAKAホール) (C)ひかり写真室

◆野間バレエ団 副団長 野間景

「野間バレエ団は、創立28年の地域に密着したバレエ団です。コロナの件で稽古は3月からオンラインに切り替えて行っておりました。今回は古典バレエではなく、私のオリジナル作品なので、接触を避けた振付にする予定です。稽古は熱中症対策の為にクーラーをかけてやって来ました。3月からオンラインに切り替えて行っていましたが、ようやくスタジオでのレッスンを再スタートしています。マスク着用での練習は熱中症の危険があり大変ですが、この苦労を乗り越えたダンサーは、忍耐力が強く、創造力に長けた素晴らしい強さを持ったダンサーになれると思います。私達も新しく生まれ変わって行かないといけないのでしょうね」

野間バレエ団 副団長 野間景 (C)H.isojima

野間バレエ団 副団長 野間景 (C)H.isojima

野間バレエ団「ボレロ・フェニーチェ」(2018.2.11  栂文化会館) 写真提供:野間バレエ団

野間バレエ団「ボレロ・フェニーチェ」(2018.2.11 栂文化会館) 写真提供:野間バレエ団

「今回、私の『ボレロ・フェニーチェ』を上演するにあたり、ぜひKバレエカンパニーのプリンシパル中村祥子さんに踊って頂きたいとお願いをしたところ、快諾を頂きました。『ボレロ・フェニーチェ』だけでなく、ご主人のヴィスラフ・デュデックさんと二人で、ウヴェ・ショルツ振付による「Sonata」を踊ってもらうことになりました。これはラフマニノフのチェロソナタに合わせて踊るもので、チェロとピアノは、ステージ上での演奏。今回のコンサートに相応しい華やかな舞台になると思います」

Kバレエカンパニー プリンシパル 中村祥子

Kバレエカンパニー プリンシパル 中村祥子

世界を代表するダンサーの一人、ヴィスラフ・デュデック (C)Maria-helena buckley

世界を代表するダンサーの一人、ヴィスラフ・デュデック (C)Maria-helena buckley

◆大阪交響楽団 事務局長 赤穂正秀

「大阪交響楽団は今年、創立40周年を迎えた堺を拠点にするオーケストラです。今回オーケストラは、80名ほど入れるオーケストラピットに、弦楽器10型、60名ほどで演奏します。関西のオーケストラとして、コロナ後初のピット演奏だと思います。反響板の問題では色々な意見が出ましたが、今回はコロナの感染対策を第1に考え、音響を担保に、照明や演出の充実が図れるのならと云うことで、良しとしました。ありがたいことに、フェニーチェ堺にある照明機材はすべて使って良いと言って頂いています(笑)」

「それと、楽団員全員でPCR検査を受診し、来週の定期演奏会は身の潔白を証明した上で(笑)、行います。月に1回ペースで検査できると良いのですが」

大阪交響楽団 事務局長 赤穂正秀  (C)H.isojima

大阪交響楽団 事務局長 赤穂正秀  (C)H.isojima

大阪4大オーケストラの一つ、大阪交響楽団 (C)飯島隆

大阪4大オーケストラの一つ、大阪交響楽団 (C)飯島隆

◆フェニーチェ堺 副館長 中野郁代

「コロナの問題で4か月ホールを閉めていました。こういう形で皆様にお集まり頂けて大変嬉しく思います。堺を代表する3つの芸術団体が一堂に会し、私共フェニーチェ堺を舞台にお届けする『Teatro Trinitario 2020』。この画期的な公演に堺はもとより、全国からお集まり頂きたいですね」

フェニーチェ堺 副館長 中野郁代 (C)H.isojima

フェニーチェ堺 副館長 中野郁代 (C)H.isojima

客席数2000席を誇るフェニーチェ堺 大ホール (C)石川拓也

客席数2000席を誇るフェニーチェ堺 大ホール (C)石川拓也

2019年の10月にオープンした堺市民芸術文化ホール(愛称はフェニーチェ堺) (C)石川拓也

2019年の10月にオープンした堺市民芸術文化ホール(愛称はフェニーチェ堺) (C)石川拓也

◆指揮者 柴田真郁

「生まれは関東ですが、ご縁が有って堺シティオペラの副指揮者として駆け出しの頃からオペラに触れ、音楽を研鑽させて頂きました。おかげ様で大阪交響楽団とも野間バレエ団とも繋がりを持て、多くの方と知り合えました。堺は私にとって原点の街です。フェニーチェ堺で行われる公演に指揮者として選んで頂き、大変光栄に思います」

指揮者 柴田真郁 (C)H.isojima

指揮者 柴田真郁 (C)H.isojima

今回オープニングで、ワーグナー歌劇『タンホイザー』より“愛の殿堂のアリア”を歌う、日本を代表するソプラノ歌手 並河寿美に、会見終了後に話を聞いた。

―― 「Teatro Trinitario 2020」に出演が決まった感想をお願いします。

このような形で3つの芸術団体が団結してコンサートを行うのは前例がないのではないでしょうか。素敵な試みにお声がけ頂いて、大変光栄です。

堺シティオペラとは20年ほどのお付き合いですが、14公演に関わらせて頂いています。コロナ前の今年のプッチーニの『アイーダ』をはじめ、『蝶々夫人』『ラ・ボエーム』、R.シュトラウス『ナクソス島のアリアドネ』、グノーの『ロメオとジュリエット』などオーソドックスな作品から、一昨年の青島広志氏の『黒蜥蜴』まで、レパートリーを広げて頂いています。毎回、アットホームな雰囲気の下、親身になってサポートして頂きとても感謝しています。堺シティオペラのお陰で、今の自分が在ると思っています。

日本を代表するソプラノ歌手 並河寿美 (C)H.isojima

日本を代表するソプラノ歌手 並河寿美 (C)H.isojima

―― ここフェニーチェ堺の印象をお聞かせください。

今年1月の『アイーダ』でステージに立たせて頂きましたが、まず思ったのは「天井が高い!」という事。そして次に、お客様との距離が近いという事です。よく響く大きな空間や、お客様の反応を身近に感じられる事は、歌い手にとって大変プラスに働きます。温かな素敵なホールだと思います。

―― 『アイーダ』の頃はまだ、こんな事になるとは思いませんでしたね。ずっとステイホームされていたのですか。

そうですね。家を出るのはやはり怖かったです。ステイホーム中に入って来る連絡は、すべて公演のキャンセルばかり。楽しみにしていた大阪音大の吹奏楽演奏会も、枚方シティオペラの「スペシャルアリア・コンサート」も、東京・春・音楽祭の「子どものためのワーグナー」《トリスタンとイゾルデ》も、大阪フィルと名古屋フィルの定期演奏会「ミサ・ソレムニス」もすべてなくなりました。一部のコンサートは延期となって、いずれご一緒する機会は有るのですが…。

私たち歌い手は、本番の舞台をモチベーションにやって来ています。歌う事はメンタルが重要なので、コロナ騒動の終わりが見えない中だと、ここまで落ちていくかなと思うほど。とても歌う気持ちにならなかったですね。

今回、3団体でやろう!という決断は、私たちには大変ありがたいことでした。

堺シティオペラ オペラ「黒蜥蜴」緑川夫人役の並河寿美(2019.2.3 ソフィア・堺) (C)ひかり写真室

堺シティオペラ オペラ「黒蜥蜴」緑川夫人役の並河寿美(2019.2.3 ソフィア・堺) (C)ひかり写真室

―― 教えておられる大学での授業はずっとオンラインだったのですか。

はい、ずっとオンラインでしたが、最近ようやく対面になりました。パーテーションを立てて、マスク越しのレッスンですが、アンサンブルはまだ当分は無理。学生一人に対して指揮者に歌の先生にピアニスト。贅沢な授業です(笑)。

―― ステイホーム中に東日本大震災チャリティの、ズービン・メータ指揮「第九」の演奏が再放送されました。何ともグッドタイミングでしたね。

今回初めて見たという人が意外と多くて、私の周りではとても反響が大きかったです。視聴者の皆さまから、東日本大震災チャリティのメータ指揮の「第九」再放送を求めるリクエストが多かったと聞きました。

舞台上に並ぶオーケストラと合唱団、それに満員のお客さま。今回改めて見て、密の状態が当たり前だった当時のコンサートの状況が「当分の間は叶わないんだなぁ」と、とても切ない気持ちになりました。あの演奏会に関われたことはとても嬉しく、私の誇りです。

―― 今日のような記者会見も久し振りで、緊張されたのではないですか。

家で背筋を伸ばして長時間座っている事があまりないので、背中がつりそうでした(笑)。

堺シティオペラ オペラ「ルサルカ」ルサルカ役の並河寿美(2007.9.7堺市民会館大ホール) (C)ひかり写真室

堺シティオペラ オペラ「ルサルカ」ルサルカ役の並河寿美(2007.9.7堺市民会館大ホール) (C)ひかり写真室

―― 本番当日に向けてメッセージをお願いします。

この後、コロナがどうなるのか分かりませんが、プロの音楽家としては、最善を祈りつつ、最悪に備えて参ります。当日はたくさんの方に楽しんで頂きたいです!

―― 並河さん、ありがとうございました。

まずはこのタイミングに、堺が誇る3つの芸術団体による画期的な公演をやろう!と決断されたことにエールを送りたい。

考え得る限りのコロナ感染症対策を施し臨むステージ。この公演の成功が、音楽家や舞踏家の背中を押し、ひとつのメルクマールとなるだろう。何事も最初の一歩を踏み出すのは勇気がいる。

「Teatro Trinitario 2020」の成功を祈っている。

「Teatro Trinitario 2020」にお越しください! (C)H.isojima

「Teatro Trinitario 2020」にお越しください! (C)H.isojima

取材・文=磯島浩彰


吹奏楽による迫力のサウンドで蘇る『ドラゴンクエストコンサート』が無観客LIVE配信決定

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日本で最も長い歴史と伝統を誇るOsaka Shion Wind Orchestraが、2020年8月に『ドラゴンクエストコンサート』を無観客LIVE配信(シリーズ9作品全4公演)で開催する。指揮は渡邊一正が務める。

Osaka Shion Wind Orchestraは、1923年に誕生以来「Shion(しおん)」の愛称で親しまれている交響吹奏楽団。2015年3月に「大阪市音楽団」より「Osaka Shion Wind Orchestra」と改称。クラシックからポピュラーまで誰もが楽しめるコンサートを展開し、各都市での演奏会や吹奏楽講習会、CD録音など、幅広い活動を通して音楽文化の向上と発展のために力を注いでいる。 これまでに3度の大阪文化祭賞、日本民間放送連盟賞、日本吹奏楽アカデミー賞演奏部門賞、大阪芸術賞、なにわ大賞を受賞。現在、音楽監督に宮川彬良、芸術顧問に秋山和慶が就任している。

吹奏楽による迫力のサウンドで蘇る「ドラゴンクエスト」の世界を堪能してみよう。

指揮者・原田慶太楼が東京交響楽団の正指揮者に就任

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指揮者の原田慶太楼が2021年4月1日より、東京交響楽団の正指揮者に就任することが決定した。任期は2024年3月末までの3年間となる。

東京交響楽団とは、2016年11月のフレッシュ名曲コンサートでデビューを果たして以来、TV番組「題名のない音楽会」、学校での音楽鑑賞会等、多岐にわたるプログラムで共演してきた。2020年3月と6月には、無観客動画配信『東京交響楽団Live from Muza!』へ出演し、その指揮に加え、わかりやすい解説とナビゲートも好評を博した。来年4月の就任コンサートでは、ショスタコーヴィチ第10番他を予定している。

また、2020年シーズンからはアメリカジョージア州サヴァンナ・フィルハーモニックの音楽&芸術監督にも就任を予定しており、世界各地で目覚しい活躍をしている原田の今後の活動に注目したい。

『小曽根真“Jazz meets Classic”』が東京文化会館とオリンパスホール八王子で開催

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2020年7月25日(土)東京文化会館、26日(日)オリンパスホール八王子にて、『小曽根真 “Jazz meets Classic”』が開催される。

「ジャズ」や「クラシック」といったジャンルの壁を越えてボーダーレスに活躍するピアニスト、小曽根真。東京文化会館では、2013年から毎年「Jazz meets Classic」というタイトルで、様々なアーティストと小曽根真のコラボレーションによる公演を開催してきた。今年度は、新型コロナウイルス感染拡大防止に係る状況により、当初予定していた内容から、一部曲目と出演者を変更して公演が開催される。

本コンサートは、「モーツァルト:ピアノ協奏曲第23番 イ長調 K488」と「小曽根真:ピアノ協奏曲「もがみ」」が演奏される予定。ピアノ協奏曲「もがみ」は、 故・井上ひさしが、2003年に山形で開催された国民文化祭のために依頼して誕生した、小曽根真の作曲によるピアノ協奏曲。今回演奏されるのは、最終楽章の終盤に登場する合唱パートを、新型コロナウイルス感染拡大防止のためオルガンに変更するなど、 当初の作曲から一部を改訂したスペシャルバージョンだ。指揮は、太田弦。管弦楽は新日本フィルハーモニー交響楽団が務める。

太田弦 (C)ai ueda

太田弦 (C)ai ueda

新日本フィルハーモニー交響楽団 (C)堀田力丸

新日本フィルハーモニー交響楽団 (C)堀田力丸

『Tokyo Music Evening Yube』第3回目のライブ配信を開催 ⼀般公募の人たちと「テレワーク合唱」に挑戦

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2020年7月14日(火)19時より『Tokyo Music Evening Yube(トウキョウ・ミュージック・イブニング・ユウベ)』第3回目のライブ配信を行うことが決定した。

『Tokyo Music Evening Yube』は、新型コロナウイルス感染防止対策のため休止を余儀なくされている夜の池袋を楽しむ、クラシックコンサート。

第3回目は、無観客ライブ配信『“Tokyo Music Evening Yube” 〜ADESSO〜今!歌うことが応援になる♪』と題し、テノールアーティストのケン・カタヤマが、スペインの演奏ユニット「ADESSO」の演奏を⼀般公募の人々の合唱動画に合わせ歌う「テレワーク合唱」に初挑戦。

今回は、としま区民センター 多目的ホールより日本とスペイン、また自宅から届く多くの人々の歌声が織り成すテレワーク合唱を、自宅から堪能できる。

ケン・カタヤマ コメント

ケン・カタヤマ

ケン・カタヤマ

2020年……世界は新型コロナウィルスの脅威に襲われました。身体の距離は離れても、心は寄り添うことができます。コロナウィルスと戦うすべての⼈へ、応援の気持ちを【歌】という形に変えて勇気と希望と元気を届けます。テノールユニット【ADESSO】とテレワーク合唱で、日本とスペインを繋ぎコラボ上映いたします。

【ニュースを振り返り】7/10(金)~13(月):舞台・クラッシックジャンルのおすすめ記事

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SPICE・7/10(金)~13(月):舞台・クラッシックジャンルのおすすめ記事

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